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“ロボドル”一之瀬まゆさんインタビュー
〜ファーストガンダムはかわいい!? ROBO-ONEにも挑戦したその素顔に迫る

Reported by デイビー日高

一之瀬さんとまゆろぼ Ravie
 ロボット好きの読者のみなさんなら、“ロボドル”一之瀬まゆさんのことをご存じの方も多いことだろう。自分でロボットを組み立てて、その様子をブログで紹介したり、大会に出場したりしているロボット好きのアイドルである。

 ガンダムやエヴァンゲリオンなどの作品やキャラクターが好きな女性はたくさんいるが、モビルスーツなどのロボットが好きという女性は、間違いなく少数派。一之瀬さんはその少数派、「アッガイがかわいくて大好きなんです」という女の子なのである。そんな一之瀬さんが、第13回ROBO-ONEに参加した。今回、密着取材することができたので、その模様をお届けする。

 また、大会から数週間後に、インタビューもさせていただいた。ROBO-ONEに参加したことの感想や、何がきっかけでロボット好きになったのかなど、色々と聞いてみた。女性らしい感性で答えてくれると同時に、一之瀬さんならではのかなり特異な一面もうかうことができたと思う。さらに、彼女の特写も敢行。インタビューとフォト+ムービーで彼女の魅力に迫ってみる!


ROBO-ONE一之瀬まゆさん密着レポート

 3月22日・23日に実施された、第13回ROBO-ONE。一之瀬さんも1選手(エントリー名はチーム名「ユニクック」、IDは605)ということで、22日の予選に参加した。まずは、後楽園ホール1階の入口で集合し、ROBO-ONEに臨む抱負を語ってもらうことに。さすがに撮影やインタビュー、舞台での芝居やステージイベントなどを多数経験しているだけあって、大会を前にしてもあまり緊張していないようである。ホール入りして出走順を確認すると、一之瀬さんのライト級のロボット「まゆろぼ Ravie(らびー)」は98番。選手控え室は、ステージ後方(北側)だ。お隣は、キングカイザーのMARUファミリーさんたちである。さすがにバックステージに入れば緊張するかと思いきや、まったく余裕の様子だ。


【動画】抱負を語る一之瀬さん まゆろぼ Ravie

 さて、ここで一之瀬さんのロボットのまゆろぼ Ravieを紹介しよう。ヴイストン製「Robovie-X」をベースに、JR PROPOの「RB2000」の手が腕の先端に付いている。手はものをつかむことができ、今回はチアリーディングでお馴染みのポンポン(をつかむためのスポンジの部分)をつかむ。顔もポイントで、一之瀬さんの立体的な顔写真が貼ってある。ちょうど鼻の辺りが出っ張るようになっており、立体感がある写真だ。それに耳付きのクマのぬいぐるみをかぶせてあるというスタイルである。

 また、通常のRobovie-Xのボディーは白だが、RB2000のスカイブルーに近い色に塗装されている点も特徴。脚部の足の付け根から足首までの片足3つのサーボにも同じスカイブルーでラインが入っている。完成してまだ日が浅いので、傷ひとつなく、非常にきれいな機体で、一之瀬さんもかわいいと大絶賛。なお製作は、サポーターのSさんの手によるもの。一之瀬さんの意見や好みなども反映しつつ、製作された。しかしSさんによれば、「ボディーの色はピンクとかもう少し女の子っぽいものにすればよかったですかねー」とも。

 開会式が終わって予選がスタート。一之瀬さんの出番は当分先なので、東側の席から観戦することに。1番の「Kinopy」がスロープをクリアするが、そのあとは次々とリタイアか棄権。一観客として、同じ予選参加者の奮闘を応援しつつ、今回の難易度の高さに驚いていた。頃合いを見計らって、いったんバックステージの方に戻り、Sさんとともにテスト用のスロープでチェック。しっかりと足を上げて歩くモーションにしてあったので、問題なく突破できていた。さらに、東側席の後方の通路隅で、スロープの後のデモの予行演習。抜かりはないようで、あくまでもチェックという感じだ。


