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「第2回ROBO-ONEサッカーinパナソニックセンター東京」開催
~優勝チームは「カイザー・オール・スターズ」


会場のパナソニックセンター東京。外壁ディスプレイにはROBO-ONEの文字
 7月5日(土)と6日(日)、お台場にあるパナソニックセンター東京にて「第2回ROBO-ONEサッカーinパナソニックセンター東京」が開催された。「ROBO-ONEサッカー」は、操縦型の二足歩行ホビーロボットによるサッカー大会。二足歩行ロボットの格闘技大会である「ROBO-ONE」から派生したロボコンで、昨年、「ROBO-ONE Special CUP」として始まった。

 出場チームは全部で16チーム。リーグ戦による予選を行ない、勝ち残った上位8チームが決勝戦へと進出。決勝戦ではトーナメント戦で優勝を目指す形式。参加者たちは自作のロボットを持ち寄り、試合を楽しんだ。

 最終的にトーナメント戦を勝ち抜いて優勝を勝ち取ったのは「カイザー・オール・スターズ」。「ROBO-ONE」本戦でも圧倒的な強さを誇る「キングカイザー」軍団からなるチームだ。

 今回は競技フィールドが3×4.8mへと大きくなり、床材がパンチングカーペットになった。また、1チーム最大5台(内1台は控え)を登録できることになった。そのうち1台はキーパーとなる。選手交替は2回まで。大会実行委員長の西村輝一氏によれば「初心者も入りやすく楽しめるものを目指した」結果だという。

 ルールはほぼサッカーと同じだが、コーナーキックやスローインでそのままゴールすることは認められない。オフサイドはない。ボールは直径およそ10cmのmolten製ぬいぐるみボールを用いる。

 なお「ROBO-ONEサッカー」は近藤科学株式会社が主催しているロボットサッカー大会「KONDO CUP」とは別の大会である。


予選出場ロボット 優勝チーム「カイザー・オール・スターズ」 司会進行・審査員たちは通例のROBO-ONEと同じ

予選

試合風景。予選グループB第1試合「カイザー・オール・スターズ」vs「RFC愛知」戦
 大会初日の5日にはまず予選が行なわれた。繰り返しになるが予選はA、B、C、Dの4グループ各4チームに分かれて総当たり戦で行なわれる。勝利チームは勝ち点3点、引き分けだと1点、負けだと0点となる。予選の試合時間は5分。前後半はなく、ロスタイムもない。全部で24試合が行なわれた(棄権含む)。

 フィールドは硬い床材からパンチングカーペットになり、ロボットは足をあげて歩くことが求められるようになった。また今回の会場ではパンチングカーペットの下のもともとの床が柔らかくおまけに若干の凹凸があり、参加者達には厳しい条件となった。予選開始前には多くの参加者達が歩行テストをし、ジャイロのゲインを調整しなおしていた。

 さて、グループA第1試合は「フラワー戦隊ナガレンジャー」VS「関東支部」。「フラワー戦隊ナガレンジャー」はROBO-ONEを招致したこともある山形県長井在住のメンバーを中心としたチームである。「関東支部」自体、フラワー戦隊ナガレンジャーの支部という位置づけのチームなのだが、本家ナガレンジャーチームに敗退。司会者たちからは「フォーメーションが感じられなかった」と厳しい評価があった。

 続いてグループB第1試合「カイザー・オール・スターズ」vs「RFC愛知」。「カイザー・オール・スターズ」はいまおそらく「ROBO-ONE」最強である「キングカイザー」軍団からなるチーム。運動性能に勝るカイザーチームが「RFC愛知」をなんなく下した。

 グループA第2試合は「四川会」VS「ロボファイターズF」。参加選手4名のうち3名が「ROBO-ONE」優勝経験者の強豪から構成される「四川会」に対して、最近勢いのある関西選抜チームロボファイターズの試合は引き分けに終わった。どちらもまだギアが入ってないようで、サッカーのフォーメーションがうまく取れていなかった。

