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「ロボットと遊ぼう!」
~北九州市八幡西区の繁華街でのロボットショー


 12月15日、16日の2日間、北九州市八幡西区の黒崎地区で「ロボットと遊ぼう!」という小型二足歩行ロボットによるロボットショーが行なわれた。

 北九州市八幡西区黒崎地区は、JR黒崎駅をはさんで北には工業地帯(安川電機の本社もここにある)、南には繁華街が広がっていて、北九州市でも小倉地区に次ぐ繁華街だ。しかし、最近の地方都市の衰退の例にもれず、黒崎地区でも黒崎そごうの撤退や商業施設COMシティの破綻など、地盤沈下が著しい時期があった。

 その黒崎の街の賑わいを取り戻すべく、黒崎地区ではいろいろなイベントを行なっており、今年の年末は、黒崎の街をイルミネーションのオブジェで飾る「Kurosaki 光のMagical Land」を11月16日から年明けの1月6日まで開催。「ロボットと遊ぼう!」はその中のイベントの一つとして行なわれた。


子どもの館のあるコムシティビル。現在は「子どもの館」「ホテル西鉄イン黒崎」「西鉄バスセンター」などが営業中 黒崎井筒屋。同じビルの奥にメイト専門店街が入っている 黒崎商店街とリング

 「ロボットと遊ぼう!」イベント自体は、北九州市のロボット産業育成を後援するFAIS(北九州産業学術推進機構)ロボット開発支援室からの推薦を受けて、八幡西区役所まちづくり推進課が、九州ロボット練習会のリーダーである水井氏に依頼して実現したものだ。

 「ロボットと遊ぼう!」には九州ロボット練習会から5台のロボットが参加(九共大ー疾風、九共大ーZERO、成龍、ハウザーが両日参加。これに15日はAutomoSandan、16日は九共大ーGenexが参加)し、黒崎の街でロボットショーを行なった。

 ショーの行なわれた場所は、北九州市の運営する「子どもの館」、デパートの黒崎井筒屋の正面玄関、黒崎メイト専門店街の休憩所前、黒崎商店街の4カ所(このうち「子どもの館」は15日、黒崎商店街は16日のみ)。

 それぞれの場所にクラフトハウス所有のリングを設置してショーを実施。ショーの内容はロボットバトルとロボットキューブ(時間内にどれだけキューブを自陣内に入れるかを競うゲーム)を、休息時間を入れて実施した。

 買い物客は動かないロボットを見ても通り過ぎる人が多かったが、ショーが始まると周囲には人だかりができていた。観客は買い物客ばかりで、ロボットに予備知識のない人がほとんどだったようだが、二足歩行ロボットが動く姿に素直に喜んでいた。


子どもの館でのロボットイベントの会場 場所柄、観客は親子連れが多かった 子どもの館でのロボットバトル。成龍(左) VS ハウザー

メイト専門店街でのロボットショー会場。通りすがりに質問していく人もいた リングを横から見たところ。左にあるのは、ロボットキューブ用のキューブ 床を歩いてアピールするAutomoSandan

黒崎商店街のロボットショー会場。イルミネーションオブジェも置かれている クラフトハウスのハウザー。使用しているリングもクラフトハウスのもの 商店街でのロボットショーに集まってきた人たち

初日の黒崎井筒屋でのロボットショーの会場。この階では婦人向け化粧品やアクセサリーを販売している 九共大ーZERO VS 九共大ー疾風のロボットバトル ロボットバトルの観客たち

2日目の井筒屋でのショーは、クリスマスツリーの近くで行なわれた(写真のロボットは九共大ー疾風疾風) 玄関で繰り広げられたロボットバトル こちらも結構な人気だった

 観客の反応もよかった「ロボットと遊ぼう!」だが、影では苦労もあったらしい。今回は会場が1カ所ではないので、ショーが終わるとリングを解体して次の場所に移動して組み立てなくてはならない。「この移動がとにかく大変だった」と九州練習会のメンバーは語っていた。

 また1日に何回もショーがあるため、ロボットにダメージが蓄積し、休憩中にロボットの修理をしている姿が何度も見られた。

 九州初となる繁華街での二足歩行ロボットイベントだが、それなりの成功を収めたと思われる。ただ、これからもこのようなイベントを継続していくためには、いろいろとノウハウの蓄積が必要となってくるだろう。


分解されたリング。コンパクトにまとめられるお陰で、移動が可能だった 試合途中で故障して応急修理をしているハウザー JR黒崎駅前のイルミネーション

URL
  北九州市
  http://www.city.kitakyushu.jp/
  北九州市立子どもの館
  http://www.kodomo-how.com/
  黒崎井筒屋
  https://www.izutsuya.co.jp/storelist/kurosaki/index.html


( 大林憲司 )
2007/12/25 17:58

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