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「ロボプロステーション Vol.17」レポート
~バトルから講習会までユーザーが楽しめるイベント


集合写真
 2月21日(土)、ヴイストン株式会社1階にて「ロボプロステーション Vol.17」が開催された。今回はバトル戦、講習会「『VS-WRC003』でのC言語プログラミング入門part.2 ~応用編~」、そして最後に練習会という構成だった。


練習の場としてのバトル

 3月28日(土)、29日(日)に開催される「第5回ロボプロステーションチャレンジカップ」に向けてか、機体のチューニングに勤しむ姿が多くみられた。そのため今回のバトルへの参加者は少なく、練習試合といったムードだった。

 剣姫(舞鈴堂氏)とアフ・ロゥ(マサ吉氏)の対決となった準決勝戦。アームで巧みに相手を挟み倒す剣姫だったが、アフ・ロゥは鋭い攻撃で対抗し、両者2ダウン。最終的にアフ・ロゥが素早く隙をついてダウンを奪い勝利した。

 決勝戦はザクとは違う(まさるくん氏)とアフ・ロゥによって行なわれた。素早い動きのアフ・ロゥに対し、プロポを床に置き、完全に自律制御で挑んだザクとは違うだったが、今回はリングが低くタイムカウンターとの距離が近かったため、センサーがタイムカウンターを相手と誤認識しリングアウトしてしまう場面も。互いにダウンするも、途中でザクとは違うのバッテリが切れてしまい、アフ・ロゥが優勝した。


【動画】剣姫(舞鈴堂氏) vsアフ・ロゥ(マサ吉氏) アフ・ロゥ(マサ吉氏)に対し巧みにアームを仕掛ける剣姫(舞鈴堂氏) 【動画】素早い動きのアフ・ロゥ(マサ吉氏)に自律制御で挑むザクとは違う(まさるくん氏)

C言語によるロボットプログラミング講習

 バトル終了後、講習会「『VS-WRC003』でのC言語プログラミング入門part.2 ~応用編~」が行なわれた。教材として使用されたヴイストンの「VS-WRC003」は、ルネサステクノロジ社製H8マイコンを搭載した学習用CPUボード。2,982円と低価格ながらLED・ブザー・DCモータ出力・アナログI/Oといったポート類を備えたオールインワンタイプで、USB端子で直接PCと接続することができる。この「VS-WRC003」は、ヴイストンの教材ロボット「Beauto Chaser」に標準搭載されている(Beauto、Beautoライントレーサーの場合、別売りで装備可能)。付属ソフトによるパラメータでの制御に加え、ルネサステクノロジ社より無償提供されているH8マイコン用のC言語統合開発環境「HEW」でC言語を使ったマイコンのプログラミングが可能だ。

 今回の講習内容は、前回開催された「『VS-WRC003』でのC言語プログラミング入門part.1 ~基礎編~」に続き、応用編としてC言語を用いてセンサー入力・モータ制御・ライントレースを実行させるというもの。前回初めてC言語を学んだという受講者も、今回までの間にユーザー同士で情報交換などをしながら自習していたようで、30分程度の講習の後は質疑応答のスタイルをとっていた。初心者に敬遠されがちなプログラミング言語の学習も、ロボットを動かすという目的を持つことで、より楽しく学ぶことができたようだ。会場にはトレース用のラインが用意されており、プログラミングやセンサーなどを調整しながら試走が繰り返された。


直角コーナーをいかに早く認識しクリアするかをレクチャー 【動画】ライントレース試走の様子

 また、講習後の練習会では先日発売されたばかりの倒立振子制御学習キット「Beauto Balancer」の姿もあった。低価格ながら高度な制御工学の学習に対応するキットで、既に教育機関に導入され始めているという。斜面での倒立や、本体上部に物を置いて倒立維持にチャレンジするユーザーもいた。


低価格を実現したヴイストンの新作教材「Beauto Balancer」 倒立制御に取り組んでいるユーザー

海外からのテレビ取材も

 この日のヴイストンには、フランスからTE1(テレビ・フランス1チャンネル)のクルーも取材に訪れていた。フランスで毎週日曜19:00~20:00のゴールデンタイムに放送されている「セット・ア・フィット」というレポート番組で、日本のロボット技術を特集するため全国のロボット関連の企業・団体、ユーザーを取材しているという。実際に動く「ALCNON?(アルクノン)」の撮影、そしてヴイストン大和社長や「ロボプロステーション Vol.17」に参加していたユーザーへもインタビューが行なわれていた。

 取材スタッフに今日の感想や母国のロボット事情について尋ねてみたところ、「日本のロボット技術はやはり凄い。フランスにはサッカーロボットを作っている学生が少数いますが、二足歩行ロボットに関しては日本ほど浸透していないので、とても興味深い」と語ってくれた。


フランスメディアのテレビ取材に応じるヴイストン大和氏ら イベントに参加したユーザーにもインタビューしていた

URL
  ロボプロ
  http://www.robo-pro.net/
  ヴイストン
  http://www.vstone.co.jp/

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( 新町新地 )
2009/02/26 19:02

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