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新春のロボスクエアで「YOKAロボまつり6」開催
~JSRC九州代表3台も決定


 新春の1月4日(日)、福岡市早良区にあるロボスクエアで、九州ロボット練習会主催による「YOKAロボまつり6」が開催され、二足歩行ロボットによるバトル大会が行なわれた。なお、今回はロボゴング9で開催されるJSRCの九州地区代表選考会も兼ねていた。


初めて新春に行なわれたYOKAロボまつり

 今までロボスクエアでは正月イベントとして、二足歩行ロボットによるヒューマノイドカップを開催するのが常だった。しかし、ロボスクエアのイベントの見直しに伴い、今年の正月はヒューマノイドカップを実施せず、代わりに九州ロボット練習会が主催している二足歩行ロボット大会「YOKAロボまつり」を冬休みイベントの1つとして行なうことになった。

 YOKAロボまつりがロボスクエアで開催されるのは、2008年8月10日に開かれた大会に続いて2回目。正月にロボスクエアで開催されるのは当然初めてだ。


新春のTNC放送会館内部 YOKAロボまつりの会場。リングはロボスクエアのもの ロボスクエアに貼ってあったYOKAロボまつりのポスター。手作り感あふれるポスターだ

YOKAロボまつり開会式 会場の様子。正月イベントということもあって、結構人が集まっていた 解説は九州ロボット練習会の水井氏、MCはロボスクエアの中間氏が務めた

2階級に分かれてのトーナメント戦

 今回のYOKAロボまつりは、ノーマルクラスとハイパワークラスの2つに分かれてトーナメント戦を実施。

 ノーマルクラスはハイトルクのサーボモーターを5個まで使用することができるクラスで、ロボゴング&ロボファイトのSRCクラスと同じもの。ハイパワークラスは使えるサーボモーターに制限がなく、ロボゴング&ロボファイトのORCクラスと同等だ。

 ノーマルクラスには12台、ハイパワークラスには9台のロボットが参加してトーナメント戦を戦った。試合は3分1ラウンドで行なわれ、今回はロボゴングと同じく6ポイント制(スリップ1ポイント、ダウン2ポイント)のルール(ただし、ロボゴングと違って発射体のルールはない)。ポイントが同数の場合は、先に1ポイントを取った方が勝利する延長戦で決着をつける。

 なお、今回のノーマルクラスは1月11日(日)にロボゴング8内で開催された第1回JSRCの選考会を兼ねていて、九州代表として3台が選出された。


ノーマルクラスのトーナメント表 ハイパワークラスのトーナメント表

敗者復活戦も行なわれたノーマルクラス

 ノーマルクラスには12台がエントリーしてトーナメントが行なわれた。1回戦で敗れたロボットも敗者復活戦に回り、敗者復活戦を勝ち抜けば準決勝戦の第2試合に進出できるようになっていた。


ノーマルクラス第1試合のプロトデヤンス(左)VS 九共大-隼。九州共立大学ロボット工房の新型ロボットは「隼」という名前に落ち着いたようだ YOKAロボまつりにおけるライバル対決、拓歩(左)VS メリッサ。今回はメリッサが勝利 市販機同士の戦いになった、ろびぃ(左)VS 福岡工業SI

マノイ・マノン(左)VS スーパーディガーJr 福岡工業EXを倒すスーパーディガーII ムーン(左)VS ダースベイダー

 ノーマルクラスの準決勝戦に進出したのは、メリッサ、スーパーディガーJr、スーパーディガーII、それに敗者復活戦を勝ち上がってきたマノイ・マノン。

 準決勝戦の第1試合は、メリッサ VS スーパーディガーJrの親子同士の対決となった。スーパーディガーJrの方が攻撃のリーチは長いのだが、なかなか攻撃がヒットしない。これに対してメリッサは正面から両腕を使った攻撃をうまく使用し、メリッサが勝利。決勝戦進出を決め、同時にJSRCの九州代表の座を手に入れた。

 準決勝戦の第2試合は、圧倒的な強さで勝ちあがってきたスーパーディガーIIと敗者復活戦を勝ち上がってきたマノイ・マノン。

 マノイ・マノンは、MANOIにイトーレイネツ製のYOSHIMURAアルミ脚を装着し、安定した歩行ができる機体だ。しかし、スーパーディガーIIから立て続けにダウンを奪われ、その後は安定した歩行でスーパーディガーIIを攻撃するものの、どうしてもダウンを奪えない。最後はスーパーディガーIIが振り下ろした一撃がマノイ・マノンの頭に当たってダウン。スーパーディガーIIが決勝戦に進み、こちらもJSRCの九州代表の座を確実なものとした。


マノイ・マノン(左)は、敗者復活戦でプロトデヤンスを破って準決勝戦進出 準決勝戦第1試合のメリッサ(左)VS スーパーディガーJr。メリッサは位置取りがうまかった 「ノーマルクラスの大巨人」スーパーディガーII(左)VS マノイ・マノン

 決勝戦はメリッサ VS スーパーディガーIIの対決。安定した歩行でかき回すメリッサだが、どうしても長いリーチを持つスーパーディガーIIを攻めきれない。逆にスーパーディガーIIは強力なアッパー攻撃を繰り出してメリッサを攻撃し、ついにノーマルクラスでの優勝を決めた。

