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観客の子供たちと一緒に記念撮影
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ヴイストン主催によるロボット競技会「ロボプロ競技会 in 私のしごと館 Vol.4」が、8月16日、17日の2日間に渡って開催された。会場は京都にある、子供たちから10代の少年少女たちを対象にした、職業が題材の体験型施設「私のしごと館」。大会名にあるとおり、今回で同館での開催は通算4回目だ。また同競技会は、第14回ROBO-ONE決勝出場権認定大会となっている。
毎回お馴染みだが、観戦に来た子供たちが遊べるようにと、ロボット操縦体験が実施されたほか、癒し系アザラシ型ロボットのパロや、ロボカップ世界大会5連覇を達成したTeam OSAKAの「Vision」シリーズなどの展示も行なわれた。
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子供たちも砂かぶり(?)に陣取って力の入った応援
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ロボット操縦体験は、Robovie-Xでサッカーの1on1
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「Vision」シリーズの展示なども
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● ロボプロファイトの機体レギュレーションおよび試合ルール
同競技会の部門だが、大きく2つに別れる。パイロットが操縦する無線部門と、自律部門だ。ロボプロ競技会 in 私のしごと館では、今回初めて自律クラスが設けられた。そして、それぞれにバッテリ搭載時に1.5kg以下の重量となるライトウェイトクラスと、第13回および第14回のROBO-ONE機体レギュレーションを満たしたロボットが参加できるオープンクラスがあり、合計4クラスとなっている。
ライトウェイトクラスに参加する機体は、ROBO-ONEレギュレーションを満たさなくてもオープンクラスにも参加できるようになっており、中にはCenturion(桃色兎さん)のように全クラスに出場したロボットもいた。
そのほか、各クラスの細かい機体レギュレーションを補足すると、ライトウェイトクラスは、足裏の大きさは足の長さ(ロール軸・前後左右に動く軸)の1辺が60%・40%以下の大きさであること、腕の長さは足の長さ(ロール軸・前後左右に動く軸)の120%以下の長さであること、トルク制限はなし、足におもりやバッテリをのせるなど重心を下にさげる行為は控えることになっている。
自律の両クラスは、それぞれパイロットのいる同じクラスの機体レギュレーションを満たしていればよく、センサー数の制限はなしだ。オープンクラスは前述したレギュレーション以外に、特に細かいものはない。
試合のルールは、3分1ラウンド・3ダウン制で、2スリップで1ダウンという標準的なもの。ダウン数が同じ状態で3分が経過した場合は、スリップ数で判定する(それでも同点の場合は、ジャンケンとなる)。
第14回ROBO-ONE決勝出場権は、初日および2日目のオープンクラスの優勝者がバトルを行ない、勝った方が得られる。両日とも同一選手が優勝の場合は、もちろんバトルは行なわれず、その選手が獲得する形だ。また、初日の優勝者が2日目にいない場合は、自動的に2日目の優勝者に与えられるようになっている。
● 初日はrsv 3が優勝し、決勝出場権を決める最後のバトルに進出
まずは、初日の各クラスの出場選手と、上位入賞者を紹介。カッコ内はパイロット名で、ロボット名の読み方で五十音順だ。
自律ライトウェイトクラスは、RB2000 SF(ZENOさん)、VRX-0(マサ吉さん)、ギャーシャ(たくやさん)、ザクとは違う(まさるさん)、Centurion、ワイルド・ドッグ(山口たつひささん)の6機が参加。優勝はRB2000 SF、準優勝はギャーシャ、3位はCenturion、4位はザクとは違う。
自律オープンクラスは、VRX-0、ギャーシャ、Centurion、YOGOROZA-V(だうとさん)の4機が参加。優勝はYOGOROZA-V、準優勝はギャーシャ、3位はVRX-0、4位はCenturionとなっている。
ライトウェイトクラスは、RB2000 SF、EZ-FIGHTER(トモロウさん)、VRX-0、SS-NANOS(sakiaさん)、ギャーシャ、ザクとは違う、Centurion、ワイルド・ドッグの8機。優勝はギャーシャ、準優勝はRB2000 SF、3位はVRX-0、4位はSS-NANOSだ。
そしてオープンクラスは、rsv 3(吉田ファミリアさん)、アドバンス・ラゴウ(トモロウさん)、unfix MkII(kantarowさん)、Cyclops-X(HiRossiさん)、Centurion、で・か~る(道楽、さん)、YOGOROZA-V、Robovie-XSF(ZENOさん)の8機。優勝はrsv 3、準優勝はCyclops-X、3位はYOGOROZA-V、4位はアドバンス・ラゴウ。
これによりrsv 3が2日目の最後に行なわれる、第14回ROBO-ONE決勝出場権をかけた闘いに進出する権利を獲得した。
● 自律部門はまだ2クラスに分けるにはちょっと厳しい?