 グループB第2試合は「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」VS「ロボリンク」。どちらも大きなキーパーロボットが出てそれで注目を集めたが、この試合もどちらも得点できず引き分け。ボールに対してロボットが集まってしまう、いわゆる団子状態になってしまうシーンが多かった。

 グループA第3試合は「関東支部」VS「四川会」。第1試合では修理中だった「KINOPY」が登場。特徴である木目外装に加えて効果音を立てながら歩き回ったが得点には参加できず、四川会の「アフロ」がボールを押し込んで勝利した。

 午前中最後の試合となったグループB第3試合は「カイザー・オール・スターズ」vs「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」。前回のROBO-ONEサッカー優勝チーム「ロボット野郎Aチーム」のメンバーであり、ROBO-ONE総合優勝経験もあるDr.GIYさんを中心としたチームである。試合冒頭、カイザーチームがいきなりキックオフ・シュートを決め会場を沸かせた。その後も熱戦が続いたが、結局そのままカイザーオールスターズチームが勝利した。


【動画】「関東支部」VS「四川会」効果音を立てて歩き回る「KINOPY」が目立つ 【動画】「関東支部」VS「四川会」。ゴール前でごちゃごちゃするがアフロが押し込む 【動画】狙いを定めてボール投げる「カイザーオールスターズ」のスローイン

「フラワー戦隊ナガレンジャー」vs「ロボファイターズF」。「フラワー戦隊ナガレンジャー」チームはそろいの銀色ジャンパー
 午後最初の試合、グループA第4試合は「フラワー戦隊ナガレンジャー」vs「ロボファイターズF」。大阪の強豪ロボットたちの集団である「ロボファイターズF」が押し込んで1点を先取。その後も優勢に試合を進めてゴールを守りきった。

 グループB第4試合は「ロボリンク」vs「RFC愛知」。ロボリンクチームの「九共大-ZERO」がシュートを決めて勝利となった。

 グループA第5試合は「フラワー戦隊ナガレンジャー」vs「四川会」。3試合目でエンジンがかかってきたのか、ROBO-ONE強豪チーム「四川会」チームが猛攻。この試合以前には2点以上得点したチームはなかったのだが、一気に3点を決め、勝利した。

 グループB第5試合は「RFC愛知」vs「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」。Dr.GIYがシュートを決めて1点を獲得。RFC愛知もぎりぎりまで攻めたが、惜しくも得点はならなかった。

 グループA、最後の第6試合は「関東支部」VS「ロボファイターズF」。引き分けに終わった。

 グループBの第6試合は勢いのある「カイザー・オール・スターズ」vs「ロボリンク」。カイザーチームは走りこむ先にパスを送るなど、サッカーらしい優れた連携を見せ、1点を獲得、勝利をおさめた。


【動画】四川会チームのトコトコ丸による3点目のシュート 【動画】「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」によるシュート 【動画】ロボファイターズFチームのヨゴローザによるキック

【動画】キングカイザーによるスローイン 【動画】得点の瞬間 【動画】バランスの良いポジショニングなどサッカーらしい動きに注目

「電気通信大学ロボメカ工房」チーム
 後半、グループCとDの試合が行なわれた。グループC第1試合、「チームアリウス&Hitec Japan」VS「G-Quintet」。「G-Quintet」はエイチ.ピー.アイ.ジャパンの二足歩行ロボットキット「G-ROBOTS」によるチーム。それぞれ性格の違うロボットで構成されたチームの試合はチームアリウスが押し気味に試合を進めたが、決定力を欠き、引き分け。

 グループD第1試合「トリニティ」VS「RFCバンブーブリッジ」は接戦となったが「クロムキッド」がボールを押し込み「トリニティ」チームが勝利。

 グループC第2試合、「静岡県立浜松工業高校」VS「関東学生連合」。高校生VS大学生の試合は、どちらのロボットも超スローな動作で、それが逆に観客の心をハラハラドキドキさせる展開となった。静岡県立浜松工業高校チームが押し込みそうだったが、あとちょっとのところで結局成功せず、引き分けとなった。


