現在、東京において「KONDO CUP」や「ROBO-ONEサッカー」など、全国から参加者が集まる二足歩行ロボット・サッカー大会が行なわれている。この二足歩行ロボットによるサッカー大会は、福岡市にあるロボスクエアで始められたことはあまり知られていない。
そのロボスクエアでのサッカー大会について、筆者はそれなりの情報を持っているので、その歴史を紹介しようと思う。
● 始まりは2003年7月
二足歩行ロボットによるサッカーの試合が開催されたのは、福岡市博多区の博多リバレインの地下2階にあったロボスクエア(現在は福岡市早良区のTNC放送会館に移転)で、2003年7月19日~21日のことだった。当然2005年5月に開催された、RoboCup大阪大会のヒューマノイドリーグで行なわれた2vs2の試合競技よりも早い。
ただ、筆者はこの第1回目だけは見ていないので、関係者からの聞いた話と、ロボスクエアから提供された画像によって紹介していく。
きっかけは当時ロボスクエアの係長だった新川信一氏が、2003年5月に新潟で開催されたRoboCupのヒューマノイドリーグ(まだこの頃は試合形式ではなかった。なおこの時の優勝ロボットはMetallic Fighter)を見て、小型の二足歩行ロボットに興味を持ったことである。会場で自らも二足歩行ロボットを製作し、また製作者たちとも交流のあった岡本圭一氏・松永弥生氏と知り合い、「小型の二足歩行ロボットで、ロボスクエアでイベントができないか」という話になった。
ロボスクエアでその年の7月に、ロボスクエア開館一周年を祝う夏休みイベント「HAPPY ROBOT PARTY2003」を行なうこととなり、その中の一つとして「2足歩行ロボットサッカー大会」(副題として「ロボスクエア杯」の名称がつけられ、後に第1回ロボスクエア杯と呼ばれるようになった。そしてかなり後になってから第1回ヒューマノイドカップとしてカウントされることになった)が開催された。これが世界初の二足歩行ロボット同士によるサッカーの試合である。
なお、サッカー大会になった理由は松永弥生氏が「二足歩行ロボットといえばバトルばかりというのも何なので、サッカーの試合をロボスクエアに提案して認められた」とのことだった。「HAPPY ROBOT PARTY2003」はロボットサッカー大会の他に、AIBOやPINOのライブショーがあり、多くの来館者を集めた。
「2足歩行ロボットサッカー大会」には、Weird-7、HAJIME ROBOT、バルキー2、Adamant-Forceの4台のロボットが参加していたと記録にある。ただ、写真を見る限りでは他のロボットもいるようで、新川氏いわく「6台くらい来ていたんじゃないか」とのことだった。世界初のサッカーの試合は大いに盛り上がり、集まった子供たちはロボットたちの動きに歓声を上げていたという。福岡県の子供たちが小型二足歩行ロボットたちの動きを目にした、最初のイベントでもあった。
「2足歩行ロボットサッカー大会」は、あくまでも「HAPPY ROBOT PARTY2003」の中のイベントの一つであり、ロボコンのような純然たる競技とは少し性格を異にする。これは当時の二足歩行ロボットの性能では、サッカーの試合を成り立たせるのに精一杯で、勝敗を争う純然たる試合を行なうことが難しかったことによる。
これ以降、二足歩行ロボットによるサッカー大会は、ロボスクエアの恒例イベントとなり、主にROBO-ONEの上位陣をゲストに呼んでの大会が実施されるようになった。
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ロボスクエア提供画像。2003年7月に「HAPPY ROBOT PARTY2003」が開催された時のロボスクエア
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ロボスクエア提供画像。第1回ロボスクエア杯のサッカーコート。ロボスクエアの床を仕切っただけのものだった
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ロボスクエア提供画像。試合の様子。パソコンからの有線操縦で動いている機体もいたようだ
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ロボスクエア提供画像。第1回ロボスクエア杯の時のみ、2vs2による試合形式だった
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ロボスクエア提供画像。地元のテレビ局も取材に来ていた
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ロボスクエア提供画像。試合をアップで
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ロボスクエア提供画像。2vs2で戦っていることがよくわかる
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ロボスクエア提供画像。新川係長と第1回ロボスクエア杯参加者
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ロボスクエア提供画像。HAJIME ROBOTを操縦する坂本元氏。坂本氏は現在RoboCupヒューマノイドリーグで活躍中
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● ロボスクエア杯時代の記録
ロボスクエア杯は第1回を除いて、3vs3のサッカー試合が1日あたり3回行なわれた。イベントということもあって、勝ちの多いチームが何かをもらえることはなかったが、最も活躍したロボットにはMVPが与えられた。またサッカーの合間には、背中につけた風船を割っていき、残ったロボットが勝ちとなる「バルーンファイト」も行なわれた。
第4回ロボスクエア杯からは「ヒューマノイドカップ」の名称が付き(命名は北野宏明氏)、「ヒューマノイドカップ」の名称はロボスクエアの二足歩行ロボット大会の名前として使われていくことになった。
☆第1回ロボスクエア杯(2003年7月19日~21日)
参加ロボット:Weird-7、HAJIME ROBOT、バルキー2、Adamant-Force
