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TNC放送会館と福岡タワー
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3月15日、16日、福岡市早良区にあるロボスクエアで第23回ヒューマノイドカップ・サッカー大会が開催された。
これはロボット3台で1チームで作り、チームでの優勝を目指すものだ。15日には予選が、16日にはサッカーのトーナメント戦が行なわれた。
当初はROBO-ONEの直前だと参加者が少ないだろうということで、ロボスクエアでは第13回ROBO-ONEの2週間前に開催日程を決めた。しかし、ご存知の通りROBO-ONEの開催が1週間早まり、結局ROBO-ONEの一週間前の日程になってしまった。
その上、九州ロボット練習会の一部が北九州市のイベントに参加することになり、今回のヒューマノイドカップには参加できなくなった。
大会が開催できるだけの参加機体が集まるか危惧されたが、なんとか7チームの参加があった。これに招待チームとしてサッカー大会にはスミイファミリーが加わり、8チームで優勝を目指して大会が行なわれた。
● 翌日の組み合わせを決める予選
初日の3月15日には7チームによる予選が行なわれた。もっとも予選といってもチームが落ちることはなく、翌日の組み合わせを決めるためのものだ。順位が上になるほど翌日の1回戦では有利になる。
予選では、10mスプリントとロボットフリーキックが行なわれ、個々のロボットでチャレンジする。それぞれの順位により点数が与えられ、獲得した個々の得点の合計によりチームの順位が決定し、翌日のトーナメントの組み合わせが決まる。
10mスプリントは今回初めて行なわれた競技で、10mのパンチカーペットの上を3分以内に走るスプリント競技だ。距離が長いのでリタイアが続出するのではないかと思われたが、参加した全員が完走し、全体的なレベルアップを印象付けた。
今回までは横歩きが認められていたが(次回のヒューマノイドカップから予選のスプリントでは前歩きのみとなっている)、横歩きでチャレンジした機体は距離が長いので、蛇行に苦しめられていた。
その中でトップタイムを取ったのは、第13回ROBO-ONEへの出場権を持っている九州三銃士のAutomo03だ。Automo03は横歩きでのチャレンジで、機体の調整と操縦技術で蛇行を押さえ込み、10mを16秒95で駆け抜けた。
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10mスプリントはTNC放送会館1Fのロビーで行なわれた
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10mスプリントのコース
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最初のチャレンジ。2台並んで同時にスタートする
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48秒59で最初に10mを完走した県立福岡工業1号
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蛇行でコースアウトしそうになりながら進むつばめ(奥はドカ1)
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21秒フラットでスプリント2位に入ったイレブン
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16秒95で駆け抜けたAutomo03
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転倒しながらもHAUSERに追いついてきたジローちゃん♪
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ロボットフリーキックは、フィールド上に置かれた4個のボールに2分以内にゴールに入れていくもので、すべてのボール入れるまでのタイムを競う。
壁にボールが転がってしまうとなかなかクリアできず、前回のヒューマノイドカップではクリアできた機体は22台中12台と、かなりの難競技だ。
しかし、今回は参加した21台中20台がクリア。それだけでなく1分以内でクリアする機体が続出し、今回の参加ロボットのレベルの高さを印象付けた。
フリーキックでトップを取ったのは九州三銃士のスーパーディガー。北九州市のイベントでも見せていた、両足をそろえてのキックで次々とボールを入れていき、驚異の18秒63でクリアして強さを見せ付けた。
予選の結果は、やはり九州三銃士が1位となった。2位には大阪からやってきたテクノギャラクシー2、3位はテクノギャラクシーだった。
大阪からやってきたテクノギャラクシー軍団の実体は、大阪産業大学テクノフリーク部であり、ここが所有するRB2000をベースにしたジローちゃん♪はロボファイトなど関西の大会で活躍している。
しかも今回はヴイストンからVisiON 4Gの機体を使ったロボットを2台借り(今回はチームヴイストンが結成できなかっため)、2チームで参加。台風の目となって暴れまくった。
予選でも、テクノギャラクシー2のイレブンはスプリント10mにおいて前歩きで21秒フラットの記録で2位、テクノギャラクシーのつばめはフリーキックで39秒27のタイムで4位に入っている。
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フリーキックはTNC放送会館2Fにあるロボスクエア内で行なわれた
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フリーキックコートのアップ。ロボットは赤い線の手前からスタートする
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予選にも関わらず、かなりの人が集まった
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きれいなキックを見せる県立福岡工業2号
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サイドキックでボールを蹴っていったジローちゃん♪ ボールが完全に浮いている
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これまたサイドキックでボールを蹴り、4位となったつばめ