2日目も、まずは自律クラスからスタート。前日同様にライトウェイトクラスとオープンクラスに分けられているのだが、両クラスともほぼ同じメンバーである上に参加台数が少ないため、まだ2クラスに分けるのは早い気がしないでもない。しかし、自律部門はパイロットの操縦テクニックは一切関係なく、純粋に製作とプログラミングなどの技術を必要とする技術志向の部門なので、望まれているのも事実。いずれは活況を呈してくるのではないかと思うので、見守っていきたい。
自律部門のライトウェイトクラスは、RB2000 SF、VRX-0、カエルX(miuママさん)、Centurion、ロッボマン(国男さん)、ワイルド・ドッグの6機が参加した。ロッボマン対Centurionは、不調のためロッボマンがその場で棄権し、Centurionの不戦勝。RB2000 SF対ワイルド・ドッグは3-0でRB2000 SFが勝利している。カエルX対VRX-0は3-1でカエルXが決勝進出。
2回戦はCenturionとRB2000 SFの1戦のみが行なわれ、3-0でRB2000 SFが決勝に進出した。3位決定戦はCenturion対VRX-0だったが、VRX-0は対カエルX戦に故障が発生してしまい、不戦勝でCenturionの3位が決定。また、VRX-0は自律部門オープンクラスも出場予定だったが、そちらは棄権となってしまった。
決勝は、RB2000 SF対カエルX。RB2000 SFは、その名の通り、RB2000をベースにした機体で、パイロット兼ビルダーのZENOさんが、かつて「シンプルファイター」というロボットを操縦していたことから、現在使っているロボットには機体名の最後にSFとつけている。関西のロボット競技会のライトウェイトクラスではお馴染みのロボットで、大阪産業大学テクノフリーク部が公式サイト上で無料公開しているサウンドファイルを利用しており、動作に合わせてしゃべったりする結構にぎやかな機体である。
一方のカエルXは、女性ビルダー兼パイロットとして有名なmiuママさんのライトウェイトクラス用の機体。Robovie-Xベースの機体で、カエルの顔をかぶり、服を着ている。とてもほんわかとした外観の、癒し系であるため、会場での子供たちからの人気がとても高いロボットである。バトルは、なかなかセンサーで相手をとらえきれないカエルXに対し、先に攻撃を仕掛けることに成功したRB2000 SFが押していたが、終盤、カエルXもダウンを取り返し、2対2に。しかし、最後は1スリップの差で、RB2000 SFの優勝となった。
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自律部門の競技は無線部門より競技台を高くして行なわれる
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RB2000 SF(右)対ワイルド・ドッグ
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カエルX(左)対VRX-0
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Centurion(左)対RB2000 SF
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【動画】自律部門ライトウェイトクラス決勝戦、RB2000 SF(左)対カエルXの様子
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そして自律部門のオープンクラス。VRX-0、カエルX、Centurion、で・か~る、ロッボマンの5台が出場予定だったが、ロッボマン、VRX-0は棄権。そのため、カエルXはいきなり決勝戦に進出。唯一の1回戦Centurion対で・か~るは3-1でで・か~るが勝利、決勝に進出した。3位決定戦はVRX-0対Centurionだが、ここでもCenturionが闘わずにして3位となっている。
決勝戦は、カエルX対で・か~る。で・か~るは、両腕にしゃもじが取り付けられており、ヒザの関節を伸ばすと一気に身長が高くなるのが特徴。ちなみに当日は左手のしゃもじが欠けてしまっていた。勝負は、自律部門の最大のポイントとなるセンサーの感度の差が出た。で・か~るがカエルXを上回るようで、ここでもカエルXが守勢に。結局、2スリップによる1ダウンなども加えて、で・か~るが3-0のストレート勝ちを収めた。
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Centurion(左)対で・か~る
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【動画】自律部門オープンクラス決勝戦の様子
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● 9機が参加したライトウェイトクラス