東側の観客席脇から予選の様子を見る一之瀬さん 一喜一憂しながら見守っており、かなり真剣な表情のときも ほかの参加者のパフォーマンスに喜ぶ場面も多々

 それにしても、98番目というのはかなり先である。チェックも終わってバックステージに戻った一之瀬さんがやおら取り出したのは、コンビニエンスストアで売られている食玩(お菓子はないが)のガンダムシリーズの小型模型。朝方、購入したそうで、出てきたのは量産型ゲルググ。手の平サイズなのだが、色はすべて塗装済みだし、各関節もしっかりと動作。特に、足首などは前後と左右に動くのだが、その精巧さに一之瀬さんは感心していた。その後、お昼の休憩前に出番が来た時のことも考え、コスチュームの着替えに。鮮やかな緑色のワンピースで登場。思わず、周囲の人たちも目を向けていた。


バックステージにて。食玩の量産型ゲルググの完成度の高さが気に入った模様 鮮やかな本番用衣装に着替えて、デモ用のセリフを再確認中

 結局、出番は昼食の休憩を挟んだ午後に。スタッフに呼び出され、Sさんとともに出番待ちの待機場所に移動となった。さすがに、この時点では緊張してきた模様。それでも、ニコニコしながら「緊張してきました」という辺りは、さすがはアイドルという感じだ。そして、いよいよ本番開始。スロープは事前にテストしたとおり、難なくクリア。つづいてデモの開始。しかし、規定のロンダートを失敗してしまう。1回目の失敗に備えて2連続行なうようプログラムしてあったのだが、2回とも失敗し、リングからも落ちそうになってしまう。そのため、演技を最初からもう一度行なうが、ロンダートを1回クリアしたところで時間切れ。規定演技のジャンプ、そして最大の見せ場のポンポンを持ったダンスを披露できなくなってしまった。床の上などでは普通にできていた演技が、やはり“魔物が棲む”リングの上では思うようにいかなかったようである。残念。


【動画】呼び出された直後のコメント。さすがに緊張してきた模様 スタート地点後方に並ぶ一之瀬さん スタート直前、さすがに緊張している様子

【動画】並んでいるところを撮影 【動画】本番スタート。まゆろぼ Ravieはどこまでがんばれるか!? スロープを突破して、デモでマイクを取って説明中

デモが終了して、検査中 【動画】予選を終了してのコメント

廊下でまゆろぼ Ravieを操作して遊ぶ一之瀬さん まゆろぼ Ravieとツーショット

 そして審査結果の発表では、16位。「たられば」はしても意味がないのだが、もし規定演技をクリアしていれば、今回は予選を突破した人数が少なかっただけに、10位以内もありえたのかも……、というところである。ちなみに審査発表の「サンライズ賞」(ガンダムなどでお馴染みのアニメ制作会社の賞典)で、アニメ関連の副賞を見て「うらやましい〜」と目を輝かせている辺りが、なんとも一之瀬さんらしかった(笑)。なにはともあれ、予選突破はならず。次回、また挑戦してほしいところである。


予選終了後に、ほかの参加者の様子を鑑賞中 審査結果の発表中。サンライズ賞の時はかなりうらやましがっていた

最後に、スポンサーロゴの入ったパネルの前で記念撮影 【動画】初日(予選日)の終了後に、大会に参加した感想を語ってもらった

インタビュー・ROBO-ONEを振り返って

――というわけで、ここからはインタビューです。まずは、ROBO-ONEに初めて出場されていかがでしたか? 感想から聞かせてください。

【一之瀬】最初は、まさか本当に出場できるとは思っていなかったです。もし出場できるとしても、もっと先だろうなって。運良く、色々な人に協力していただいて、実現することができました。支えていただいた方にはとっても感謝しています。大会の印象は、初めて間近で色々なロボットと選手の方々を見られて、すごく感動しました。練習会には出たことはありますが、ROBO-ONEは皆さんの気迫が違っていて、すごかったですね。


インタビューはImpress Watch社内にて実施 ちょこんと座ったまゆろぼ Ravieがかわいい 倒れそうになるまゆろぼ Ravieの座り方を調整中

――結果はライト級の16位でしたが、競技自体に関してはいかがでしたか?