【動画】「チームアリウス&Hitec Japan」VS「G-Quintet」 【動画】「G-Quintet」はちょこちょこと動き相手を翻弄、アリウスはパンチカーペット下の畝に苦しむ 【動画】決めそうで決められない「チームアリウス&Hitec Japan」

【動画】「トリニティ」VS「RFCバンブーブリッジ」 【動画】「トリニティ」チーム得点の様子

【動画】「静岡県立浜松工業高校」VS「関東学生連合」。白いロボットが浜松工業高校 【動画】関東学生連合のゴールにゆっくり迫っていく浜松工業高校チーム

 グループD第2試合「Dog-One」VS「電気通信大学ロボメカ工房」。主にウサギをモチーフにした電気通信大学チームに対し、「Dog-One」はロボット調整不足と人数不足により棄権、電気通信大学の不戦勝となった。

 グループC第3試合、「チームアリウス&Hitec Japan」VS「静岡県立浜松工業高校」。アリウスチームが押し、試合は主に浜松工業高校側で行なわれたものの、アリウスが歩行安定性に欠けていたことと浜松工業高校チームのロボットが動きはゆっくりながらポイントを押さえた場所にいたため、引き分けに終わった。

 グループD第3試合はやはり「Dog-One」棄権のため「トリニティ」の不戦勝。なお後半は、ここまでで得点を取ったのはトリニティ1チームのみという拮抗した展開が続いた。そして行なわれたグループC第4試合「G-Quintet」VS「関東学生連合」。小さな「G-Quintet」が積極的に攻めたが、「関東学生連合」で1台だけ動きの良いキーパーにはばまれて、最終的には得点にならず。

 グループD第4試合は「RFCバンブーブリッジ」VS「電気通信大学ロボメカ工房」。「RFCバンブーブリッジ」が機動性の高い機体特性を生かして大量3点を獲得。勝利をおさめた。


【動画】「チームアリウス&Hitec Japan」VS「静岡県立浜松工業高校」 【動画】惜しいところまでは行くものの、結局攻めきれないアリウスチーム

【動画】「関東学生連合」のキーパーは巧みに防御。そのまま攻めていけば良さそうなのだが 【動画】全員で攻める「G-Quintet」チーム

【動画】「RFCバンブーブリッジ」が転がすようにスローインしてパスを流し、得点 【動画】機動性を活かしてさらに得点 【動画】「電気通信大学ロボメカ工房」チームもうまくパスするが、バンブーが3点目をあげる

 すべてのチームが勝ち点2で並んだ状態で迎えたグループC第5試合「G-Quintet」vs「静岡県立浜松工業高校」。「G-Quintet」がロボットの小ささを大いに生かしてゴールを決めて1点獲得。また、この試合ではこれまで控えロボットだった「ミニジュビロ」が投入され、会場をわかせた。Jリーグ・ジュビロ磐田の公式キャラクターの外装をつけたロボットで、正式な許可も得ているそうだ。

 グループDの第5試合は「Dog-One」棄権のため「バンブーブリッジ」の不戦勝となった。グループC第6試合、「チームアリウス&Hitec Japan」VS「関東学生連合」。やはりアリウスが押して進めたが最後まで得点できず引き分けた。最後の試合となったグループD第6試合「トリニティ」VS「電気通信大学ロボメカ工房」は、「トリニティ」が大量3点を獲得して圧勝した。


【動画】「G-Quintet」チーム・ミニジュビロのキック 【動画】「G-Quintet」チームが巧みに間をすりぬけて得点

【動画】「トリニティ」チームの得点 【動画】シュートを繰り返して押し込む「トリニティ」 【動画】ガルーによるシュートで3点目

 このあと、勝ち点では決着のつかなかった、グループBとグループCとでPK戦が行なわれた。その結果、グループBでは「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」、グループCでは「チームアリウス&Hitec Japan」が勝利をおさめた。


【動画】見事に決まったDr.GIYさんによるシュート 【動画】チームアリウスのシュート。止めたはずが股間に挟まってインになってしまう。ロボット同士のサッカーならではのハプニング 【動画】これでアリウスチームの勝利が決定

