3月24日~25日の日程で、第11回ROBO-ONEが開催された。「ROBO-ONE」とはホビーとして作られた小型二足歩行ロボットによる格闘大会で、今回の会場は格闘技の殿堂・後楽園ホール。また今回は観覧有料となった(前売り1,500円、当日2,000円)。
本誌ではのちほどレポートをお送りする予定だが、結果を速報する。
今回は大会史上最多の186台がエントリー、資格審査を通過して予選でデモンストレーション演技を行なったのが99台。そこから上位27台が選ばれた。
また今大会から、「決勝出場権認定制度」が導入された。地方で開かれている練習会や各種大会優秀者に「ROBO-ONE」決勝出場権を賞品として出すという制度で、これを獲得すると予選をパスして決勝に出場できる。このシード権を持っていた5台を加えた、合計32台が本戦でバトル・トーナメントを戦った。
今回はトーナメントもこれまでと異なり、ロボットの重量によって軽量級と重量級に分けて、各16台ずつでバトルが行なわれ、最後に、それぞれの勝者が闘って、もっとも強いロボットを決める、という形式で行なわれた。ルールも変更され、ROBO-ONE特有の、ロボット転倒を指す「スリップダウン」は2回で1ダウンとなり、また前回りや飛び込みパンチなど、全身をぶつけて攻撃する「捨て身技」は試合中一度しか使えなくなった。
総合優勝は重量級で優勝した、Dr.GIYさん製作の「ヨコヅナグレート不知火二代目」だった。もともと立ち技を主体としたロボットだったためルール変更も有利に働いたことに加え、機体のパワーアップと製作者の気力充実が相まって、見事に勝利をおさめた結果となった。
そのほかの結果は下記の通り。
・総合優勝 ヨコヅナグレート不知火二代目(製作者:Dr.GIY) (重量級:40cm 2.9kg)
・重量級優勝 ヨコヅナグレート不知火二代目(製作者:Dr.GIY) (40cm 2.9kg)
・重量級準優勝 ivre(製作者:遊) (35cm 2.95kg)
・重量級第三位 KZR-5(製作者:KAZZ) (34cm 2.9kg)
・軽量級優勝 クロムキッド(製作者:KUPAKUMA) (38cm 2.61kg)
・軽量級準優勝 Taekwon-V(製作者:Taekwon-V) (43cm 2.6kg)
・軽量級第三位 キングカイザー(製作者:マルファミリー) (40cm 2.7kg)
● 総合優勝決定戦
本誌では後ほどより詳しいレポートをお届けする予定だが、総合優勝を決める「総合優勝決定戦」の様子を動画でご覧頂きたい。白を基調に朱色のボディが「ヨコヅナグレート不知火二代目」、緑色の機体が軽量級優勝の「クロムキッド」である。
軽快な動きで逃げ回る「クロムキッド」に対して、とにかく攻撃を出しまくる「ヨコヅナグレート不知火二代目」の様子がよく分かる。最後はクロムキッドがスリップして試合終了となった。
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【動画】総合優勝決定戦「ヨコヅナグレート不知火二代 vs クロムキッド」
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優勝したDr.GIYさん
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■URL
ROBO-ONE
http://www.robo-one.com/
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( 森山和道 )
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