【一之瀬】デモで、規定演技をこなせなかったことは悔しかったですね。ポンポンを持たせたかったな〜。

――ロンダートを最初に2回、失敗してしまったんですよね。

【一之瀬】そうなんです。1回失敗しても大丈夫なように、ロンダートを2回行なうようプログラムしてあったんです。でも、2回とも失敗してしまって、演技が最初からになってしまったんです。それで、時間が足りなくなっちゃって……。ロンダートが1回できただけでした。練習の時はうまくいっていたんですけどね〜。後楽園ホールの廊下と、リングの摩擦が全然違っていました。あんなに滑るとは思わなかったです。

――そうですよね。練習を拝見させてもらった時は、バッチリでした。

【一之瀬】昨年末ぐらいからロボテック(ロボプロステーション in TECH.C)に通って、自分としてはがんばってきたんですけど、決勝に行けなかったので、それを出せなかったのはやっぱり悔しいですね。もし可能ならリベンジしたいです。


ポンポンを持たせられなかったことは残念だったようだ 思い出して、ちょっと遠い目 決勝に出られなかったことはやはり悔しい様子

――ちなみに、ROBO-ONEに出場することにしたきっかけとは何だったんでしょう? ずっと出たいと思っていたんですか?

【一之瀬】そうですねー。ロボット作る記事を連載してみたり、ロボット関連のイベントに出させていただいたりしている内に、気がついたら興味を持っていたという感じですね。

――ちなみにどんなロボットを作ったんですか?

【一之瀬】「Robovie-i」(ヴイストン)です。ロボットを組み立てたり、モーションを作成したりする様子を、記事にしていました。でもいま思い出すと、あれは私にとっては闘いでしたね(笑)。作るのが楽しくて、作業を始めると止まらなくなるんですよ。夢中になってしまって写真を撮り忘れていることもよくあって、また分解してから撮影して、みたいな。ハマると熱中しちゃうので、それを抑えるのが大変でした。

――次は、まゆろぼ Ravieクラスをご自分だけで作ってみてはいかがですか?

【一之瀬】周囲の方からは、Robovie-iが作れたのなら、Robovie-Xもできるよ、といわれるんですが、サーボの数がだいぶ増えるので、難しそうです。でも、やってみたいですね。

――自分だけで作ったロボットで、第14回に参加してみるというのは?

【一之瀬】もし第14回に自分だけで作って出るのなら、その時はロボットに自分らしさをもっと出したいですね。まゆろぼ Ravieも私の顔がついていますけど(笑)。

――より一之瀬さんらしく見せるということなら、髪をつけてみるとか?

【一之瀬】髪をつけるのはいいんですけど、肩のサーボとかに絡まないようにしないと。でも、ロボットに髪って人によっては邪道なんですよ(笑)。


ロボットに関して一家言ある一之瀬さん 徐々に身振り手振りも 彼女は瞳がチャームポイントのひとつ。とても輝いている

――そうなんですか。

【一之瀬】「機動戦士ガンダム00」で、ガンダムに髪の毛が生えたんで、みんなビックリしています(笑)。

――∀ガンダムのヒゲとか(笑)。

【一之瀬】ヒゲってよくいわれますよね(笑)。

――メカなのに柔らかそうなのがダメなんでしょうか? 「Endless Waltz」版のウイングガンダムゼロ(新機動戦記ガンダムW)の翼もかなり柔らかそうです。

【一之瀬】そうなんですよー。あれは、私的にはダメですね。プラモデルとかフィギアとかで見ても、あの翼はメカじゃないって、いつも思います。

――かなり納得できなそうですね。でも、普通、女の子はそんなところにツッコミを入れません(笑)。

【一之瀬】メカっぽくないメカに関しては、ツッコミを入れ出すと止まらないんです(笑)。

――まゆろぼ Ravieのどの辺りを特に気に入っていますか?

【一之瀬】顔にかぶせてあるクマの着ぐるみですね。あと、腕が細いのも。腕が細いとかっこいいし、動きやすそうです。

――なるほど。Robovie-Xを自分で作るとしたら、どんな風にしますか?

【一之瀬】自分でもし作るのなら、声とか入れたいですね。

――歩いたら音がして、倒れたら「痛い」っていうとか?