MVP:HAJIME ROBOT
※初めてのゴールは、HAJIME ROBOTとのこと。Weird-7は松永弥生氏製作のクローン。
☆第2回ロボスクエア杯(2004年3月27日~28日)
参加ロボット:オムニストライカー、HAJIME ROBOT、Metallic Fighter、バルキー2、Robovie-M、2325-RX
MVP:HAJIME ROBOT
☆第3回ロボスクエア杯(2004年7月17日~19日)
参加ロボット:A-Do4、HAJIME ROBOT、ヨコヅナグレート不知火、Metallic Fighter、QUBE、KHR-1
MVP:QUBE
注…なお、この回以降の「HAJIME ROBOT」は、はじめ研究所からロボスクエアが購入したもの。
☆ヒューマノイドカップ第4回ロボスクエア杯(2005年3月26日~27日)
参加ロボット:2325-RX、HAJIME ROBOT、Lock-No.5、アリウス、ヨコヅナグレート不知火、QUBE、トコトコ丸(バルーンファイトのみ)、アリキオン(応援)、VisiON(デモ)、Sub-Zero(デモ)
MVP:ARIUS
☆ヒューマノイドカップ第5回ロボスクエア杯(2005年8月27日~28日)
参加ロボット:Omni-Zero(Sub-Zero)、りりあ、シンディ、HAJIME ROBOT、Robovie-M、QUBE
MVP:Omni-Zero(Sub-Zero)
注…Omni-Zeroの不調により、途中からSub-Zeroが代理出場し、MVPを受賞。
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第2回ロボスクエア杯の様子。左からオムニストライカー、HAJIME ROBOT、Metallic Fighter、Robovie-M、2325-RX、バルキー2
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同じく第2回ロボスクエア杯の様子。隅にボールが転がると、ロボットは何もできないため、コートの角がなくなっている
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第3回ロボスクエア杯の参加者とロボット。奥からA-Do4、HAJIME ROBOT、ヨコヅナグレート不知火、Metallic Fighter、QUBE、KHR-1。QUBEは2325-RXの量産機
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QUBEがシュートを決めたところ
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バルーンファイトの様子。腕につけた爪楊枝で風船を割る
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ヒューマノイドカップ第4回ロボスクエア杯。この時はかなり豪華なメンバーが集結していた
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キーパーのLock-No.5(ラガー服を着ているロボット)は、この態勢から横移動し転がってきたボールを止めるという、初の守備モーションを作ってきた記念すべきロボット
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2325-RXのゴールで喜ぶ味方チームと悔しがる敵チーム。Lock-No.5が不調で、代わりにアリキオンがキーパーに入っていた
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バルーンファイトで大暴れするトコトコ丸
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VisiONが初めてロボスクエアに登場。自律機能を使ったデモを披露した
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第4回ロボスクエア杯の時に初めてロボスクエアにやってきたスミイファミリー。スミイファミリーはこれ以降何回もヒューマノイドカップに参加し、九州の二足歩行ロボットに強い影響を与えた
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ヒューマノイドカップ第5回ロボスクエア杯の様子。中央にいる小さいロボットがSub-Zero。実はSub-Zeroにはサッカーモーションが入っておらず、コートを高速で歩行して活躍し、MVPを受賞した
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ゴール前にいるシンディとりりあ。どちらも姫路ソフトワークス製のロボットで、金髪のシンディはロボスクエアが姫路ソフトワークスに発注した、りりあの妹機。今のところ姉妹競演はこの時だけである
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ヒューマノイドカップ第5回ロボスクエア杯の参加者とロボット
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● ロボットサッカー大会@ねんりんピック福岡2005
ロボスクエアが主催する二足歩行ロボットサッカー大会の中で、もっとも変わった場所で行なわれたのは、2005年11月13日に博多の森陸上競技場前特設会場で開催された「ロボットサッカー大会@ねんりんピック福岡2005」だろう。
ねんりんピックは高齢者向けの全国的な運動大会で、2005年には福岡県で大会が行なわれた。博多の森陸上競技場では人間によるサッカーの試合が開かれ、それに関連するイベントとして「二足歩行ロボットサッカー」が行なわれた。
博多の森陸上競技場はJリーグの試合が行なわれるスタジアムだ(実際には近くにアビスパ福岡のホームグラウンドであるレベルファイブスタジアムがあるので、サッカーの試合が行なわれるのは稀にはなっている)。そこでリアル・サッカーの競技大会と二足歩行ロボットサッカー大会が並んで行なわれたのだ。