続いては、無線部門のライトウェイトクラス。RB2000 SF、EZ-FIGHTER、VRX-0、SS-NANOS、カエルX、Centurion、ねこ(ヴィーさん)、ロッボマン、ワイルド・ドッグの9機が参加したが、ここでもロッボマンは棄権してしまった。一方、VRX-0は操縦者が操作するなら問題がないようで、無事参加することとなった。
参加機数の関係でトーナメントが変則的な形のため、1回戦は2試合。第1試合はSS-NANOS対VRX-0で、VRX-0が3-0のストレートで勝利を収めた。第2試合は、RB2000 SF対ワイルド・ドッグ。こちらも3-0のストレートで決着がつき、RB2000 SFに軍配が上がった。2回戦の第1試合は、Centurion対カエルX。接戦となったが、3-2でCenturionが準決勝に進出している。第2試合はEZ-FIGHTER対少女パイロット・ヴィーさん操るねこ。こちらも接戦となり、3-2でEZ-FIGHTERの勝ちとなった。
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SS-NANOS(左)対VRX-0
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EZ-FIGHTER(左)対ねこ
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準決勝第1試合は、VRX-0対Centurion。VRX-0はRobovie-Xベースの機体で、自律部門にも参加していたことからもわかるように、センサーの追加などが施されている。外見的には、ほぼノーマルのようだ。一方のCenturionはRB2000ベースの機体で、金色にアルマイト加工されているのが外観の大きなポイント。こちらもセンサーの追加などが行なわれている。バトルは、Centurionが3-2で勝利した。
準決勝第2試合は、EZ-FIGHTER対RB2000 SF。EZ-FIGHTERはKHR-1ベースに余ったパーツを加えて製作したという機体だそうで、機能的な特徴は低重心と足裏軸旋回である。バトルは、両者積極的に攻撃し合う展開となり、2ダウン1スリップのどちらも後がない状態にまでもつれ込むが、最後はRB2000 SFの攻撃が決まり、3-2で決勝に進出した。
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VRX-0(手前)対Centurion
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EZ-FIGHTER(右)対RB2000 SF
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3位決定戦は、VRX-0対EZ-FIGHTER。自律部門でのバトル中のトラブルによる後遺症か、VRX-0はバランスが少々不安定になってしまったようで、移動するだけでもフラフラしていた。自らスリップしてダウンを取られてしまっただけでなく、EZ-FIGHTERの攻撃にも踏ん張りが効かない。結局バトルはEZ-FIGHTERが3-0で勝利し、3位を獲得した。
決勝戦はCenturion対RB2000 SF。同じRB2000ベース同士のバトルとなった。ただし、同じRB2000とはいっても、RB2000 SFはパーツ類を変更しているようで、体格的にCenturionを上回っていた。Centurionの金色という明るいカラーリングに対し、RB2000 SFはノーマルのブルーで、なおかつ悪者的な雰囲気のイラスト(なんでも、とあるゲームのボスキャラのひとりだそうだ)を胸の上部に貼り付けており、ベビーフェイス対ヒールっぽい構図だ。
序盤から動き回りつつ攻撃が繰り出され、ヒットアンドウェイで撃ち合いという闘いが続く。RB2000 SFのパイロットのZENOさんは、同じRB2000ということでCenturionの弱点を見切っていたのか、上回る体格も利用して、顔を横からはたく攻撃を幾度となく繰り出す。1-1の同点となった後、その横面をはたく攻撃で短時間に2ダウンを奪い、RB2000 SFの勝利となった。RB2000 SFは自律部門ライトウェイトクラスに続いての優勝となった。
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【動画】ライトウェイトクラス3位決定戦、VRX-0(左)対EZ-FIGHTERの様子
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【動画】ライトウェイトクラス決勝戦、Centurion(左)対RB2000 SFの様子
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● オープンクラスは関西圏の有名ロボットたちも多数参戦
続いては、大型ロボットも参戦するオープンクラス。rsv 3、アドバンス・ラゴウ、unfix Mk2、VRX-0、ガジェット・フロッグ(ドクター・ガジェットさん)、Cyclops-X、Centurion、で・か~る、YOGOROZA-V、レグホーン(NAKAYANさん)、Robovie-XSFの11台。
