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タカラトミーやセガトイズなど7社合同による新製品商談会「トイフォーラム2008」開催
~15,540円の「普及版」miuroも展示


タカラトミーブース入口
 東京・有楽町の東京国際フォーラムで玩具メーカー7社による合同の流通向け新春新製品商談会「トイフォーラム2008」が15日、16日の2日間の日程で始まった。

 今回参加したメーカーは、アガツマ、エポック社、学研トイズ、コナミ、セガトイズ、タイヨー、タカラトミー(五十音順)の7社。最も広いブースと多くの商品を展示しているのがタカラトミーで、この春に地上波全国ネットでテレビ放送予定の特撮新番組「トミカヒーロー レスキューフォース」の製作発表会も行なわれていた。2番目に広いセガの倍以上の面積のブースである。


i-SOBOTのブラックバージョンを3月29日に発売するタカラトミー

 タカラトミーはトミカやリカちゃん人形、そしてトランスフォーマーなど誰もが知る商品を展示。もちろん、「i-SOBOT」も出展されていた。i-SOBOTの新商品は、3月29日に発売を開始するブラックバージョンだ。15日に公開が解禁になったばかりの最新情報である。価格はホワイトバージョンと同じ31,290円。もともとブラックバージョンは海外用として販売されており、国内での販売を希望する声がかなり多かったカラーリング。それに応える形で、いよいよ今回発売に至ったというわけである。従来のホワイトバージョンの状況から見て、ブラックバージョンも初回生産の売り切れはかなり早いと予想されるそうなので、購入希望者は急いで予約するといいだろう。

 そのほかi-SOBOTに関する展開としては、今年は写真・動画コンテストを実施していくそうだ。すでに自分で塗装するなどして外見に手を加えているユーザーが数多くいるそうで、そうした人たちが楽しめる場を提供していくとしている。ちなみに、ブースにはレッドやブルー、ピンク、クリアーなどのカラーリングのi-SOBOTも展示されていた。これらは海外でも発売されておらず、今回は参考出展だが、反応を見て評判がよければ商品化を検討していくそうだ。ちなみに、ここではまだ詳しくは書けないが、有名デザイナーを起用したカスタマイズi-SOBOT企画なども進行中だ。


i-SOBOTブラックバージョン レッド、ブルー、ピンク、クリアーバージョンも参考出品

 そのほかのタカラトミーのロボット系玩具としては、12月末に発売開始となった「ゾイド」の新商品「エヴォドライブ」シリーズが展示されていた。小型・精密化がなされ、動力源にはモーターとゼンマイの2種類を用意。新規金型で再設計し、一部塗装・スミ入れ、ウェザリングを施してあるのが特徴だ。また、同じエヴォドライブシリーズならパーツを組み替えられる点も特徴。モーター搭載型はキャパシタを使用しており、充電時間が短い点もポイントだ。「ゴジュラス」(6,825円)、「ゴジュラス マリナー」(3,675円)、「レッドホーン」(6,825円)、「ダークホーン」(3,675円)の4種類が発売されている。

 また、メカニズムを搭載したロボットというわけではないが、「トランスフォーマー」製品も充実が図られる予定だ。残念ながら撮影禁止だったが、3月から6月にかけて、映画で活躍した「バンブルビー」や「オプティマスプライム(コンボイ司令官)」のバトルモードなどの商品が展開されていく。

 さらに、興味深いトイとしては、「ポーズでいっぱいおしゃべりポッチャマ」も挙げたい。ポッチャマは、「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」から登場するポケモンで、このトイは一見するとヌイグルミだ。しかし、玩具では初となる3D加速度センサーを搭載しており、左右前後に傾けたりすると、25種類以上のおしゃべりをするというものである。4月発売予定で、価格は5,040円。ちなみに、ロボットとは関係ないが、タツノコプロを参加に加えたことから、「ヤッターマン」ブースもかなりのスペースを割いており、リアル・ドロンジョ様もセクシーなコスチューム姿を披露してくれた。