 なお、3位決定戦はスーパーディガーJrがマノイ・マノンを破って3位となった。


決勝戦のメリッサ(左)VS スーパーディガーII スーパーディガーII(右)の攻撃範囲の広さに、メリッサはなかなか近づくことができない ついにスーパーディガーIIが優勝を決めた

3位決定戦は、1回戦の時と同じくスーパーディガーJr(左)がマノイ・マノンを破った ノーマルクラスの結果

ノーマルクラスのモンスターマシーンだったスーパーディガーII

 ノーマルクラスで優勝したスーパーディガーIIは、今回の大会向けに急遽製作された新型機である。

 そのきっかけは、ロボファイト8でAutomo03がダイガックに敗れたことだ。第13回ROBO-ONEで軽量級ベスト4にもなったAutomo03が、SRC規格のダイガックに敗れたことで九州ロボット練習会はショックを受け、「ダイガックに勝てるSRC規格のロボットを!」という機運が盛り上がった。

 そのために一部のメンバーの間で独自の「リンク脚」の開発が進められ、年末になってようやく完成。九州ロボット練習会開発のリンク脚を装備して製作された新型機が、スーパーディガーIIなのだ。スーパーディガーIIはダイガックに勝つことを目標として作られたため、正直「ノーマルクラスに突如出現したモンスターマシーン」であり、今回の優勝は当然のこととも言えよう。


ハイパワークラスはスーパーディガーが優勝

 今回は正月休み中とあって、何台かの九州の強豪ロボットは参加しなかったが(たとえば九州共立大学のZEROは操縦者が帰省のため参加できず)、それでもハイパワークラスには九州の強豪ロボットが顔をそろえた。

 その中で勝ち上がってきたのは、やはりROBO-ONEでも上位に入ったAutomo03とスーパーディガー。今まで何度も激しい戦いを繰り広げてきた両者だが、今回も激しい戦いを繰り広げ、スーパーディガーが優勝を決めた。3位には成龍を破ったHAUSERが入った。

 なお、スーパーディガーの操縦者であるひろのっち氏は、ノーマルクラスのスーパーディガーIIの優勝と合わせ、2階級を制覇した。


九共大-紫電(左)VS HAUSER スーパーディガー(左)VS ドカファミリーのイーグルワン。イーグルワンは起き上がりに苦労していた 九産大朱鵬(左)VS Automo03。九産大朱鵬はスリップが多かった

ホワイトナイト(左)VS ドカ1。ドカ1は調子が悪く、途中で起き上がれなくなってリタイヤ スーパーディガー(左)VS Automo03によるハイパワークラス決勝戦。とにかく両者とも動きが速かった

3位決定戦は、HAUSER(左)が大きな頭の成龍を倒して3位に ハイパワークラスの成績

試合の合間にはパフォーマンスタイムも

 トーナメント戦の間には、ドカハルミ・Automo06(作業用Automo)・九共大-隼の3台がパフォーマンスを行なった。

 ドカハルミとAutomo06は、ROBO-ONEお手伝いプロジェクトに参加した機体だが、地元九州でその動きを公開するのは今回が初めてだ。また九共大-隼は北九州市でのイベント用のダンスを披露し、二足歩行ロボットのバトル以外での可能性を見せていた。


サインをするドカハルミ。「ハルミ」と書いていたようだ Automo06(左)とAutomo03。Automo06は、スーパーディガーIIと同じく、九州ロボット練習会が開発したリンク脚を装備している 踊る九共大-隼

JSRCの九州代表3台決定

参加したロボットたち
 今回のYOKAロボまつり6は、1月11日に大阪で開催されたJSRCの九州代表を決める選考会も兼ねていて、3台がJSRCに出場できる。

 ノーマルクラスの試合の結果、優勝したスーパーディガーII、2位のメリッサ、3位のスーパーディガーJrが、とりあえずJSRCへの出場権を得た。しかし、3位のスーパーディガーJrの操縦者である「しゅん君」が1月11日にロボスクエアで開催されたROBO-CUPジュニア福岡ノード大会に出場するため、JSRCへの出場を辞退。次に4位のマノイ・マノンが出場する権利を得たが、これまた都合で出場を辞退。

 そこで協議の結果、前回のYOKAロボまつりで優勝した拓歩が急遽出場することになった。JSRCに出場した3台のロボットと操縦者は次の通り。

★スーパーディガーII(ひろのっち)
★メリッサ(クラフトマン)
★拓歩(中村亮太)

 今回のYOKAロボまつりは正月イベントということもあって観客も多く(実は事前にローカル局でYOKAロボまつり6のTVCMが流されていた)、試合を見て盛り上がっていた。

 今回のロボスクエアのお正月イベントは、ヒューマノイドカップからYOKAロボまつりにチェンジしたが、お正月イベントとしての責任は十分果たせていたのではないだろうか。


表彰式 表彰式で挨拶するロボスクエアの辻館長 両階級で優勝したひろのっち氏

今回のYOKAロボまつりでは、日本遠隔制御・イトーレイネツ・エーアンドエム・クラフトハウスの4社から賞品がもらえた 九州ならではのエーアンドエムのMM-PS26(ゲーム用コントローラーでロボットの無線操縦を可能にするアダブター)

URL
  ロボスクエア
  http://robosquare.city.fukuoka.lg.jp/
  九州ロボット練習会
  http://robo9ren.web.fc2.com/

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( 大林憲司 )
2009/01/13 15:42

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