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恐竜型ロボット「PLEO」速報レビュー
〜本当に生きているかのような愛らしい仕草や声が魅力

Reported by 石井英男

 「PLEO」は、全世界で5,000万台以上を売り上げた大ヒット商品「ファービー」開発の中心人物であるケイラブ・チャン氏らが、3年以上の開発期間をかけて作り上げた恐竜型ロボットだ。昨年、動画が公開されると大きな反響を呼んだが、完成度を高めるために、発売が何度も延期され、ようやく2007年末に全世界で販売が開始されることになった。

 PLEOの開発元は、米UGOBE社だが、日本国内ではビジネスデザイン研究所が日本総代理店となり、独占輸入販売を行なう。詳細については、「PLEO」の発表会レポートを参照して欲しいが、12月1日に予約受付を開始した国内1次出荷分1,000台は、わずか1週間で完売してしまったという。なお、1次出荷分は2007年内に到着するはずであったが、出荷が延びてしまい、予約者の手元に届くのは2008年になるという。

 今回は、PLEOを短期間ではあるが借りることができたので、写真や動画を中心に、PLEOの魅力を紹介していきたい。


付属品やマニュアルはシンプル

 まずは外箱から見ていこう。箱はPLEOの形に合わせて横長だが、外見から想像するより軽い。パッケージには、PLEO本体とクイックスタートガイド、マニュアル、ユーザーズガイド(日本語表記)、充電器、ACアダプター、バッテリ、プレオIDカード、トレーニング用リーフが入っていた。なお、ユーザーズガイドの内容品一覧には書かれていなかったが、試用したパッケージの中には、USBケーブルも含まれていた。

 バッテリはニッケル水素で、付属の充電器にACアダプターを接続して充電を行なう。バッテリのフル充電には約3〜4時間かかり、約1時間の連続動作が可能だ。また、PLEOのお腹の部分には、将来の拡張用としてUSBポートとSDカードスロットが用意されている。USBコネクタのそばにあるボタンは、PLEOボタンと呼ばれており、押す回数によって、通常/音量小/消音の3段階で、音量調節が可能だ。PLEOの体長は約48cm、体高は約17cmで、重量は約1.6kgであり、手頃なサイズだ。


PLEOの外箱。箱は横長だが、大人なら十分抱えられるほどの大きさだ 外箱を空けたところ。英文マニュアルとシリアルナンバー入りのプレオIDカードが入っていた 上部の発泡スチロールを外すと、PLEO本体やバッテリ、充電器などが現れる

パッケージに入っているもの一覧。日本語のユーザーズガイドやトレーニング用リーフ(葉)、USBケーブルなどが付属する PLEOのバッテリ。バッテリはPLEOの下側(お腹の部分)に装着する バッテリには、2,200mAh/7.2Vのニッケル水素電池が採用されている

左の専用充電器にACアダプターを接続して、充電を行なう バッテリ充電中の様子。下のPLEOロゴの色によって、充電状況が分かる。
充電中は赤色に点灯し、充電が完了すると緑色に点灯する

付属のACアダプター。ACプラグを折りたたむことはできないが、比較的コンパクトだ ACアダプターを側面から見たところ

お腹の部分には、miniUSBコネクタとPLEOボタン、SDカードスロット、バッテリスロット、電源スイッチが用意されている miniUSBコネクタとPLEOボタン、SDカードスロット部分のアップ

バッテリをバッテリスロットに挿入したところ バッテリ上部のつまみを回すことで、バッテリが固定される

PLEOの鼻先には、カラーカメラとライトセンサー、赤外線送受光部が内蔵されている 目の下にある小さな穴はマイクの穴である。左右に搭載したマイクによって音の方向と音量を感知することが可能

感情を持ち、3つのライフステージで成長していくPLEO

 PLEOは、実際の生物のように、段階的に成長していくことが特徴だ。PLEOのライフステージは、生誕ステージ、幼少ステージ、少年ステージの3つがあり、生誕ステージは、最初に電源を投入してから5〜10分程度、幼少ステージが30〜45分程度、それ以降はすべて少年ステージとなる。

 PLEOが完全に目覚め、4本の足で立ち上がるまでが生誕ステージ、周りを探検し始めるのが幼少ステージとのことだ。もちろん、バッテリが切れてしまったり、バッテリを外してしまっても、成長データが失われることはない。