この大会は、ロボスクエア以外で初めて行なわれた二足歩行ロボットサッカー大会であると同時に、会場が半屋外(競技場前の屋根付き特設会場)という初めてづくしのものだった。ゲストとしてスミイファミリーのアリウスとアリキオンが参加し、これにロボスクエアの所属ロボットである、シンディ、QUBE、Robovie-M、つよピー、それに控えのHAJIME ROBOTを加えてロボットサッカーが行なわれた。
試合は会場の関係でしっかりした床が作られていなかったためか、コートが波打っていて転倒するロボットが続出。その中でアリウスだけは安定した歩行を見せ(アリウスはその年の9月に開催されたROBO-ONE高山大会で予選1位を取っている)、全得点11点のうち9点を奪う大活躍をしている。サッカーユニフォームを着たままの選手が、ロボットサッカーを見ている光景は、今思い出しても不思議な光景だった。
なお、この「ロボットサッカー大会@ねんりんピック福岡2005」が、ロボスクエアにおけるゲスト制二足歩行ロボットサッカー大会の最後となった。
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博多の森陸上競技場の前に作られた特設会場
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鉄人28号のデモに見入る人たち
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右奥のグランドでもサッカーの試合をやっている
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左からRobovie-M、アリウス、QUBE、アリキオン、つよピー、シンディ
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アリウスのシュート
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太陽の光の中でデモをするアリキオン
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ボールをはさんで対峙するアリウスとアリキオン
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ほとんど屋外での試合というのも珍しい
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観客に挨拶するロボットたち
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● 運命の「ヒューマノイドカップ・スプリント&サッカー大会」
毎年春休みと夏休みに、二足歩行ロボットサッカー大会を行なってきたロボスクエアだが、2006年3月26日に初の公募制のロボットバトル大会を実施したこともあって、2006年の春はサッカー大会を行なわなかった。
むしろ公募制のロボットバトル大会が成功したこともあって、当初ロボスクエアでは夏休みもロボットバトル大会のみを行なう予定だったようだ。ただ、このまま二足歩行ロボットサッカー大会を終わらせてしまうのはもったいないとの声が上がり、ロボスクエアでは2006年7月22日~23日に、初の公募制二足歩行ロボットサッカー大会を行なうことに踏み切った。
しかし、当時の二足歩行ロボットの性能では「はたして競技が成立するのか」という懸念が強くもたれた。この時に立ち上がったのが、その年の3月に発足したばかりの九州ロボット練習会だった。ロボスクエアに作られたパンチカーペットの上で練習を続け、直前にはかなり動けるロボットも出てきた。
初日の22日は、3Mのパンチカーペットの上を走るスプリントと、「ロボキック」という4方向に置かれたボールを、すべてキックするまでのタイムを計る競技の合計タイムで争われ、その上位12名が翌23日のサッカー大会に出場した。
23日のサッカー大会は戦力差をできるだけなくすため、記録で自動的に振り分けられた4チームが総当りのリーグ戦を行なった。これまでの二足歩行ロボットサッカー大会の中で、一番レベルが高く、また盛り上がった大会だった。
この大会の勝敗は次の通り。
優勝 Aチーム トコトコ丸、SUPER DIGGER、Black Rabit 2勝1敗・勝ち点6
2位 Bチーム アフロ、R-Blue、ワイルダー01 1勝2分・勝ち点5
3位 Dチーム アリウス、Metaric fighter、みやみや 1勝1分1敗・勝ち点4
4位 Cチーム ありまろ、祭り2号、Automo 01 1分2敗・勝ち点1
※勝利は勝ち点3、引き分けは勝ち点1、負けは勝ち点なし。
優勝したAチームのうち、SUPER DIGGERとBlack Rabitの2台は九州ロボット練習会のロボットである。特にSUPER DIGGERは、優勝が決まる最終戦でハットトリックを決め、優勝に貢献した。練習会で積み重ねてきた練習が報われた形となった。
また優勝こそAチームだったが、特筆すべきはBチームだろう。今までの二足歩行ロボットサッカーでは意図した守備モーションはほとんど見られなかった。しかし、Bチームはアフロがコートを走り回って早目にチェックをかけるなど守備で見せた。特にキーパーのワイルダー01は横っ飛びで、ゴールに転がってきたボールを何度も止めて「九州の守護神」という異名までつけられたほどだった。
こうして初の公募制二足歩行ロボットサッカー大会は成功した。しかし、それだけでは終わらなかった。この大会には近藤科学の近藤社長が観戦に来ていたのだ(ロボスクエアへの営業で来福。「どうせなら」とヒューマノイドカップに日程を合わせたらしい)。このヒューマノイドカップ・サッカー大会の熱気を見た近藤社長は感動し、さっそく翌日には二足歩行ロボット用のサッカーコートの設計を始めていたそうだ。そして、ROBOSPOTへのサッカーコートの設置、2006年11月5日にアキバロボット運動会でのKONDO CUPサッカーの実施へとつながり、二足歩行ロボットサッカーが関東でも行なわれるようになった。
そういう意味でも、この大会の意義は大きかったと言える。
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ヒューマノイドカップ・スプリント&サッカー大会の開会式。手前はスプリント3000のコース
