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ATRとヴイストン、2足歩行ロボットキット「Robovie-X」を発売
~より組み替えやすく、スマートなフォルムに


Robovie-X
 12月4日、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)とヴイストン株式会社は、大阪のロボットラボラトリーにて二足歩行ロボットキット「Robovie-X(ロボビーエックス)」を発表した。ヴイストンウェブショップ、ATR-Roboticsおよび、ロボット専門店(ツクモロボット王国、ロボットファクトリー)で販売する。販売価格はバッテリ、充電器込みで94,500円。出荷予定は2月初旬で、予約開始は12月4日から。

 「Robovie-X」は身長34.3cm、幅18cm、奥行き7.1cm。重量はバッテリ込みでおよそ1.3kg。自由度は17(頭1、腕3×2、脚5×2)。電源は6Vニッケル水素バッテリ。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。インターフェイスはUSB。両眼部分にLEDを2つ標準搭載している。Robovieシリーズの新機種で、Robovie-Mの運動性能とRobovie-MSの組み換えの自由度を発展させたもの。Xには発展性(extensible)という意味が込められているという。

 汎用性の高いフレーム設計を採用し、CPUは「VS-RC003HV」、サーボモーターは「VS-S0092J」(JRの型番RBS582と同等)。従来モデルよりも組み替えの自由度が高く、センサ等の拡張により自律ロボット製作が容易になった。またスピーカーを標準搭載とし、音声再生機能が標準装備になった。ブラケット・サーボホルダ類は自作用パーツとしても発売する。JRPROPO製ロボットキット「RB2000」と上位互換となっており、RBシリーズ関連の拡張部品の流用も可能で、100種類以上の既存パーツを利用できるという。


Robovie-X 側面 背面

上面 左腕 脚部

太もも部分 膝を曲げた状態を横から 腕は敢えて曲線を描かせている

CPUボード(左)と拡張ボード(右) サーボモーターVS-S0092J(JRの型番でRBS582) RBS581とRBS582の比較。ケースに穴を開けフレーム組み付けの自由度を高めた

目のLED バッテリが収まる側面 外装を外した背面

外装を外しオプションの無線コントローラーをつけた状態 RB2000(写真右)との比較。部品はRB2000と互換性がある

RB2000と比べると胴体の厚みがかなり違う ユーザー自作の外装をつけた例

 胴回りが薄くなり外装をつけやすくなった。これにより、キャラクターロボットや受付案内などコミュニケーションロボット作成に向くという。顔、胴体パーツは樹脂化し、従来の「Robovie」シリーズに比べ、キャラクター性・デザイン性をアピールしている。またフレーム色はアルマイト処理によって変更可能(費用別途)。

 パッケージとしては初めて2007年6月にリリースしたモーション作成ソフト「RobovieMaker2」を標準搭載。外部情報入力に対応するための条件分岐や演算処理を視覚的に理解しやすくなり、モーション作成の操作性や学習効果が向上した。センサーを使ったフィードバックによるロボットの自律動作作成が、一般ユーザーにとっても非常に簡単になったという。

 遠隔操作には市販ゲームパッドが使用できる。また、JRPROPO製「RBT88&RBR01」、三和電子機器製「Probo」、双葉電子工業製「RRC-T11&RRC-R11」に対応している。

 ヴイストンではRobovie-Xをホビーや教育用途だけではなく、キャラクターロボットのプラットフォームとしても展開していく予定だ。当日も一例として距離センサーを使ったデモが行なわれた。

 販売予定台数は年間500~1,500台。


ヴイストン株式会社 代表取締役 大和信夫氏 Robovieシリーズの概要 Robovie-X概要

拡張性の高いフレームを採用 センサー類の拡張性 顔部品も標準装備

ホビー、教育、サービスロボットへと発展させる アルマイト処理によるカラーバリエーションも対応可能 JRとヴイストンが共同開発したフレーム

【動画】目を点滅させたあと挨拶、自己紹介 【動画】効果音を出しながら歩行動作。方向はアナログスティックで任意に変えられる 【動画】オプションのジャイロなしでも安定して歩行できる

【動画】前転後転、側転、起き上がり 【動画】方向転換 【動画】足をまげて「正座」し、エア三味線

【動画】傾斜も歩行可能 【動画】ほったらかしにしておくとランダムにモーションを再生する 【動画】待機モード

【動画】オプションのPSD(距離センサ)を使って障害物を避ける 【動画】アナログコントローラーで任意の方向に狙いをつけ、ミサイル発射! 【動画】発射動作を正面から。発射装置オプションの発売は未定

【動画】発射動作を連続させると連射可能 拡張例として頭部横にPSDをつけた機体 【動画】自律機能で目標を見つけ出し、狙い撃つデモ

 Robovie Makerは主にATRが開発したもの。2003年からATRはヴイストンと協力してRobovieシリーズの開発を行なっている。株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 環境知能研究室室長の宮下敬宏氏は、センサーフィードバックによる自律化が簡単になったことから、受付ロボット製作などが非常に簡単になると述べた。

 日本遠隔制御株式会社 企画サービス部の横山伸一氏は、Robovie-Xのフレームに関して解説し、「今後も高品質で信頼のおけるロボットを開発していきたい」と述べた。


株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 環境知能研究室室長 宮下敬宏氏 日本遠隔制御株式会社 企画サービス部 横山伸一氏

プレゼント企画

プレゼント企画も実施
 同社では出荷開始までにRobovie-Xを予約・購入した先着100名に無線ゲームパッドをプレゼントする。またヴイストンウェブショップにて2月末日までに商品を購入した顧客は自動的にプレゼントにエントリされ、抽選で5名にRobovie-Xがあたる。そのほか、各ロボットショップでヴイストン商品に限らず商品を購入した人や、ロボットバトル大会にエントリーした人もプレゼント対象になる。詳細はヴイストンのウェブサイトを確認してほしい。


URL
  ATR
  http://www.atr.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.atr.jp/html/topics/press_071204_j.pdf
  ヴイストン
  http://www.vstone.co.jp/
  製品情報
  http://www.vstone.co.jp/top/products/robot/roboviex/

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( 森山和道 )
2007/12/05 16:02

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