4月1日、北九州市小倉北区京町に、デパート「コレット井筒屋」がオープンした。そのオープニングイベントに安川電機のサービスロボット「スマートパルV」が登場し、来店した子供たちに風船を配っていた。
コレット井筒屋の店舗は元々「小倉そごう」の店舗として作られたもので、小倉そごうの撤退の後、小倉玉屋、続いて小倉伊勢丹(伊勢丹と井筒屋の持ち株会社)が入居した。しかし、経営不振から伊勢丹が2008年3月で経営から手を引いた。後を受ける形で地元デパートの井筒屋が「コレット井筒屋」を4月1日にオープンした。
そのオープニングのイベントの一つとして、スマートパルがコレット井筒屋に登場し、盛り上げに一役買った。
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JR小倉駅から見たコレット井筒屋。駅のすぐ前にある。右は北九州モノレール
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オープン前に並んだ人の列。6,000人が行列していたそうだ
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何時間か経って少し落ち着いた二階正面入口。この奥でスマートパルが風船を配っていた
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スマートパルが風船を配っていた場所。スマートパル自体には触れないようにしてある
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風船はその場でふくらませていた
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もちろん商業施設のイベントに安川電機のスマートパルが登場したのは初めてだ。そのきっかけは、井筒屋と安川電機のトップが直接会い「北九州市の活性化のために」協力することになったこと。そしてコレット井筒屋の開店1カ月前から、安川電機のロボットを登場させる準備を進めていたそうだ。
風船配りは井筒屋側から提案があり、安川電機側では「それならスマートパルにできるだろう」とスマートパルVを使うことを決定。開店当日は、2台あるスマートパルVのうち、指ハンドでないスマートパルVが風船を配っていた(余談だが、地元で配られたコレット井筒屋のチラシには、指ハンドタイプのスマートパルVの写真が使われていた)。
スマートパルVは、コレット井筒屋の2階正面入口フロアで、子供たちに風船を手渡しするサービスを実施。ロボットから風船をもらおうと、親子連れが行列を作っていた。
当日のスマートパルVはセンサーなどは使わず、決まりきった動きを繰り返していたが、誤作動などは見られず、長時間にわたって子供たちに風船を手渡し続けていた。これはロボットの信頼性が高くなければできないことで、スマートパルVの性能の高さを物語るものだろう。
井筒屋では「これからも機会があればロボットを使ったイベントをやっていきたい」とのことだったので、もしかするとこれからも井筒屋でロボットを見る機会があるかもしれない。
なお、コレット井筒屋がオープンしてから初の土日となる4月5日、6日にも、スマートパルVによる風船配りが、コレット井筒屋の2階正面入口フロアで行なわれる。
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正面から見たスマートパル。胴体にコレット井筒屋の広告が貼ってある
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電源はコードで供給
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風船を手渡しているところ。風船の先に厚紙をつけて、それをつかんでいる
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腕のアップ
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まず横を向いて風船を受け取る
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正面を向いて腕を前に伸ばしていく
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子供たちに厚紙をつかんでもらって、風船の配布成功
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オマケ。コレット井筒屋の全景。屋上に見える屋根は稲荷神社の屋根
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オマケ。小倉駅前にある小倉祇園太鼓の銅像とコレット井筒屋
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■URL
井筒屋
http://www.izutsuya.co.jp/
安川電機
http://www.yaskawa.co.jp/
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( 大林憲司 )
2008/04/02 20:58
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