 筆者が試用したPLEOは、すでに生誕ステージや幼少ステージは終了して、少年ステージに突入していたようで、電源を入れると活発に動いて、鳴き声を出したり、周りの探検を行なっていた。歩行速度はかなりゆっくりだが、動きは滑らかで、生物らしさが感じられる。身体のさまざまな部分にタッチセンサーなどを搭載しており、なでてあげると、喜ぶなどの反応を返してくれるのもかわいい。


「PLEO」本体。今回はすでに少年ステージになっているものだった 少年ステージになるとかなり活発な動きを見せるようになる

 付属しているトレーニング用リーフを口元に持って行くと、リーフを食べるような仕草をする。トレーニング用リーフは、何か芸などをした場合にあげるご褒美としても使えるようだ。また、ときどきPLEOが昼寝をすることがあるが、その場合は、背中などをなでることで、起こしてあげられる。

 かわいそうだが、テストのために尻尾をつかんで逆さ吊りにしてみたところ、本物の動物のように空中で足をバタバタさせてもがいた。その後、床に降ろしてあげたのだが、いじめられたと思ったのか、うずくまり悲しげな鳴き声をあげてしまった。ロボットとはいえ動物を虐待しているようでこちらも心が痛んだが、しばらく背中をなでてるうちに機嫌を直してくれたようだ。

 3歳の娘もPLEOを気に入ったようで、盛んに「ヨッシー(任天堂のスーパーマリオなどに出てくる恐竜のキャラクター)みたい! かわいいねー」などといって、全く怖がらずにPLEOをなでたり、リーフを口元に持って行ったりして遊んでいる。また、タカラトミーの二足歩行ロボット「i-SOBOT」を近くで動かしてみたが、音が出たり、動いたりするものには興味があるようで、i-SOBOTのほうに頭を向けたりしていた。

 PLEOの皮膚は柔らかい熱可塑性プラスチック材料でできており、手触りもいいのだが、筆者はゴム臭が気になった。ただし、時間がたてば、ゴム臭も薄れてくると思われる。また、いかにもモーターが動いていますというような動作音もやや耳障りだ。技術的には難しいだろうが、動作音を小さくして、触れると体温を感じるような工夫がされていれば、もっとリアルに感じられるだろう。


PLEOの電源を入れると、こんな感じで4足で立つ 付属のトレーニング用リーフを口の近くに近づけると、リーフを口でくわえて食べる仕草を見せる(PLEOが空腹でない場合は、リーフを無視することもある) 【動画】PLEOを初めて見た娘も、怖がらずにすぐに触っていた

【動画】トレーニング用リーフを食べさせてあげているところ。リーフはゴムのような材質でできており、柔らかい 【動画】ときどき、仲間に呼びかけるような雄叫びをあげる 【動画】昼寝をしてしまうことがあるが、背中や頭をなでれば、また起きる

【動画】周りを探検しているところ。歩行速度はかなりゆっくりだ 【動画】重さが約1.6kgなので、3歳の娘でも持ち上げて移動させることができる 【動画】バッテリがなくなってくると、本格的な眠りに入り、背中を触っても起きない

【動画】あごの下をなでてあげると喜ぶ PLEOとi-SOBOTのツーショット 【動画】PLEOとi-SOBOTと娘。どちらもおもちゃとして安全性を重視しているので、小さな子供がいるところでも安心して遊べる(なお、PLEOの対象年齢は8歳以上、i-SOBOTの対象年齢は15歳以上とされている)

【動画】そばでi-SOBOTを動かすとPLEOも気になるようで、じっと注目している 【動画】本当はこういうことをするべきではないが、テストのために、尻尾をつかんで逆さ吊りにしたところ、空中で足をバタバタさせてもがいた。その後、床に降ろしてあげたが、いじめられたと思ったようで、うずくまって悲しげな声で泣いていた

ファームウェアアップデートの可能性も

 生誕ステージや幼少ステージを見ることができなかったのは残念だが、短い試用期間でも、PLEOの動きの滑らかさや愛らしさは十分体験できた。PLEOには、PLEO同士で赤外線によるコミュニケーションを行なう機能があり、2体のPLEOを近づければ、頭をすりつけあうなど、PLEOの感情にあわせてさまざまなコミュニケーションをとるという。

 PLEOは、誰にでも親しみやすい恐竜の赤ちゃんをモチーフにした自律ロボットであり、本当の生き物のような動きや反応を実現していることが魅力だ。実際に動いているのを見ると、思わずなでてあげたくなる。また、USBポート経由で、ファームウェアをアップデートすることが可能な設計になっているので、今後の進化にも期待したい。


URL
  ビジネスデザイン研究所
  http://www.business-design.co.jp
  UGOBE
  http://www.ugobe.com/

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2007/12/26 16:03

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