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講演会に登場したヴイストンの前田氏と「OmniZero.7」やイベント参加者のロボットを囲んでの記念撮影
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10月18日(土)に、ヴイストン株式会社の社屋1Fに設けられたロボットユーザーのためのコミュニティスペース「ロボプロステーション」にて、同社が主催するイベント「ロボプロステーション vol.15」が開催された。今回は34名が参加した。
まずは「ロボプロステーション講習会 part.2」が午前・午後の1時間ずつ2部構成で開講された。9月20日(土)に開催された前回の講習会「自作ロボットをつくろう part.1~3D CADでの設計~」では、サーボ、ホーン、プッシュを描くといった3D CADソフトの基本操作が主な講習内容となっていたが、今回の講習会「自作ロボットをつくろうpart.2~アルミパーツの設計と切削サービス~」は、3D CADを使ってアルミパーツ(ブラケット、アーム等)の設計や、同社が行なっている「アルミ切削サービス」に発注するためのデータ作成方法や曲げ加工の際の注意点、パーツの展開など、自作パーツ製作へ向けたより実践的な内容となっていた。
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受講者のほどんどが、前回から引き続いてリピート参加。前回受講していなくても理解できるよう配慮されたカリキュラムとなっていた
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質問があれば講師が頻繁に受講者へと駆け寄り、アドバイスやサポートを行なっていた
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受講者同士で相談しあうなど、和気あいあいとした雰囲気の講習会
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なお、この講習会では3D CADソフトにフリーウエアである「AlibreDesign Xpress」が用いられている。各自あらかじめインストールしたPCを持参しての受講となっており、このソフトで作成したデータでもヴイストンの「アルミ切削サービス」の発注に対応できる。
講習会が終了後、第14回 ROBO-ONEでの総合優勝が記憶に新しい「OmniZero.7」の制作者であり、ヴイストンの開発責任者である前田武志氏の講演会が開催された。この講演会のレポートは近日掲載する予定だ。
● ロボットユーザーの「交流の場」としての格闘トーナメント
そして前田氏の後援会のあと、格闘トーナメント「ロボプロファイトトーナメント戦」が行なわれた。今回は12体がトーナメントに出場。基本的にはクラス分けは無しだが、今回は「重め/軽め」に分かれて初戦がスタートした。最終的にはそれぞれの優勝者が対戦し、総合優勝を決めるシステムを採っていた。
面白かったのはインパクトのある2体が登場した「軽め」の部の第1回戦・第5試合。モノアイのLEDで登場したガルマ仇討ち部隊 まさるくん氏の「ザクとは違う」と、翼のような形状のアーム部が特徴のsakia氏の「SS-NANOS」による試合は、素早い移動と低重心からのアーム部を駆使した攻撃で「SS-NANOS」が勝利した。
準決勝、その「SS-NANOS」を迎え討ったのが、大阪産業大学テクノフリーク部 プロトタイプD 艦長氏の「やまぴー936」。RB2000をベースに赤いマフラーが印象的なこの機体もまたアーム部に板状のパーツを装備し、3試合を勝ち抜いてきた。共通点のある機体・攻撃方法のためか、決まり手の出にくい試合だったが、「SS-NANOS」が移動するわずか一瞬の隙に「やまぴー936」がアームを当て勝利した。一方、「重め」の試合ではROBO-ONEやロボファイトに多数出場している、だうと氏の「YOGOROZA-V」が決勝戦へと勝ち進んでいた。
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ザクとは違う(まさるくん氏:左)vs SS-NANOS(sakia氏)
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互角の対決を見せた準決勝戦、SS-NANOS(sakia氏:左) vs やまぴー936(まさるくん氏)
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途中ランブルやエキシビジョンマッチなどがいきなり行なわれるなど、格闘トーナメントでありながらも和やかな雰囲気だった
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「軽め」の試合で連戦を経た「やまぴー936」と順当に「重め」で勝ち上がってきた「YOGOROZA-V」という組み合わせになった注目の決勝戦。
「YOGOROZA-V」は序盤から安定した重心と長いアームで2ダウンを勝ち取るが、背面を見せた隙に「やまぴー936」が1ダウンを奪う。最終的に「YOGOROZA-V」が低姿勢から華麗なラリアットを決め3ノックダウンを獲得、優勝を果たした。第14回 ROBO-ONEと同じ機体で参加しただうと氏によると、現在新しい機体を製作中ということだ。軽量級でも大型化の傾向があるが、だうと氏は現在製作中の機体について「安定性の向上を狙いYOGOROZA-Vの約1.5倍のサイズにし、逆に自由度は減らすような設計にしたい」と語ってくれた。
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【動画】2体ともにアームによる攻撃が特徴的だった決勝戦。圧倒的な安定性を見せ、華麗なラリアットを決めた「YOGOROZA-V」(だうと氏:左)
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総合優勝を果たした「YOGOROZA-V」とだうと氏
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途中、ランブルやエキシビジョンなども行なわれた「ロボプロファイトトーナメント戦」。いわゆるロボット競技会といった張りつめた雰囲気はなく、終始和やかムードだった。またイベント全体を通して、二足歩行ロボット初心者からROBO-ONE出場経験者まで、あらゆるロボットユーザーの交流の場だということが実感できた。
■URL
ロボプロ
http://www.robo-pro.net/
ヴイストン
http://www.vstone.co.jp/
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2008/10/21 17:29
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