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会場の隅に置かれていたAIBO
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株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所は6月5日と8日に、オープンハウス2007を開催した。今年で設立19年目を迎えたソニーコンピュータサイエンス研究所は、コンピュータサイエンスが変革の鍵となる研究領域を対象とした研究所。システム脳科学、システム生物学、経済物理学、またヒューマン・コンピュータ・インタラクションなど幅広い分野を扱っている。
代表取締役社長の所 眞理雄氏、取締役副所長の北野宏明氏のほか、脳科学者の茂木健一郎氏や経済物理学の高安秀樹氏、インターフェイス研究の暦本純一氏など、多数の著名研究者を擁することでも知られている。
1999年からは「インタラクション・ラボラトリー」を設置(室長:暦本純一氏)。ヒューマン・コンピュータ・インタラクションの研究を単なる使いやすさを追求したインターフェイス研究だけではなく、快適さや楽しさなどの新しい価値も探求している。
さらに最近では、分散電力ネットワークや、バイオテクノロジーを使ったエネルギー問題へのアプローチなども始めており、非常に多岐にわたる分野を視野に入れた研究所となっている。
オープンハウスは招待制だが、多くの来場者がパネルと研究者のまわりを取り囲み、熱心に議論を行なっていた。
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経済物理学の高安秀樹氏。「聖ペテルスブルグのパラドックス」という古典的な難問を経済物理学の視点で解決したという
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システムバイオロジーに関する研究のプレゼンを行なう北野宏明氏
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「アハ!体験」やTV番組などでもお馴染みの茂木健一郎氏は学生ともども脳科学関連研究のプレゼンを行なった。周りは黒山の人だかり
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暦本純一氏。今回はWi-Fiを使った位置情報サービス「PlaceEngine」関連についてプレゼン
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暦本氏は位置情報システムを背負って新宿シティハーフマラソンにも出場
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イワン・プピレフ氏による「スペシャルモーメント」。日常行動をキーとして気軽に録音・再生するデバイス
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綾塚裕二氏による「フラクタルコード」。自己相似的二次元コードで、近くからでも遠くからでも読み取れる
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電気通信大学 人間コミュニケーション学科 准教授 児玉幸子氏による電磁石によって音楽に合わせて変形する磁性流体アート展示。宮島靖氏が音楽に合わせて動く制御部分を担当した
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画像認識技術を使ったPS3用カードゲームとして今秋発売予定の「THE EYE OF JUDGMENT」
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サイバーコードの描かれたカードをカメラに提示すると画面上にCGキャラクタやエフェクトが提示される。家庭で安定動作する所まで持っていくのに苦労したという
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【お詫びと訂正】初出時、「磁性流体アート」展示について、宮島靖氏によるものと表記しておりましたが、正しくは電気通信大学 人間コミュニケーション学科 准教授 児玉幸子氏によるものです。お詫びとともに訂正させていただきます。
■URL
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
http://www.sonycsl.co.jp/index_j.shtml
( 森山和道 )
2007/06/11 13:43
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