オープンクラスもきっちりトーナメントを組める台数ではなかったため、少し変則的な組み合わせ。1回戦は3試合が行なわれた。第1試合は、unfix Mk2対Cyclops-X。3-0でunfix Mk2の勝利。第2試合は、Robovie-XSF対ガジェット・フロッグ。ガジェット・フロッグが3-0で次戦にコマを進めた。第3試合は、VRX-0対で・か~る。3-0で、で・か~るが勝利を収めた。
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unfix Mk2(左)対Cyclops-X
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Robovie-XSF(左)対ガジェット・フロッグ
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VRX-0(左)対で・か~る
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続く2回戦は合計4試合。第1試合は、Centurion対rsv 3。体格で勝るrsv 3が3-0でストレートで勝利し、準決勝1番乗りとなった。第2試合は、1回戦を勝ち抜いたunfix Mk2とシードを獲得したアドバンス・ラゴウの対戦。しかし、アドバンス・ラゴウが棄権したため、無傷でunfix Mk2が準決勝に進出した。第3試合は1回戦を勝ち抜いたガジェット・フロッグと、シードのYOGOROZA-Vの対決。体格的にはガジェット・フロッグの方が有利だったが、関西四天王の一角を崩すことはできず、YOGOROZA-Vが3-0で勝利した。第4試合は、で・か~る対レグホーン。今回もレグホーンは快調で、3-1の勝利となった。
なおバトルとは別の話だが、現在、レグホーンのビルダー兼パイロットのNAKAYANさんは、新しい機体を製作中だそうだ。毎回新作は現行機からガラリとイメージを変えるそうで、次はレグホーンとはまったく外見の異なるロボットになるという。新機体のデビューだが、多忙のためになかなか製作時間が取れず、スケジュールが遅れ気味とのこと。レグホーンの新モーションの作成などもあるので、まだしばらく先になるそうだ。
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Centurion(左)対rsv 3
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ガジェット・フロッグ(手前)対YOGOROZA-V
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で・か~る(左)対レグホーン
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準決勝第1試合は、rsv 3対unfix Mk2。rsv 3は最近、ヒジを伸ばすと地面に着いてしまいそうなぐらい長い2本のかぎ爪を装備しており(射程を伸ばしつつも腕を重くしないためにそのようにしたそうだ)、非常に射程が長い。準決勝でも、完全にunfix Mk2の射程外からアウトレンジ攻撃を多用して、あっという間に2ダウンを奪う。後がなくなったunfix Mk2が懐に飛び込み、射程が長い分rsv 3はピンチかと思ったが、ヒジを折り曲げた状態でカマキリがカマを前に振るような攻撃でunfix Mk2を突き倒し、ストレート勝ちした。これで、unfix Mk2が初日に続いて決勝に進出することが決定した。
続いての第2試合は、YOGOROZA-Vとレグホーンという、関西でも屈指の実力者同士の激突となった。開始早々、お互いの得意技である横方向への突きを繰り出す両者。クロスカウンターのような攻撃だが、レグホーンは角度が甘い。逆にYOGOROZA-Vの攻撃はジャストミートで、レグホーンから1ダウンを先取。しかし、レグホーンの横への突きは射程が長い上に、翼の先が広がっていることから、攻撃範囲が広い。しかもNAKAYANさんは、かなり操縦に熟達したパイロットなので、的確にYOGOROZA-Vを中心にとらえて突きを食らわせ、ダウンを奪い返す。結果、レグホーンが逆転して3-1で勝利。決勝は、rsv 3対レグホーンという組み合わせになった。
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【動画】rsv 3(左)対unfix Mk2
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【動画】YOGOROZA-V(左)対レグホーン
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決勝の前に3位決定戦がunfix Mk2とYOGOROZA-Vで行なわれた。射程、機動力共にYOGOROZA-Vが上回っており、unfix Mk2は劣勢な展開。しかしYOGOROZA-Vが2本を先取したところで、unfix Mk2が1本を返し、もう1本返せばイーブンというところだったが、逆にスリップしてしまい絶体絶命。最後は、unfix Mk2が距離を取ろうと後退し始めたところを、うまくYOGOROZA-Vが攻撃。下がろうとしていた勢いにパンチが加わり、unfix Mk2はリング外に機体の半分が出てしまうほど突き飛ばされて万事休すとなった。YOGOROZA-Vが3位の座を獲得。