ゾイドエヴォドライブ トランスフォーマーブースではバンブルビーが出迎えてくれる

ポーズでいっぱいおしゃべりポッチャマ リアル・ドロンジョ様はかなりセクシー

ロボットものを最も多く展示していたセガトイズ

 続いてはセガトイズブース。今回出展した7社の中で、ロボット・メカトロニクス系のトイを最も多く展示していたのが同社だ。しかも、決して高額商品にせず、一部を除けば大多数の商品が気軽に買える価格に設定してある点が大きな特徴である。

 まず、次々と新製品を発売していく予定なのが、ペット用動物をとてもリアルに再現したメカトロニクス系のトイ「夢ペット」シリーズだ。夢ペットシリーズは、外見もリアルなら、その仕草もリアルな点が大きな特徴(ただし、歩くなど移動はできない)。都会では住宅事情などでなかなかペットを飼えない人も多いが、このシリーズはそういう人たちにかなり好評を得ているそうで、50歳代から上の人も全ユーザーの3割を占めているという。体格によって異なるが、どれもボタン電池数個から単4~単2電池数本で動作するので、扱いも楽である。

 今年の新商品のトップバッターは、2月15日に発売になる、「夢ひよこ」の青色版の「夢ひよこ幸せのHAPPY BLUE」だ。機能は通常の「夢ひよこ」(全身が本物のひよこ同様に黄色系になっている)と同じで、頭をなでるとピッピッと嬉しそうに鳴いたり、羽をパタパタと動かしたりする。抱いたままなでていると、そのまま寝てしまうこともあるようだ。「夢ひよこ」と同じくボタン電池LR44を3個使用し(同梱)、価格も同じ2,310円。

 夢ペットの次の新製品も鳥で、夢ひよこのユーザーハガキで最も要望の多かった「夢ことり」だ。「セキセイインコ」のイエローとブルー、「オカメインコ」のホワイトとイエローの、2種類各2色が6月26日に同時発売。背中をなでたり、目の前で手をちらつかせると、クチバシを開けたり、首を回したりする。鳴き声は本物のセキセイインコとオカメインコのものを収録。たくさん遊ぶとセキセイインコは歌を歌い、オカメインコはウグイスのモノマネをするという仕組みだ。価格はすべて2,730円。ボタン電池LR44を3個使用する(同梱)。


夢ひよこ幸せのHAPPY BLUE 夢ことりのオカメインコとセキセイインコ

 夢ペットシリーズの次の新製品は、7月3日発売予定の「夢ねこスマイル」の新バージョン。すでに「ホワイト」と「アメリカンショートヘアー」が発売中だが、日本ネコの「ブチ黒」が3匹目としてラインナップに加わる。夢ねこスマイルには、センサーが頭、背中、頬、腹部、しっぽに備えられており、それらの部位をなでたりすると、ネコらしい動きを見せるという仕組みで、会場で見た限りは実にリアルだった。体格が大きいので単2電池を3本使用し(別売)、価格は8,379円。

 続いて、7月17日に発売されるのが、手乗りサイズの「夢ハムスター」だ。脇腹部分にスイッチがあって、軽く手で握ってあげると、もそもそと動く。「ジャンガリアン」「ゴールデン」「ロボロフスキー」の3種類が発売される。使用する電池は単4が1本(別売)。価格は1,260円だ。

 そして9月4日に発売になるのが、「夢ねこスマイル」の特別版ともいうべき、「首輪でおしゃべり 夢ねこハート」だ。どこら辺が特別かというと、首輪を外した状態だと、普通に「にゃー」とネコらしく鳴くだけだが、つけると日本語を話すという仕組みで、ネコの気持ちがわかるというわけである。背中をなでれば「嬉しいなぁ~」といい、しっぽを触ると「ちょっとぉー(怒)」。触る場所によって、喜んだり怒ったりとおしゃべりする内容が変化するのである。製品版は、333ワードが収録される予定だ。単2電池を3本使用し、価格は10,290円。