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Automo03は38秒83でフリーキックでも3位に
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サイドキックで20秒89の記録を出した2位のサンダーボルト
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両足をそろえたディガーキックで次々とボールを入れていったスーパーディガー
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参考写真。今年1月の北九州市こどもの館イベントで、両足をそろえてのキックを見せていたスーパーディガーJr
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予選の結果は次の通り
1位 九州三銃士(スーパーディガー・Automo03・HAUSER)
2位 テクノギャラクシー2(イレブン・山田。・銀次郎)
3位 テクノギャラクシー(ジローちゃん♪・つばめ・やまぴー)
4位 UNION(サンダーボルト・朱鵬・TYRANT)
5位 県立福岡工業高校ロボット競技部(県立福岡工業1号・2号・3号)
6位 三人のこびと(カッチーデヤンス・Q・ヤマギワデンキ)
7位 ドカファイターズ(ドカ1・2・3)
● 決勝はトーナメントによるサッカー大会
16日はトーナメントによるサッカーの試合が行なわれた。招待チームのチームアリウスと7位のドカファイターズ、予選1位の九州三銃士と予選6位の三人のこびとというように、1回戦は予選上位なほど有利な組み合わせとなっている。
試合時間は前半5分、後半5分でインターバルが5分。手を使ってボールを止めてよいのはキーパーだけなど、基本ルールは人間のサッカーに準じているが、オフサイドなどの細かいルールはない。
試合時間で決着がつかなければ3分間の延長戦を行ない、それでも決着がつかなければPKによって勝敗を決めるようになっている。
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ロボスクエアの中に作られたサッカーコート
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トーナメント表
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開会式。日曜ということもあって結構観客が集まった
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1回戦の第1試合は、予選3位のテクノギャラクシーと予選4位のUNIONの対決。UNIONは個人参加のチームで、東京からサンダーボルトが参加している。試合では、このサンダーボルトが素晴らしい動きを見せた。
グリーンランドのサッカー大会で公開した足をひねっての横方向へのパスや、後ろ方向に転がったボールに対して、一度後ろに下がってから横歩きでボールの後ろにつき、ボールを前に蹴りだすなど「二足歩行ロボットサッカーのお手本」のような動きを披露していた。昔の二足歩行ロボットサッカーが機体の後ろにあるボールに対しては何もできなかったことを考えれば、この進歩は賞賛に値する。
またUNIONは個人参加のチームにも関わらず、必ずしも成功していなかったがセットプレイにもチャレンジしていた。
これに対してテクノギャラクシーは、ジローちゃん♪とつばめの動きがよく、コート内を高速で動き回る。この試合、激しいものとなったが、テクノギャラクシーの必殺技サイドキックがものをいい、後半にジローちゃん♪がサイドキックでゴールを奪った。この1点を守りきり、テクノギャラクシーが勝利した。
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テクノギャラクシー VS UNION
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右下にいる朱鵬からのキックインを受けて、ボールを持ち込もうとするサンダーボルト
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この試合、唯一の得点シーン。ジローちゃん♪のサイドキックで転がったボールは、キーパーのTYRANTの横を抜けてゴールへ
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1回戦第2試合は、予選1位の九州三銃士と予選6位の三人のこびと。九州ロボット練習会同士の戦いとなった。
試合はさすがに機体性能の勝る九州三銃士が押し気味に試合を進め、まずはHAUSERが1点先取。しかも前半戦終了間際にはカッチーデヤンスとQが共に戦列を離れるという事態まで勃発。ここでペンギンロボのヤマギワデンキが孤軍奮闘。九州三銃士の3台の攻撃をことごとく防いでみせたが、最後は起き上がりの時に自分でボールをゴールに入れてしまう「オチ」で観客を沸かせた。
後半戦に入ると、HAUSERに代わって前に上がってきたスーパーディガーがその実力を発揮。予選の時にも見せた両足をそろえてのディガーキックなどで次々と点を入れていき、後半だけで4点を獲得。ハットトリックを成し遂げ、その強さを見せ付けた。
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九州三銃士 VS 三人のこびと
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ディガーキックで前線にボールを送るスーパーディガー
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九州三銃士に対して孤軍奮闘するペンギンロボ・ヤマギワデンキ
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すべての攻撃を防いだが……
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最後は起き上がりから後ろにボールを放り込んでしまった
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後半戦、スーパーディガーの猛攻
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1回戦第3試合は、予選2位のテクノギャラクシー2と予選5位の県立福岡工業高校ロボット競技部の戦い。