決勝

決勝戦では特別ゲストとして「プラレス3四郎」などロボットをモチーフにしたマンガを執筆している神矢みのる氏(中央)も観戦
 6日には決勝戦が行なわれた。決勝戦では前後半5分ずつ、合計10分で試合が行なわれる。引き分けの場合は、その後、1分間の延長があり、試合終了時に、ボールがキーパーの位置に近いチームの負けになる。2回戦以降は引き分けの場合はPK戦が行なわれる。

 また試合前には予選落ちした合計6チームによるチアリーディング・コンテストも行なわれた。負けたチームが勝ったチームを応援するという趣向だ。ただ、こちらのほうはもともと予選落ちしたチームが対象となるため、事前にダンスモーションを作り込んでいたチームはまずほとんどなく、今ひとつパッとしない応援となった感は否めない。

 決勝トーナメント第1試合「四川会」vs「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」。「四川会」チームも食い下がったのだが、Dr.GIY製作の2台のロボットのスピードと果敢な攻めの前に1-0で敗れ去った。

 第2試合は「G-Quinter」vs「RFCバンブーブリッジ」。RFCバンブーブリッジは横にパスを繋げながら前へとせめて行くサッカーらしいスタイルで試合を終始優勢に進めた。「G-Quintet」も小柄なボディで頑張ったが、大きさからくる絶対的な移動速度差はいかんともしがたく、3-0で敗退した。


【動画】「四川会」vs「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」 【動画】選手の壁を超えてゴールを狙える「不知火」のキック力

【動画】「不知火」のシュートが「メタリックファイター」の腕の下をすりぬけてゴールイン 【動画】メタリックファイターのスローインはポールに嫌われる

【動画】「G-Quinter」vs「RFCバンブーブリッジ」。「サアガ」の得点 【動画】「ナアガ」の得点シーン 【動画】「RFCバンブーブリッジ」が3点目を獲得する。速度が違いすぎる両者

 第3試合は「カイザー・オール・スターズ」vs「ロボファイターズF」。「カイザー」チームは、他を圧倒するスピードで動き回れるフィールドプレイヤーによる巧みな連携と、片手でボールを放り投げるだけでゴールさせてしまう圧倒的パワーを持つキーパーの組み合わせで、個人プレーに頼ってしまった「ロボファイターズF」を2-0で下した。

 第4試合は「トリニティ」vs「チームアリウス&Hitec Japan」。ボールに対して集中してしまいがちな「チームアリウス」に対して、「トリニティ」は試合馴れている。さらにくぱぱ&くまま夫妻による連携攻めの2トップに加えて、地味ながら実に落ち着いたロボット裁きでこれまで失点したことがないキーパー「rsv3」を持つ。くぱぱ&くまま夫妻は、大会で初めてとなる、スローインを胸でトラップしてそのままゴールを決めるというファインプレーまで見せて「トリニティ」が終始優勢に試合を進め、2-0で勝利した。


【動画】「カイザー・オール・スターズ」vs「ロボファイターズF」。カイザーチームの連携プレー 【動画】キック力のある「YOGOROZA」のキックで図らずもボールがキングカイザーの腕に押し込まれてしまう 【動画】「ロボファイターズF」のヒーホーハットはナイスキーパー

【動画】片手でボールを持てるグレートキングカイザーは圧倒する大きさのボディも武器 【動画】放り投げたボールがそのままゴールへ

【動画】「トリニティ」vs「チームアリウス&Hitec Japan」 【動画】「トリニティ」チームの「Cavalier」が足の間でボールを挟んでドリブル

【動画】「ガルー」のスローインを位置調整した「クロムキッド」が胸でトラップ、そのままゴール。「狙っていた」という 【動画】アリウスのシュートは惜しくも入らない

 2回戦(準決勝)以降は、後半の残時間が1分を過ぎたところからはゲーム中断時には時計を止め、ロスタイムが生まれることになる。まずは「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」vs「RFCバンブーブリッジ」から始まった。前半は膠着した状態で試合が終わり、後半は「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」チームはロボットトラブルにより1台欠場の状態で試合に臨むことになってしまった。この機も活かして攻めた「RFCバンブーブリッジ」が流れを掴み、相手のオウンゴールも含めて2点を上げて勝利をおさめた。