【一之瀬】いいですね(笑)。あと、ぬいぐるみっぽくしたいです。RB2000と比較すると、腕や胴が細いので、かぶせたくなるんですよね。ただ、関節のところをどうすればいいのかが気になります。服を着せたりすると、かんでしまいそうですから。

――Robovie-Xベースのかぶり物をしたキャラクター系のロボットは何体かありますが、ゆったりとした服を着せるとかして、そこら辺は皆さん、試行錯誤して工夫されていますね。

【一之瀬】なるほど。

――試行錯誤するのにはお金もかかるとは思いますが。それをブログにして、まとまったら本にして、元を取るということで。

【一之瀬】(笑)。


独力でのロボット製作にも結構前向き 自分だけで作る時は、まゆろぼ Ravie以上に自分らしさを出したいという 爆笑することもしばしば

――モーションの作成とかプログラミングに関してはどうですか?

【一之瀬】あれは、大変ですよね。モーション作成のことは頭にあったんですけど、立たせるだけでもやることが色々とあると知った時は、改めてプログラミングって大変なんだなと思いました。ロボットの調整をしていくうちにずれてくるんだと思うんですけど、立たなくなってきて、それをまた直してというのを見ていて、本当に大変そうでした。2足歩行は難しいですよね。でも、そうしたプログラミングの方をもっとちゃんと勉強してみたいです。

――それをブログにするというのは……、とさっきも同じことをいいましたので、Robot Watchで記事にしちゃうというのはどうですかね(笑)?

【一之瀬】プログラミングの記事を? お〜(笑)。でも、大変そう。

――ガンダムSEEDで、主人公のキラがコックピットで何度かパラメータの変更とかプログラミングしていましたよね。あの感覚でやればOK(笑)。

【一之瀬】なるほど!

――あそこまで速くキーボードを叩く必要はないですけど(笑)。でも、内容的には似たようなことをやるわけですから。自分はコーディネーター、と暗示をかけつつ。

【一之瀬】でも、その通りですよね。キラ、プログラムしていましたよね。思いこんで、やってみます(笑)。


ニッパとヤスリを持ってガンプラを作るアイドル!?

――それでは、ROBO-ONEやまゆろぼ Ravieなどから離れて、一之瀬さんが大好きなガンダムの話などを聴きたいと思います。以前お会いした時に、アッガイがかわいくてプラモデルを作ろうとしていると、お話をされていました。その後、実際に作ったんですか?

【一之瀬】いえ、作ってないんですよねー。今、部屋に物がいっぱいありすぎて、パーツをなくしそうなんですよ(笑)。それに新聞紙を広げられないと、ちょっと怖いんですよね。ヤスリとかかけるのに。

――うわー、アイドルが新聞紙広げてガンプラにヤスリかけている姿は、ぜひ見たいです(笑)。ロボットの組み立てやプログラミングをするアイドルもいないけど、趣味でプラモデルに紙ヤスリをかけて線消ししているアイドルもいません。それは撮影に行きたいです(爆笑)。

【一之瀬】(爆笑)。最近は、SDぐらいがいいかなと思ったりもします。

――SDもいいですけど、とりあえず1/144スケールのものを作るというのはどうでしょう?

【一之瀬】1/144は、ジムスナイパーがいいんですよ。かっこいいじゃないですか。実は、最初に作ったプラモデルがジムスナイパーなんです。

――確かに、普通のジムより数倍いいです。普通のはボールよりはマシ、ですからね。

【一之瀬】そんな感じですね(笑)。

――でも、最近のアニメでジムは、指揮官用とか寒冷地仕様とか、みんな格好良くなっていますよね。

【一之瀬】そうなんです。でも、もうちょっとしたら一回りして、普通のジムのよさが世間に理解してもらえるんじゃないかと(笑)。きっと、「ザクもいいけど旧ザクもいい」、みたいになるんですよ。

――なんか、恵まれないジムに愛の手をという感じです(笑)。

【一之瀬】足とか肩とかかっこよくなくていいし、胴体もなんかヤボったい感じがいいんですよね(笑)。いいジム、作りたいですねー。


一之瀬さんは単なるガンダム好きではなく、濃い会話にも普通に着いてこられる実力者 新聞紙を広げてガンプラ作りをしているという、アイドルらしからぬ発言も ジム擁護派であることが判明。結構熱く語るのだ

――ジム好きそうですね。一番好きなモビルスーツもジムスナイパーですか?