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スプリントは3台並んで行なわれた。左のトコトコ丸はサッカー仕様だ
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最も速く駆け抜けたありまろ
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もう一つの予選のロボキック。ロボットの周りにある4つのボールを順番に蹴っていき、そのタイムで順位を決める
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ロボキックにチャレンジするR-BLUE
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それぞれの予選上位3台。やはり上位はGP勢が占めたが、ロボキックの3位にSUPER DIGGERが入っている
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サッカー大会の開会式
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最初の試合となったAチームvsBチーム。この試合はBチームが勝利した
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なにかを考えているようにも見える、ぬいぐるみロボの祭り2号
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会場が異様に盛り上がった、ワイルダー01のセービングシーン
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豪快なシュートを放つR-BLUE。ただ、これはゴールポストに当たって入らず。もし、これが入っていればBチームの優勝だった
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優勝の決まった最終戦AチームvsDチーム
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参加者と子供たち
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● その後のロボスクエアの二足歩行ロボットサッカー
2006年7月以降のロボスクエアの二足歩行ロボットサッカー大会に関しては、Robot Watchでレポートを発表しているので簡略に述べておくにとどめる。
2007年1月に行なわれたヒューマノイドカップ・サッカー大会では、予めチームを結成しての参加となり、ROBO-SPOTチームが優勝。名実ともにKONDO CUPサッカーが二足歩行ロボットサッカーの中心となった。
2007年7月には、リニューアルオープンしたロボスクエアのオープニングイベントとして第20回ヒューマノイドカップ・サッカー大会(この年の春からヒューマノイドカップは第1回ロボスクエア杯を第1回として通算で表記するようになった)が実施され、初参加のカイザーオールスターズが優勝した。
2007年10月には初めて福岡県を飛び出し、熊本県荒尾市のグリーンランドでイベントとしてロボットサッカー大会を開催。ここでもカイザーオールスターズが総合優勝した。なお、この大会で九州ロボット練習会の九州三銃士はROBO-SPOTチームを破り、1月の大会のリベンジを果たしている。
2008年3月に開催された第23回ヒューマノイドカップ・サッカー大会では、決勝戦でスミイファミリーチームを破って九州三銃士が初優勝。九州から生まれたチームが、ついにロボスクエアでの二足歩行ロボットサッカー大会での栄冠を手にした。
そして、2008年7月27日には第26回ヒューマノイドカップ・サッカー大会がロボスクエアで開催される。二足歩行ロボットサッカーを始めた場所として、ヒューマノイドカップ・サッカー大会は続けられていくだろう。
● 大阪でも実施されていた二足歩行ロボットサッカー
KONDO CUPサッカー開催以前に二足歩行ロボットサッカーを行なっていた場所が、福岡のロボスクエア以外にも存在する。大阪のロボットフォースだ。
ロボットフォースの岩気氏によれば、「2005年7月のキャラロボで始めたのが最初で、ロボゴング2、ロボファイト3、ロボゴング3の中でそれぞれ2試合を実施。またRoppoサッカーも行なった」とのこと。2006年7月の「ヒューマノイドカップ・スプリント&サッカー大会」以前の出来事であり、公募制のイベントということで考えれば、こちらの方が先である。二足歩行ロボットサッカーのルーツの一つとしてここに記しておく(少なくともカイザーオールスターズのマルファミリーはこのサッカー試合に参加していた)。
ただし、ロボットフォースのロボットイベントは参加機体が多くなったためにサッカーを行なう時間的余裕がなくなり、それ以降はサッカーの試合を行なっていないようだ。現在、ロボットフォースのチームはKONDO CUPなどに参加している。なお、関西でのサッカーの試合はROBO-PROのイベントに引き継がれたようである。
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2006年1月15日に行なわれたロボゴング3でのサッカー
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これだけの重量機体が集まるとコートが狭く感じる
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こちらはSRC機体を中心としたサッカー。よく見るとRoppo機体も混じっている
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■URL
ロボスクエア
http://www.robosquare.org/
( 大林憲司 )
2008/07/04 17:15
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