● 様々なロボットを体験させてくれる企業ブース
ステージイベントは自前のロボットを持っている人の競技会だったが、アキバロボット運動会は競技会だけではない。会場にはロボットやロボット技術を気軽に体験できるよう、ロボットにかかわる企業のブースが設置されていた。ここではこれらのブースを中心に、体験イベントとしてのアキバロボット運動会を見ていこう。
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会場のホール正面に大きなブースを設けていたのは、日本工学院テクノロジーカレッジ。開会式にも登場した“KARFE-LADY”は来場者とじゃんけんを行なっていた
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そのほか、AIBOによるミニサッカー、かわさきロボットや専門学校ロボコンで好成績を残したロボットの展示があった
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ツクモロボット王国は、物販コーナーを設置。MIOやスタッグビートルロボットがよく売れたそうだ
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メインステージでのイベントの合間に、体験コーナーも設置。子供たちが無料でデモ機を使った体験操縦を行なっていた
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近藤科学はツクモロボット王国のブース内でロボット用コントロールボードに接続できるセンサーボードをデモ。むき出しなのはデモのわかりやすさのため
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【動画】旋回しながら目標を探し、見つけると近づいて一礼。赤外線距離センサだけでなく、複数のセンサが利用できる
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同じく京商もツクモロボット王国のブース内で、12月8日~9日に開催される「KYOSHOアスレチクスヒューマノイドカップ」で公開オークションされる塗装済みマノイの展示と組み立て実演を行なっていた
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【動画】スピーシーズ株式会社は「SPC-101」を使用した「ロボ縁日」を開催。射的や缶バッジ釣りなどを“再現”。「SPC-101」隣のインターネットロボットフォーラムでもTVアニメにあわせたモーションを再生していた
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アフレルはレゴ・マインドストームNXTの組み立て例を展示。もちろん操作体験することもできた
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双葉電子工業は同社がサーボモーターを供給したHPI社の「GR-001」とその改造機のほか、同社のサーボモーターやコントロールボードを利用したロボット例を展示
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ビー・エル・オートテックが行なっていたのは、VariBoの操縦体験コーナー。仕様が違うVariBoを比較することもできた
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ハイテック・マルチプレックス・ジャパンはROBONOVA-Iのほか、新たにリリースしたライントレースカー「MA-VIN」の走行デモを行なっていた
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【動画】日本遠隔制御ブースでは、同社の「RB2000」やその改造機をデモ。特に8軸のミニロボットは、操縦体験で子供に大人気
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【動画】レイトロンは「Chapit」の音声認識機能を体験してもらうブースを展示
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ヴイストンはロボカップ世界大会の映像とともに、同大会に参加した機体や同社のロボットを一堂に集結させていた
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【動画】システクアカザワはPirkus Roboticsと共同出展。大阪にいる「PLEN」を、会場のWiiリモコンを使い、Skype経由で操縦する“Skyplen”のデモを行なっていた
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Pirkusの新製品、「Sperior-BR7」の実機も展示されていた(写真右)。全高30cm程度で14軸を持っている。来春にも発売予定だという
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エスケイパンは「Gogic Five」の相撲を体験操縦で行なっていた
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フリースケールとリョーヨーセミコンはロボットの中身に使用する部品や将来的にロボットに生きてくるであろうという技術をデモとして展示。これは対象物の間にモノがあっても対象物までの距離を感知できる“電解センサ”
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【動画】こちらは非接触で電流を供給するデモ
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● 教室やセミナーの5F「第二会場」
いったん2Fのホールから出て、エレベーターを使って5Fにあがると、アキバロボット運動会の第二会場「コンベンションホール」である。ここでは主に事前登録制のロボット工作教室やセミナーが開催されており、賑やかな2Fとはまた違った、落ち着いてロボットを「学ぶ」フロアになっていた。
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第二会場はこんな形で、会議室ごとに区切られた開催となっていた
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ロボットとアートの融合、というようなテーマで“似顔絵”のコーナーなどもあった
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エレキットのデモ機で遊ぶことができるコーナーも
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バンダイ「ネットタンサー」のワークショップ。平均年齢は高めだった
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東海大学・玉川大学ロボカップサッカープロジェクトによる、AIBOのサッカーゲームデモ。解説付きで見られるおかげか、立ち見が出るほどの盛況だった
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イーケイジャパン「親子ふれあいロボット工作教室」。満員の室内には、親子が協力してロボットを作っている姿がたくさん
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● 来年はぜひ、“通りすがりの人”が観られる場所で開催を!
昨年は入場者が1万人を超えていたが、今年はおよそ7,000人強、3割減となった。前回は3日間、今回は2日間ということを考えれば、一日あたりの入場者はそう変わらない。
しかし、今回会場となったダイビルは、昨年開催されたAKIBA_SQUARE(UDX・2F)に比べて、外から「何かやってるな」と見える会場ではないために、通りすがりの人にはアピールしにくかったはずだ。秋葉原駅前でロボットの路上デモを行なったり、空中回廊に呼び込みのスタッフを置いていたりもしていたが、やはり通りすがりに「面白そうだな」と覗ける場所での開催が実現できれば、さらに盛り上がるに違いない。
ホビーロボットにとって、ラジコンにおける“ホビーショー”のような、興味のある人が気軽に見に来られる展示会のようなものが、じつは意外とない。このまま定着していけば、もしかするとこの「アキバロボット運動会」が、その役目を果たすことができるようになるのかもしれない。
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秋葉原駅前でのデモの様子。外人さんのウケがよかった
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ダイビル横を通り、UDXにつながる空中回廊上。立て看板を持っているスタッフもがんばっていたが、せめて大きな看板がほしかったところ
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■URL
アキバロボット運動会2007
http://www.akibatechnopark.jp/project/robot2007.html
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・ アキバロボット運動会2006レポート(2006/11/07)
( 梓みきお )
2007/10/31 00:36
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