実はこの組み合わせは、具体的なチームこそ違うものの、去年の7月に行なわれたヒューマノイドカップ・サッカーの組み合わせの再来である。
7月のヒューマノイドカップ・サッカーで福岡工業高校は、VisiON 4Gの機体を使ったロボット3台によるチーム極と対決して大敗している。その時の2台がチームギャラクシー2に入っており、まさしく「悪夢は再び」状態となってしまった。
県立福岡工業高校ロボット競技部は、ほぼノーマルのRB2000ながら参加したチームの中では一番きれいなキックモーションを持っており、キックの方向を散らして活路を求めようとする。しかし、機体の性能差はいかんともしがたく、また福岡工業高校ロボット競技部のロボットの転倒が意外と多いこともあって、次々と点を取られていき、終わってみればの5-0のスコアでリベンジはならなかった。
なお、この試合、テクノギャラクシー2のイレブンが3ゴールを上げてハットトリックを達成した。
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テクノギャラクシー2 VS 県立福岡工業高校ロボット競技部
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安定した歩行で突破を図るイレブン。左の赤い頭が山田。
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抵抗を試みるが、点を入れられていってしまう
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1回戦最後の試合は、招待チームのチームアリウスと予選7位のドカファイターズの対決だ。スミイファミリーはいつもだとサッカーの時はアリウスをトップに出すが、今回は新生アリキオンを前面に出して戦った。
スミイファミリーとドカファミリーのファミリー対決となったが、さすがに7月のヒューマノイドカップ・サッカーで3位になっているスミイファミリーは強く、5-0でチームアリウスが勝利した。
なお、アリキオンが3ゴールでハットトリックを達成した。
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埼玉のスミイファミリーと佐賀のドカファミリーのファミリー対決
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ありまろのゴール
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アリキオンのロングシュートが決まったところ
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・1回戦試合結果
テクノギャラクシー 1-0 UNION
九州三銃士 6-0 三人のこびと
テクノギャラクシー2 5-0 県立福岡工業高校ロボット競技部
チームアリウス 5-0 ドカファイター
● 激闘の準決勝
準決勝の2試合はいずれも激闘と呼ぶに相応しい試合となった。
準決勝の第1試合は、九州三銃士とテクノギャラクシーとの戦い。ところがこの試合、九州三銃士のスーパーディガーが両足をそろえたディガーキックを打とうとするとリセットがかかってストップする事態が勃発。またテクノギャラシーのジローちゃん♪も試合中に不調になることがあり、両チームともエースストライカーが万全の状態でないまま戦うことになってしまった。
それでも両チームとも素早く動き続け、激しい戦いを繰り広げた。機体の不調で1台がコートの外に出ている間も残りの2台がカバーし、お互いに得点を許さない。
しかし、前半終了直前、テクノギャラクシーにとって最大のチャンスが巡ってきた。テクノギャラクシーのつばめが、ゴール前でキーパーのHAUSERと1対1のチャンス。しかもHAUSERが転倒してしまい、テクノギャラクシーにとっては千載一遇のチャンスだったが、つばめはボールを外してしまい、得点はならなかった。
また後半もHAUSERが機体不調でコート外に出てしまい、テクノギャラクシーにとってはゴール前が開くチャンスに恵まれたが、残ったスーパーディガーとAutomo03が得点を許さず、ついに0-0で試合終了。今大会唯一の延長戦に突入した。
延長戦でも激しい戦いとなったが、延長戦終了間際にスーパーディガーが押し込んで勝負を決めた。
テクノギャラクシーはチャンスをものをできなかったことが悔やまれる結果となった。
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九州三銃士 VS テクノギャラクシー
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スローインを使うスーパーディガー
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テクノギャラクシー最大のチャンスだったが……
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後方に倒れこんでしまったジローちゃん♪
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延長戦でついに決着がついた
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呆然とするテクノギャラクシー
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準決勝の第2試合は、チームアリウスとテクノギャラクシー2との対戦。どちらのチームも機体の運動性能が高いので、攻守が入れ替わるスピーディーな戦いとなった。それでもどちらかというと、テクノギャラクシー2が敵陣に攻め込む場面が多いように思えた。
その中で勝負を決めたのは、ROBO-ONEにそなえて機体をチューンアップしてきたアリキオンだ。参加した機体の中で最も強力なキック力を持ち、前半にはスーパーロングシュートを決めて先制。後半にも押し込みゴールを決めて、2-0でチームアリウスが勝利。なお、キーパーのアリウスもイレブンが持ち込んだボールをうまく止めており、勝利に貢献している。
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チームアリウス VS テクノギャラクシー2
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アリキオンのロングシュートが決まる