【一之瀬】一番好きなのは、「第08MS小隊」のグフカスタムですね。

――理由は? パイロットのノリス・パッカードですか?

【一之瀬】そうですね。

――シブいオジさんが好みとか(笑)?

【一之瀬】シブいオジさん、好きですねー。ランバ・ラルとか。

――一之瀬さんを振り向かせるんだったら、シブいオジさんになる必要があると(笑)。

【一之瀬】OVAといえば、この間、初めて『ポケットの中の戦争』を観たんですけど、アムロとかシャアとか一切出てこないじゃないですか。でも、この時はあそこに彼らがいるんだとかって想像すると、ときめいちゃいますよね(笑)。

――あれが、アニメでは初のインサイドストーリーなんですよね。本編には一切干渉しないけど、もしかしたらアレックスがアムロの手に渡っていたかも知れない、という緻密な作りにときめくのはわかります(笑)。

【一之瀬】ねぇ……! アレックスがアムロの手に渡っていたら、もっと大変なことになっていましたよ。

――大変て、ジオン軍が?

【一之瀬】もちろんです(笑)。

――ジオン軍びいき?

【一之瀬】もう、ジークジオンです。

――ジークジオン(笑)。ギレンの演説にノセられて、手を挙げちゃう人なわけですね。

【一之瀬】です(笑)。


ロボットを好きになったきっかけはいったい?

――しかし、かなり詳しいですね。付け焼き刃じゃなくて、ガンダムの知識が板に付いています。普通、ここまで話せる女の子って、そうそういないですよ。ちなみに、ガンダムを見始めたきっかけは何だったんですか?

【一之瀬】ガンダムの前に、「エヴァンゲリオン」にハマっていたんです。物語のテンポがよかったのと、エヴァの人造人間の動きがかっこよかった、というのがあるかと思います。シンジがウジウジしているところには、イライラしていましたけど(笑)。

――なるほど。世代的には、エヴァですもんね。となると、ガンダムもファーストからではなくて、最初はSEEDとかですか?

【一之瀬】いえ、ファーストなんです。

――え!? ファーストなんですか?

【一之瀬】はい、まだ地元にいた時に、再放送していたんですよね。アムロが暗いから、エヴァのシンジとつながるところがあって(笑)。あと、アニメがかわいかったのが、すごく気に入った理由ですね。

――アニメがかわいい!? どういう意味ですか? 普通、エヴァとファーストでは、作画クォリティに差がありすぎて、古いとか、見づらいとか、雑だとかかそういう感想を持つような気がするのですが。

【一之瀬】そのクォリティの低さがかわいいんですよ(笑)。

――うわぁ、そんな感じ方ってあるんですか!

【一之瀬】いや、もう、ファーストの絵って、のぺっとしているじゃないですか。それがかわいくてかわいくて(笑)。

――へぇ〜。

【一之瀬】逆にあの絵の感じの方が新鮮ですね。

――あぁ、エヴァ世代の一之瀬さんには、70年代末のアニメのクォリティが逆に新鮮に映るんですねぇ。

【一之瀬】そうみたいです。

――影はたったの2段だし、ハイライトもないし、ガンダムなんか金属なのにグニャグニャ曲がっちゃうし(笑)。

【一之瀬】グニャグニャしていますねー(笑)。でも、そういうところが面白かったんです。なんで、今回はみんな顔が歪んでいるんだろうとかって(笑)。

――昔のアニメだから許されるクォリティの低さって、今のアニメにはないですからねぇ。

【一之瀬】昔からずっと観ていれば、昔の絵は古くさくてクォリティが低いってなると思うんですけど、古いって感じはしませんでしたね。


まずエヴァンゲリオンのファンになり、次にファーストにハマったという '70年代末のクォリティが逆に新鮮で、「かわいかった」のだそうだ 時折、まゆろぼ Ravieのことをかわいがってあげることも

――'70年代のアニメだけど、それはそれで、そういう新しい絵として観られるんでしょうね。ちなみに、エヴァを気に入った要素として、人造人間の動き、と先ほどお話ししていましたが、それらとモビルスーツでは、かなりデザインとか動きも違いますよね? モビルスーツを好きになったのはどういう理由なんでしょう?

