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「ムラタセイコちゃん」は「ムラタセイサク君」のいとこ
~「CEATEC JAPAN 2008」村田製作所ブースは「ムラタの理科実験室」


ムラタセイサク君(右)とムラタセイコちゃん(左)
 9月30日(火)~10月4日(土)の日程で、千葉・幕張メッセにてIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2008」が行なわれている。主催は情報通信ネットワーク産業協会、社団法人電子情報技術産業協会、社団法人コンピュータソフトウェア協会の3団体。「CEATEC JAPAN 2008」のテーマは「デジタルコンバージェンス、新たなるステージへ」。「人をつなぐ」「技術をつなぐ」「次世代へつなぐ」をキーワードに、さまざまな電子機器の展示が行なわれている。出展者数は804社/団体。

 本誌では、ロボット関連展示を中心に展示内容をご紹介する。まずは村田製作所ブースからだ。


村田製作所ブース 【動画】平均台走行で登場するムラタセイサク君 不倒停止するムラタセイサク君。ちなみに小学校3年生くらいのイメージだという

マジックスティック 内部にはショック、3軸加速度、ジャイロセンサーを内蔵 【動画】ムラタセイサク君の前進後進をコントロールできる

【動画】後進させてストップ 【動画】叩いてモードを切り替え、「こっち向いてホイ」をさせる 【動画】首の動きに注目

ステージ横のパネルでは内蔵技術を解説 マジックスティックや超音波センサーはステージだけではなくブース内の他の場所でも展示解説されている 【動画】体験も可能

 「ムラタセイコ」は一輪車型ロボット。身長50cm、体重5kg。傾き検出用ジャイロセンサを2個搭載し、前後方向は車輪、左右方向は腹部のフライホイールの回転制御によって一輪車でバランスをとって立ち、前進後進ができる。進行方向を変えることはまだできない。だが送信用+受信用で一対の障害物検知用超音波センサを使って一定距離をキープしたり、ライブカメラを使った画像転送ができる。データの送受信はBluetoothを使う。

 一般電子回路には、電気を正しく供給する「チップ積層セラミックコンデンサ」、基準信号を発振する「セラミック発振子(セラロック)」、温度を検知する「NTCサーミスタ」、回路の特性バラツキを調整する「トリマポテンショメータ」、電磁ノイズを除去する「EMI除去フィルタ(エミフィル)」など多くの汎用電子部品が使われている。


【動画】ムラタセイコ登場 【動画】腹部のフライホイールを回転させて左右のバランスをとる 【動画】超音波センサーを使って人間の手の動きにあわせてついていくムラタセイコ

 村田製作所では「ムラタセイサク君」を使って子ども達に理科や科学の面白さを伝えていく出前授業を行なっている。そのなかで子ども達から「今度は一輪車に乗って欲しい」という声を多数もらったことや、海外では「ムラタセイサク君」は「ムラタボーイ」と呼ばれているが「ボーイはいるのにムラタガールはなぜいないのか」といった声があったことから、今回の開発に至ったという。

 ムラタセイコの開発には社内の多くの部門から若い社員が自発的に参画、子供を全面に押し出した外装デザインやキャラクター設定も社内の女性社員3名が担当したとのことだ。かわいい外見と物理的設計の間で折り合いをつけるにはいろいろと苦労もあったそうで、その様子を伝えるミニドキュメンタリービデオもブースでは流されている。


URL
  CEATEC JAPAN 2008
  http://www.ceatec.com/2008/ja/
  村田製作所
  http://www.murata.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.murata.co.jp/new/news_release/2008/0923/index.html
  エレきっず学園
  http://www.murataboy.com/
  村田製作所CEATEC特設サイト
  http://www.murata.co.jp/event/ceatec2008/index.html

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( 森山和道 )
2008/09/30 18:00

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