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実はアリキオンがボールを蹴ったのはこの位置
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腕一本でボールを押さえ込むアリウス
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2台を突破するイレブン
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しかし、アリウスにゴールを阻まれた
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● 3位決定戦は同門対決
決勝戦の前に3位決定戦が行なわれ、テクノギャラクシー2とテクノギャラクシーの、いわば同チーム同士の戦いが行なわれた。
しかし、テクノギャラクシー2の山田。が機体不調によりリタイア。テクノギャラクシーの了解を得て、デモ用のRobovie-Xを投入。さすがにこれではテクノギャラクシーの勝利は動かないと思われたが、試合が始まるとまず前半につばめがオウンゴールを献上。後半にはテクノギャラクシーが蹴ったボールがイレブンの足に当たり、イレブンがそのままシュートしてゴール。「なんとなく」という感じでテクノギャラクシー2が2-0で勝ってしまった。
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テクノギャラクシー同士の3位決定戦
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つばめのオウンゴール
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イレブンのキックがゴールに
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● 九州三銃士、悲願の初優勝
決勝戦に進んだのは、九州三銃士とチームアリウス。実はこのチームは7月のヒューマノイドカップ・サッカーの3位決定戦で戦い、この時はスミイファミリーが勝利している。九州三銃士としてはぜひともこの戦いに勝利してリベンジし、同時にヒューマノイドカップ・サッカーの初優勝の栄冠をつかみたいところ。
両チームとも決勝まで勝ち上がってきただけに、攻守が入れ替わる激しい戦いとなった。
ただ、前半、九州三銃士側にトラブルが多発し、機体がコート外に出ている時間が多かった。それでもその穴を他の機体がカバーして得点を入れさせない。前半は0-0で終えた。
しかし、後半に入ると両チームによる点の取り合いになった。まずチームアリウスのゴール前に転がったボールをスーパーディガーとAutomo03が押し込みにかかった。チームアリウスは3台で対抗し、ラグビーのスクラム状態(ヒューマノイドカップ・サッカーのルールではボールを保持した相手ごとゴールに押し込んでも、ゴールになる)から、ボールがゴールラインを割って九州三銃士が先取点。
だが、ゴール前でHAUSERがクリアミスしたボールをありまろが決めてイーブンに戻す。今度はスーパーディガーがスローインからのワンタッチゴール(スローインからの直接ゴールは認められていない)を決めるが、アリキオンがゴール前の混戦からキックでゴールを決め、短い時間でのシーソーゲームとなった。
最後はスーパーディガーが試合終了間際に押し込みゴールを決め、これが決勝点となってそのままタイムアップ。九州三銃士が悲願のヒューマノイドカップ・サッカー初優勝を成し遂げた。
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決勝戦のチームアリウス VS 九州三銃士
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HAUSERが外に出ている間も九州三銃士は2台でよく守った
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ラグビーのスクラム状態から、九州三銃士が先取点を上げる
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すかさずアリウスが点を取り返す
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スローインで攻撃するスーパーディガー
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ついに決着がついた
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優勝が決まって喜ぶ九州三銃士の三人
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表彰式での記念撮影
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九州三銃士となぜか背後にいるサンダーボルト
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今回のサッカー大会はレベルが高く、ベスト4に入ったチームのうちどこが優勝してもおかしくなかった。それでも九州三銃士が優勝したのは、本気度の違いがあったのかもしれない。
九州三銃士は今までサッカー大会における優勝に縁がなかった。グリーンランドで開催されたロボットサッカー大会では2日目優勝の経験はあるが、総合優勝はカイザーオールスターズに取られている。そこで今回は本気で優勝を狙いに来たようだ。
九州三銃士の3台とも、ROBO-ONE参加予定の機体で、一週間前にサッカー用に改造するにはリスクがあった。それでも優勝を目指して強力な機体を投入してきたことが優勝という形で結びついたのだろう。
なお、4月6日(日)にはロボスクエアで第24回ヒューマノイドカップ・バトル大会が開催される予定である。
□ヒューマノイドカップ・サッカー結果
・優勝 九州三銃士
・2位 チームアリウス
・3位 テクノギャラクシー2
■URL
ロボスクエア
http://www.robosquare.org/
■ 関連記事
・ 「第22回ヒューマノイドカップ・バトル大会」レポート ~優勝はスーパーディガー、ROBO-ONE出場権はAutomo03が獲得(2008/01/11)
( 大林憲司 )
2008/03/24 16:32
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