夢ねこスマイルのブチ黒 夢ハムスター

首輪でおしゃべり 夢ねこハート 【動画】リアルな仕草を見られる。なお、日本語音声は仮のものだ

 最後は、ネコがあるのだからイヌも出して、という強い要望に応えていよいよ発売になる「夢いぬDX レトリバー」だ。こちらは会場で配布されたカタログにもまだ掲載されていない最新情報だ。耳が動き、目はまばたきをし、口を開けてほえ、しっぽを嬉しそうに振るという機能を搭載。音声認識機能も備えており、「お手」「ふせ」も可能だ。また、付属のホネを認識するので、それを追って顔を動かす仕組みにもなっている。今回の夢ペットシリーズの新商品中では最も大きな体格を誇り、高機能でもあるため、予価は29,000円となっている(電池のサイズと本数は不明)。

 また、夢ペットシリーズには属さないペットロボット系の新製品として、「うちのスーパードッグ さかだちラッキー」も7月24日に発売が予定。こちらは、夢ペットシリーズの特徴である外見のリアルさよりも、ヌイグルミのような若干デフォルメされたかわいさが特徴。サイズは、同じ犬ロボットでも、大人が両腕で抱えないとならない夢いぬDXとは異なり、こちらは片手で持てる小型サイズになっている。若干の移動能力を有しており、呼ぶと寄ってくるのが特徴だ。最大のポイントは、音声認識機能によりさまざまなアクション(芸)を見せてくれること。逆立ち、ジャンプ、伏せ、お座り、バンザイなどの言葉を認識し、実行してくれる。名前もユーザーがつけることができ、その名前を呼ぶと返事をする仕組みだ。タッチセンサーが頭と背中に備えられており、それらの部位をなでると喜ぶようにもなっている。単3電池4本で動作(別売)し、価格は9,240円だ。


夢いぬDX レトリバー 【動画】のどをなでてあげたりすると喜ぶ仕草がリアル

うちのスーパードッグ さかだちラッキー 【動画】芸をする小型犬がお望みならこちら

 こうしたペットロボット系のほかに、今年のセガトイズは音楽ロボットにも力を入れていくとしている。その中核的な役割を担うと思われるのが、ZMPとの共同開発中の知的音楽ロボット「miuro」の小型版の「ODO」だ。7月の発売を予定している。基本デザインはmiuroと同じだが、一回り小さい感じで、弟分というイメージ。また、中央の表情が映し出される液晶部分の下側に、ストッパーらしきものがある点が外見的な特徴だ。液晶部分の上には、iPodをセット可能。音楽に合わせて左右のホイールを使ってくるくる踊ったり(回ったり)、ボディーをタッチして操作できたりと、miuroと同じような機能を有するものだ。ただし、価格はグッと抑えられており、なんと15,540円。

 さらに音楽ロボット系では、「i」シリーズにも新製品がスタンバイしている。犬型をした「i-dog STEREO COOL TAP」だ。音楽再生機能(アンプ内蔵のステレオスピーカーを2カ所に内蔵)と、それに合わせて前足タップでリズムを取るのが特徴。また、ペットロボ的に耳が動き、顔を前後に振り、しっぽをふったりもする。ちなみにLEDが内蔵された顔にはタッチセンサーも内蔵されており、触ると喜ぶ。一方、しっぽを触られると怒る仕組みだ(音楽再生時はしっぽがボリュームコントロールになる)。さらに、鼻がボタンになっていたりもする。カラーリングはクリアホワイトと、青色の龍があしらわれたブルードラゴン、紫(ピンクに近い)の草木と蝶があしらわれたパープルバタフライの3種類。単3電池3本を使用する形だ(テスト用電池同梱)。価格は5,250円。

