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【 2009/04/17 】
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「サイバーダインスタジオ」がつくばにオープン
~ロボットとサイバニクスがテーマの情報発信拠点


 CYBERDYNE(サイバーダイン)株式会社は10月28日(火)、同社の情報発信拠点となる「CYBERDYNE STUDIO(サイバーダインスタジオ)」の内覧会を開催した。10月31日(金)よりオープンする大型ショッピングセンター「イーアスつくば」(茨城県つくば市)の2階に開設されるもので、ロボットスーツ「HAL」の体験もできる。


イーアスつくば。テナントとして、約200店のショップ、文化施設、レストランなどが入る 「なんで……」というか、イーアスつくばは大和ハウス工業が運営・管理しているのだ サイバーダインスタジオのエントランス。イーアスつくば内の2Fにある

 既報のように、同社はつくばエクスプレス・研究学園駅のそばに本社を移転したばかりであるが、サイバーダインスタジオが置かれるイーアスつくばも同駅から徒歩4分のところにある。このオープンによって、同社の研究開発拠点、情報発信拠点が研究学園駅に揃った。

 同社はサイバーダインスタジオを「未来テクノロジー拠点」と位置付けており、館内にはロボットやサイバニクスをテーマとした展示やイベントスペースを設置した。オープン時の内容は以下の通りになる。

■ワンダーホール
17mの巨大スクリーンが設置されたイベントスペース。第1弾として、「つくば科学万博」(1985年)の「芙蓉ロボットシアター」を再現した。

■オムニビジョン
円筒状のスクリーンを備えた没入型映像空間。ここで上映される第1弾作品は、マクロスシリーズの監督として知られる河森正治氏がプロデュースした「TARGET HAL マイクロアドベンチャー」(15分作品)。

■サイバニクスクロニクル
人間・機械・情報系技術の融合複合分野が「サイバニクス」である(HALはその1つの研究成果と言える)。巨大スクリーンを備えたエデュテイメント・コンテンツになっており、サイバニクスについて学ぶことができる。

■ロボットスタジアム
円形フィールドを使ってロボットなどの体験操縦会が開催される(不定期)。ロボットの展示場としても利用される。

■サイバニクス最前線
HALの開発史から最新の研究までを実機や映像を交えて紹介する。

■サイエンスカフェ
スクリーンとステージを備え、ロボットのパフォーマンスや研究者の実演ショーなどが開催される(不定期)。

■HALトライアル・ラボ
HALのデモンストレーションや装着体験が行なわれる。ただし時間の制約もあるので、希望者多数のときなどは、全員が装着できるわけではないようだ。

■オープンファクトリー
同社の研究開発者が滞在して、ロボットのメンテナンスや試験の様子を公開する。電子工作教室なども開催される。

■スーベニアショップ
オリジナルグッズなどを販売する。

■エキシビジョンエリア
国内外の研究者・開発者の成果やアーティストの作品などを展示する。第1弾として、マルチタッチインターフェイスのテーブルが展示されている。


エントランスの自動販売機でチケットを購入。ゲートから入場する 「ワンダーホール」で挨拶する山海嘉之・サイバーダインCEO 最大270度の広がりで映像が展開される「オムニビジョン」

体験型のエデュテイメント・コンテンツ「サイバニクスクロニクル」 「ロボットスタジアム」には三菱重工業のwakamaruが置かれていた 「サイエンスカフェ」は別室になっている

「HALトライアル・ラボ」ではHALの装着体験も可能 【動画】装着体験には単関節タイプのプロトタイプなどが使用される 「エキシビジョンエリア」にはこのテーブルが展示

 内覧会では、オムニビジョンの第1弾作品「TARGET HAL マイクロアドベンチャー」の試写も行なわれた。残念ながら、試写は冒頭の5分くらいのみで終わってしまったのだが、CGと実写を組み合わせた作品になっており、将来のHALの可能性を描いているという。


作中に登場するHALは全身型。さりげなく能力もアピール この「マイクロスーツ」がストーリーのカギとなるようだが……

 今回の作品は、河森氏が秋葉原の講演会でサイバーダインCEOの山海嘉之氏と対談(森山氏のレポートを参照)したことがきっかけで実現したものだという。挨拶に立った河森氏は「HALが近未来にどう発展していくか、可能性を語れるものとして“マイクロスーツ”を思いついた」と作品を紹介した。

 また今作に出演し、HALも装着した女優の青谷優衣さんは「動かし方のコツを掴んできて、楽しみながら撮影ができました」とコメント。さらに「母が介護の仕事をしているので、いつかお金を貯めてHALをプレゼントしたいです」という親孝行ぶりに、山海氏が「コストダウンを図ります」と応える一幕も。


総監督の河森正治氏 女優の青谷優衣さん

 ちなみに、作中に登場するマイクロスーツは架空のロボットであるが、HALのインターフェイスを使って別のロボットを動かすことも可能、とのコンセプトに基づいている。こちらは実用というよりもエンターテインメント色が強いものになるだろうが、こういったものも「2年以内くらいには作ってみたい」と山海氏は意欲を見せていた。

 サイバーダインスタジオの開館時間は10:00から21:00まで(19:00からは一部コーナーのみ営業)。入館料は平日が大人700円、高校生600円、小中学生500円、シルバー500円。土日・祝日が大人1,500円、高校生1,200円、小中学生1,000円、シルバー1,000円。


URL
  CYBERDYNE(サイバーダイン)
  http://www.cyberdyne.jp/
  イーアスつくば
  http://tsukuba.iias.jp/

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( 大塚 実 )
2008/10/29 15:57

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