そしてオープンクラスの決勝。この闘いにrsv 3が勝利すると、前日もオープンクラスを制しているので、文句なく第14回ROBO-ONE決勝出場権を獲得。レグホーンが勝利すると、再度同じカードで出場権をかけた最後の闘いが行なわれることになる。
体格差ではレグホーンが上回っており、リーチも若干上。一方rsv 3も長い射程を有しているのでそれとわかるほど戦力差はないように思ったのだが、体格差が効いたか、リング外に追いやられてしまい、rsv 3が1ダウン。しかしその後、rsv 3が1本取り戻し、1-1のイーブンに。だが、やはりレグホーンの横突きが強烈。たちまち2本を連取し、3-1でレグホーンが勝利を飾った。これで、2日目オープンクラスの覇者はレグホーンに決定。
続いては前述したとおり、初日と2日目のそれぞれのオープンクラスの覇者による、第14回ROBO-ONE決勝出場権をかけた総合優勝決定戦が行なわれた。rsv 3は、レグホーンの横突きを警戒し、距離を取りながらスキを見て懐に飛び込むという作戦で闘っていく。1-1で勝負は進むが、レグホーンの攻撃は横突きだけでなく、左右の腕を前後にバタバタ振り回す攻撃もある。遠距離を得意とし、相手に懐に潜り込まれても対処できるレグホーンの方が一枚上手で、rsv 3は1本を取れたのみ。3-1でレグホーンの勝利に終わった。
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【動画】オープンクラスの3位決定戦、unfix Mk2(左)対YOGOROZA-Vの様子
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【動画】決勝戦のrsv 3(左)対レグホーンの様子
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【動画】第14回ROBO-ONE決勝出場権をかけた総合優勝決定戦の様子
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試合後、レグホーン操縦者のNAKAYANさんは「rsv 3は実績のあるとても強いロボットなので、勝てて嬉しいです。これも、応援してくれたみなさんのおかげです」とコメント。なお、レグホーンは前週に四国・高松で行なわれた「夏戦IV in RoboCountryIV」で第14回ROBO-ONEの出場権を得ているため、rsv 3に譲られることになった。ぜひ、第14回ROBO-ONEでは、NAKAYANさん、吉田ファミリアさんともにがんばっていただきたい。
また、最後に余談だが、会場で得た小ネタも掲載しておきたい。いつもは、ライトウェイトクラスに多数の選手が参加する大阪産業大学テクノフリーク部の面々だが、今回はその姿はなし。どうしたものかと思ったら、なんとその日は和歌山でもヴイストンのイベントがあったため、エースのもと部長さんやユニークなネタロボットを作ることで知られる(特に声優並みのボイスの演技が傑作)タクアン和尚さんらは、サポートスタッフとして参加していたのであった。
そこで、以前の「ロボプロチャレンジ」のレポート記事でも触れたが、「ジョニージー!」と聞こえるボイスがあり、本当のところは何をいっているのか質問したところ、実際には「初期位置」といっていることが判明。同部公式サイトから無料でダウンロードできる音声ファイルで確認を取ればよかったのだが、聞き違いのまま記事にしてしまって記者としてお詫びしたところ、意外な事実が。
実は部内でも「ジョニージー!」と聞こえるという話は以前から出ていたそうで、外部の人間である記者もそのように聞こえたということから、「初期位置」のことを「ジョニージー!」と呼ぶようになったそうだ。PCで再生すると「初期位置ぃ!」と聞こえるのだが、会場でRB2000のスピーカーを通すと「ショキイチィィ!」と聞こえてしまい、まるで、荒木比呂彦著の長編コミック「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社発行)の第2部に出てくる、ナチス・ドイツのサイボーグ軍人シュトロハイム少佐のセリフのようである(笑)。
大阪産業大学テクノフリーク部のロボットたちはとてもにぎやかで面白いので、まだ観戦したことがない人は、ぜひ次の機会には会場に足を運んでみよう。
■URL
ロボプロ
http://www.robo-pro.net/
ヴイストン
http://www.vstone.co.jp/
私のしごと館
http://www.shigotokan.ehdo.go.jp/
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( デイビー日高 )
2008/08/27 18:50
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