株式会社安川電機は28日、サービスロボット「SmartPal V(スマートパルファイブ)」を発表した。
同社がこれまで開発してきた「SmartPal」を改良し、腰部分に関節を追加。上半身を屈めて、落ちている物を拾うなど、作業可能範囲が拡大した。また、内蔵するサーボなどの小型化により、従来モデルに比べて1/2の体積となった。
腕の関節数は一本あたり7個。手首には1関節のみのグリッパか、3指9関節の多指ハンドも取り付けられる。移動方式は3輪で、全方向への移動が可能。頭部にはCCDカメラや距離センサ、マイクを内蔵。予め登録しておいた画像を元に、頭部のCCDカメラを使って、目標物を検出し、距離センサを使って、目標との位置関係も認識できる。音声認識、合成音声による簡単な会話も可能。
本体サイズは555×613×1,325mm(幅×奥行き×高さ)、重量127kg。グリッパ装着時の自由度は全21自由度(腕7×2、手1×2、腰2、移動3)。センサーは、距離センサー×3、接触センサー×4を搭載。頭部に4つのCCDカメラを内蔵する。最大速度は時速3.6kmで、連続稼働時間は2.5時間。
SmartPal Vをベースに開発された案内ロボット「SmartGuide」も同時に発表された。液晶プロジェクタを内蔵し、移動しながらのプレゼンテーションも可能なロボット。SmartPal Vの移動部ユニット、腰部ユニットを組み合わせて開発されたもの。
本体サイズは、500×590×775mm(同)、重量70kg。距離センサー×2、接触センサー×4を内蔵する。自由度は全5自由度(腰×2、移動×3)。最大速度は時速3.6kmで、連続稼働時間は4時間。
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「SmartPal V」
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「SmartGuide」
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■URL
安川電機
http://www.yaskawa.co.jp/
ニュースリリース
http://www.yaskawa.co.jp/newsrelease/2007/25.htm
( 清宮信志 )
2007/11/29 16:24
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