株式会社ゼットエムピーは24日、iPod用ロボットスピーカ「miuro(ミューロ)」を携帯電話などで遠隔操作する「遠隔コミュニケーションパッケージ」の発売を開始した。価格は36,600円。すでにオプション製品を持っている場合は、差額での購入が可能。PCコントローラからのアップデートは30,800円、自律移動パッケージからのアップデートは15,800円。
携帯電話を使って、外出先などから自宅のmiuroを操作可能なアプリケーション。株式会社エイチアイとの共同開発によるもの。従来からの自律移動機能と組み合わせることで、すでにマッピング済みの屋内を簡単に移動させることができる。
あらかじめ移動場所を設定しておけば、携帯から指定した場所にmiuroが自律的に移動する。移動後は、写真撮影や音楽再生、合成音声再生などが実行できるほか、携帯経由で直接miuroを操作することも可能。
対応機器は、HTML対応ブラウザ搭載機種(3G端末以降推奨)、およびPCブラウザ。携帯電話からのアクセスを受けるためにWindows XP(SP2)/Vista搭載のPCや、IEEE 802.111b無線LAN環境、常時接続可能なインターネット回線も必要。
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操作の概要
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目的地を選んで移動させることができる
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写真撮影や合成音声によるメッセージも送信可能
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携帯で操作
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miuroが撮影した写真を携帯で確認できる
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会場で挨拶したゼットエムピー代表取締役 谷口恒氏はmiuroを「アクティブライフエレクトロニクス」と位置づけた。従来はオーディオ機器を操作するために人が移動する必要があったが(パッシブ型)、miuroは人が居る場所に音楽を運んできてくれる「アクティブ型」の機械であるとした。
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株式会社ゼットエムピー代表取締役 谷口恒氏
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株式会社エイチアイ 代表取締役社長 川端一生氏
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現在はmiuroの人工生命体プロジェクトが進行中という。会場で公開された動画では、リモコンを使わず、本体を触ったり傾けたりしながら音楽再生や、一時停止などの操作を行なう様子、部屋の壁をバウンドしながら(センサーによって衝突はしていない)自律的に部屋を一周したり、人が教示した通りに移動する様子や、人の後を自動的に追随するなどの動作が見られた。
また、エイチアイが開発した世界最小3Dグラフィックスライブラリ「MascotCapsule nano」を使った、miuroの新インターフェイスのサンプルも公開された。MascotCapsule nanoは、低スペック、低解像度な環境下でも3Dをベースとしたインターフェイスを実現するもの。miuroに搭載されている低解像度な蛍光管スクリーンでも、なめらかな3D表示が可能であることがデモされた。
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「MascotCapsule nano」を使った3Dインターフェイスのサンプル
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【動画】動作の様子。低解像度でもしっかりと立体感を出せる
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■URL
ゼットエムピー
http://www.zmp.co.jp/
製品情報
http://miuro.com/
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( 清宮信志 )
2007/07/25 00:37
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