【一之瀬】かわいさが違うんです。

――モビルスーツもかわいいんですね(笑)。

【一之瀬】ファーストのモビルスーツはかわいいですね。ファーストの中では、アッガイが一番です。もう、アッガイって、かわいくてかわいくて仕方ないじゃないですか(笑)。

――癒し系モビルスーツとして、一部ですごく人気みたいですね。

【一之瀬】デザインからしてかわいいし、ビヨーンて手を伸ばしてサルみたいに逃げていったりするところも。あり得ないですよね(笑)。あとはズゴックと、ガンダムハンマーを持っているガンダム。

――ただのガンダムじゃなくて、ガンダムハンマーを持っているガンダムなんですね(笑)。丸みがあるのが好きなんですかね?

【一之瀬】それから、「めぐりあい宇宙」のガンキャノン108と109もかわいいですね。運動会のゼッケンをつけているみたいで。でも、最初は109って、何で東急なんだろうって、思いました(笑)。

――ハヤトの109と東急は何の関係もありません(笑)。

【一之瀬】丸いのがかわいくて、ギャンとかボールもいいですよ。全般的にファーストのモビルスーツは線が少なくて、食玩でもラインがシンプルで、プニプニしていて、かわいいんです。私の中では、「アルプスの少女ハイジ」とかの仲間という感じでした(笑)。アニメも色加減が同じですし。


――ハイジとガンダムが同列なんですね(笑)。まぁ、年代的に近いし、ハイジにも富野さんが参加していますが。

【一之瀬】のぺっとしたあの感じが、同じなんですよね。

――影は2段だし、ハイライトもないし(笑)。

【一之瀬】そうなんです。最初は、ハイジとか、日本名作劇場の食玩などを集めていたんですけど、ファーストはその延長ですね。

――へぇ〜(笑)。いやー、ファーストの絵がかわいい、モビルスーツがかわいいって感覚は驚きというか、斬新ですねぇ。「かわいい」というのが、キーワードとわかりました。そう感じる感性は、一之瀬さん独特のものなのではないでしょうか。

【一之瀬】同世代の男の子はどうか知らないですけど、確かに高校生の時は、ファーストのファンの女の子なんていませんでしたね。

――10代の頃から独特の感性を持っていたというわけですか。ちなみに、今は記事を書くなどロボット関連で仕事をしています。そうして実際にロボットに触れるようになって、自分が変わったなと思うところありますか?

【一之瀬】「Bigdog」って4足のロボットあるじゃないですか。雪の上や氷の上も歩けるっていう。あのムービーなんか見ていて、本当にすごいなぁ、と。ロボットが立つだけでも大変だということを知らなかったら、あれを見てもすごさがわからなかったと思うんです。以前だったら、「4本足だし、そういう風に作ってあるんでしょ」で終わっていたかと(笑)。こうやってものの見方とか、考え方の幅が広がったというか、変わったのが嬉しいですね。

――では、その次のステップに進むためにも、やはり第14回ROBO-ONEは、ご自分の手で作ったロボットで参加していただくしかないですね。

【一之瀬】そうですね、チャンスがあれば、がんばりたいです。

――長い時間、ありがとうございました。

【一之瀬】ありがとうございました。


ロボットと仕事でも関わるようになって、考え方の幅が広がったという 第14回ROBO-ONEは、自分ひとりでまゆろぼ Ravieクラスを作って参加!?

 このほかにも、一之瀬さんはリトルグレイにアブダクション(誘拐)されてインプラント(体内に謎の微小機械を埋め込まれる)されたいほどのUFO好きだとか、「カブト虫やセミのお腹って、ガンダムのお腹とかみたいじゃないですか?」という発想が出てくるぐらい昆虫が大好きなど、とにかく非常に面白いキャラクターであることが判明。そのユニークなキャラクターを活かして、今後もロボドルとして大いに活躍してもらいたいところである。みなさんも、ぜひ今後は彼女のブログなどをチェックしてみよう。

(写真:平沼久奈)


URL
  一之瀬まゆさん公式ブログ
  http://blog.livedoor.jp/ichinosemayu/
  ROBO-ONE
  http://www.robo-one.com/

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2008/05/02 18:39

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