 そしてもうひとつのiシリーズの新製品が、再生中の音楽に合わせてLEDを点滅させたり、クルクルとボディーを回転させたりするのが特徴の「i-spin」。タマゴに足と大きな耳が生えたようなデザインだ。iPodなどの音楽プレーヤーにつないで使うことができ、音楽に合わせて踊ってくれるというわけである。色はホワイトを基調に、ブルーとピンクをアクセントとしてあしらった2種類を用意。単4電池3本で動作し(テスト用電池同梱)、価格は5,250円となっている。


ODO ODOとmiuroの比較

i-dog STEREO COOL TAP i-spin

学研トイズは「じたばたロボ コロボット」のトイ版を参考出品

 学研トイズが参考出品としてブースの中央に展示していたのが、「じたばたロボ コロボット」のトイ版だ。このロボット、ご承知の方も多いかと思うが、系列会社の学研が発行している「科学のタマゴ」のサイエンストイバージョンのひとつ。書店流通用のムックなのだが、それをトイとして仕立て直して、ホビーショップや家電量販店などのルートで販売しようというわけだ。今回は反応を見る目的もあって、参考出展となった。

 ご存じない方のために簡単に説明すると、コロボットは、モーター1個ですべての動きをやり遂げてしまう仕組みが最大の特徴のロボット。スイッチを入れると、その名の通り、じたばたと危なっかしい動きで歩き出し、転んでしまうと体を折り曲げ、一生懸命に起きあがり、また危なっかしいモーションで歩き出すという動作が特徴だ。倒れたときにセンサーが押されて歩行モードから身体折り曲げモードへと12個あるギアを切り替え、起きあがると再び歩行モードに切り替えて歩き出す仕組みになっている。ロボットの仕組みを学ぶことを目的としたムックで、2,280円で発売中だ。

 そのほか、同社ブースには同じく学研が発行している雑誌「大人の科学」の「マイクロ・メカモ」なども参考出品されていた。


じたばたロボ コロボット マイクロ・メカモ

そのほかのブースのロボット関連

 実物としてのロボット・メカトロニクス系トイを扱っていたのは、先に紹介した3社のみだが、コナミブースでは、美少女フィギアロボを題材にした作品「武装神姫」の新製品フィギアが紹介されていた。

 同作品は、フィギアやオンラインゲーム、デジタルコミックなどさまざまなメディアミックス展開されているのが特徴。設定は、2036年の美少女版ロボコンという感じだ。AI搭載の美少女フィギアロボが1対1でバトルをするのである。実際には、美少女フィギアロボが格闘するというよりは、飛び道具や刀剣類などの武器も使っての、空中戦もありの戦闘という感じだ。誤解を恐れずにいえば、美少女ロボット版モビルスーツ戦という感じだろうか(ただし、フィギアなのでサイズはとても小さいのだが)。

 今回発表されたフィギアの新製品は、第9弾。パワードスーツ状に変形する機構を有したカブト型のメカを装備した「ランサメント」と、同じくクワガタ型のメカを装備した「エスパディア」だ。美少女フィギアロボから分離したカブト型メカとクワガタ型メカは合体して1体のロボットになることができるギミックを有しているのが特徴だ。この2体は6月発売予定で、価格はどちらも未定。

 また、既に発表済みだが、第8弾の戦闘機タイプ「飛鳥」と戦車タイプ「ムルメルティア」は2月28日発売予定だ。飛鳥が4,410円(税込)で、ムルメルティアは4,830円となっている。


「武装神姫」のフィギア新製品第9弾。右の赤いのがカブト型で、左の青いのがクワガタ型 「武装神姫」のフィギアの数々

URL
  タカラトミー
  http://www.takaratomy.co.jp/
  セガトイズ
  http://www.segatoys.co.jp/
  ZMP
  http://www.zmp.co.jp/
  学研トイズ
  http://www.gakkentoys.co.jp/
  コナミ
  http://www.konami.jp/


( デイビー日高 )
2008/01/16 16:34

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