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ユニバーサルシティウォーク大阪に、EU版ネットワークロボット「DustCart」が登場
〜ATRのRobovie-IIと連携サービスの実証実験を実施


Robovie-IIとEU版ネットワークロボット「DsutCart」による連携サービスの実証実験
 1月28日(水)、ユニバーサルシティウォーク大阪(UCW)の4階で、イタリアの聖アンナ大学院大学が開発するゴミ収集ロボット「DustCart」とATRの「Robovie-II」の連携による実証実験が行なわれた。

 この日は、次世代ロボット連携群「平成20年度第3回講演会/見学会 次世代ロボット共通プラットフォーム技術−関西環境情報構造化プラットフォーム」がホテル京阪で開催され、講演会の後にUCWに設置された実験スペース「関西環境プラットフォーム」で、上記の2体のロボットによる実証実験が行なわれた。

 関西環境プラットフォームは、UCWの4階通路に設けられている。ここの通路天井や床に複数のカメラや無線タグリーダ(RFID)、レーザ・レンジ・ファインダ(RLF)などのセンサー群を設置し、それらの協調・連携によって、数cm〜10cm程度の精度で歩行者や店舗を訪れる人の三次元位置や軌跡情報などの物理的な観測量をDBに保存している。

 ロボットが本体に搭載されたセンサーだけでサービスを提供するのではなく、環境側に配置したセンサーから得た情報や、他のロボットとも協働することで、きめ細かいサービスを提供するのが目的だ。

 これまでも、4社7体のロボットを連携した実証実験や、ホンダのASIMOがRobovie-IIと連携してドリンクのデリバリーサービスをする実証実験などを行なってきた。

 今回の実験はRobovie-IIが来場者に話しかけ、「DustCart」に荷物を預けて店舗まで案内するというもの。海外で開発されたロボットが、この環境プラットフォーム内で実証実験を行なうのは、今回が初めてとなる。また「DustCart」が国内で公開されるのも初めてだ。


環境情報構造化プラットフォームから人の位置・行動情報を取得し、ネットワークロボットがサービスを提供する 今回の実証実験では、Robovie-IIが接客と案内、「DustCart」が手荷物の搬送を行なう

ゴミ収集ロボットシステム「DustBot」

 ローマなどの歴史的な都市部の市街地は、狭い通路が多い。しかも住民は家の前の辻にゴミ袋を出すため、元々、小型車がやっと通れるような道なので交通の邪魔になる。それだけではなく、ゴミが山積みになると衛生的にも問題がある。そこで、携帯電話で呼べばゴミを取りに来てくれるロボットシステムを開発した。

 ゴミ収集ロボットシステム「DustBot」は、石畳を掃除する掃除機型ロボットの「DustClean」と、ゴミを分別収集するロボット「DustCart」の2種類がある。今回、実証実験を行なったのは「DustCart」だ。

 「DustCart」は、セグウェイのRobot Mobility Platform(RMP)をベースに外装を施し、自律用のセンサーとタッチパネルを搭載したロボットだ。市街地の地図を持っていて、ユーザーが電話で呼び出すと、指定されたところまでゴミを収集しに行く。ユーザーが本体のタッチパネルの「ガラス」「プラスティック」「紙」「生ゴミ」分別をボタンを押し、背中のカートを開けて、ゴミを回収するシステム。「DustCart」は収集したゴミをステーションまで運ぶ。

 開発中に高齢者の意見を聞き、会話機能と目をつけてフレンドリーなデザインになったという。今年から実証実験が始まり、スウェーデンなどで実験する予定になっている。


「DustBot」は、車などでアクセスが難しいパティオ内の道を掃除したり、家庭のゴミを収集するネットワークロボットシステム 携帯電話で呼び出した「DustCart」に、分別ゴミをセンターへ搬送してもらう

【動画】ゴミ収集の際には、パネルでゴミの種別を選びカートを開ける。ゴミの情報はセンターに送られる 2009年3月から順次、イタリア・スペイン・スウェーデンでデモンストレーションを実施する

 本来はゴミ収集ロボットの「DustCart」だが、今回の実証実験では、ポーターロボットとして来場者の手荷物を預かり運搬した。

 まず、Robovie-IIが来場者に近づいて挨拶をし、UCW内にあるロボットパラダイスへの案内をかってでる。Robovie-IIが「DustCart」を呼び、ユーザーは「DustCart」本体に搭載されている操作パネルを使いカートを開けて荷物を預け、ロボット達と一緒に店へ向かうという内容だ。

 「DustCart」は超音波センサー、マイク、カメラが搭載されており、周囲の状況を判断して動く。今回の実験では、カートの開閉はタイマーコントロールで設定していたそうだ。


【動画】Robovie-IIが来場者に近づいて話しかけ、「DustBot」を呼ぶ 【動画】「DustBot」が近づいてくる間、Robovie-IIが来場者に観光案内をしている 【動画】ロボット達の案内で店舗まで行き、荷物を渡してデモンストレーションを終了

 ATRは、UCWに異種ロボットを持ってきてもすぐにロボットを動かすことができる「環境プラットフォーム」の構築を目指しているが、今回の実証実験で、海外で開発されたロボットもネットワークに接続しスムーズに稼働できることを示した。


【動画】環境プラットフォーム内に設置したセンサーで得た、エリア内を行き交う人の情報をモニタに表示。ロボットが人を選んで話しかける 天井に設置されたカメラとRFID

UCWのテーマカラーに塗装されたRLF 複数台のRobovie-IIがエリア内を動き回り、立ち止まっている人などに声をかけ道案内などをする

URL
  科学技術連携施策群
  http://www.jst.go.jp/renkei/
  DustBot(英文)
  http://www.dustbot.org/

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( 三月兎 )
2009/02/12 19:42

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