 続けて「カイザー・オール・スターズ」vs「トリニティ」。こちらの試合も互いに得意の連携プレーが見せられず、やはり膠着気味に進む。互いにファールや転倒を繰り返しながらの一進一退となったが、結局、後半戦でごちゃごちゃした状態から隙を突いてゴールを奪った「カイザー・オール・スターズ」が「トリニティ」陣営の攻めを守りきって勝利した。


【動画】「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」vs「RFCバンブーブリッジ」 【動画】相手ロボットの不調も突いて攻める「RFCバンブーブリッジ」 【動画】旋風丸が転倒、オウンゴールを入れてしまう

【動画】「カイザー・オール・スターズ」vs「トリニティ」 【動画】クロムキッドのスローインは入らない 【動画】隙を突いて「カイザー・オール・スターズ」が1点獲得

 この結果、3位決定戦は「トリニティ」vs「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」の組み合わせで行なわれた。「Dr.GIYと不死鳥のロボ団」のほうはロボットの調子が悪く、途中では2台vs4台になってしまう場面もあった。「トリニティ」側も選手交代があったがこちらは即座に控えロボットを投入でき、そちらの動きも良かった。結果、総合力で勝った「トリニティ」が勝利。トリニティの「クロムキッド」は得点王も獲得した。


【動画】「不知火」のロングシュートを「トリニティ」のキーパー「rsv3」が落ち着いてさばく 【動画】「クロムキッド」がスローインでゴールを奪う

 決勝戦は、「RFCバンブーブリッジ」vs「カイザーオールスターズ」。どちらも本来であればサッカーらしい動きを見せるチーム同士だけに、両者の善戦が期待された。だが試合展開は両者拮抗というよりも、互いに油断できない相手と思ったのか、結局多くのロボットがボールに集中し膠着する展開が非常に多い試合となった。

 そんななか、「RFCバンブーブリッジ」は密集したなかでオウンゴールを入れてしまう。「カイザーオールスターズ」側もロボットが転倒することが多く本調子が出ないなか、結局これが決め手となり、優勝は「カイザー・オール・スターズ」となった。バンブーブリッジは最後はキーパーも前に出して全員攻撃したが及ばなかった。

 なおRFCバンブーブリッジはチームとしては最多得点7点を獲得し、オウンゴールを入れてしまった「サアガ」は最優秀選手賞を獲得した。


【動画】決勝戦「RFCバンブーブリッジ」vs「カイザーオールスターズ」 【動画】グレートキングカイザーが投擲力を見せる 【動画】コーナーキックはロボットの大きさに対してボールが大きすぎてなかなか決まらない

【動画】両者なかなか自分の試合運びが出来ない 【動画】防御する「サアガ」が痛恨のオウンゴール 【動画】攻めるがゴールを奪えないバンブーブリッジ

 なおチアリーディング大賞は音楽にあわせた動きが評価され「G-Quintet」になった。「G-Quintet」は予選を通過したのだが、もともと決勝進出ができるとは思っておらず、事前にチアリーディングを考えていたのだという。そこで特別出場し、受賞となった。今回受け取った賞金についてはサッカーもしくはスポーツ・科学技術関連の団体等に全額寄付する方向で検討中ということだ。なお、2位は電気通信大学ロボメカ工房。

 優勝した「カイザー・オール・スターズ」チームのリーダー・丸さんは、「息子たちのおかげ。孝行息子を持って親として幸せ」と喜びを語った。


【動画】チアリーディング大賞受賞の「G-Quintet」チーム 最優秀選手賞の「サアガ」(手前) 優勝した「カイザー・オール・スターズ」

 なお、同日開催された「宇宙大会選抜競技」については別途記事としてお伝えする。


URL
  ROBO-ONE
  http://www.robo-one.com/

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( 森山和道 )
2008/07/07 16:05

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