NECパーソナルプロダクツは、10月20~22日の3日間、山形県米沢市で開催された第12回米沢市産業まつり(い~よね!フェスタ2006、主催米沢商工会議所、米沢市)に、味見ロボットを出展した。
味見ロボットは、NECシステムテクノロジーが開発した技術を使い、食物の種類や、脂肪、糖分などを測定することができる。
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左手部分に埋め込まれた赤外線センサーに対象の食品を当てる
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りんごを赤外線センサーに当てると、糖度や熟度を測定
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会場では、さまざまな食品を当てて見せた味見ロボット
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NECが開発したパーソナルロボット「PaPeRo(パペロ)」の手の部分に、小型化した赤外線センサーを埋め込み、赤外線スペクトルのパターン認識や、特定波長ピーク値から、データベースと照合して対象物を判断、数秒で結果を表示する。
デモストレーションでは、ハムやベーコン、ワインなどの製品名を当てたほか、りんごの糖分などを測定した。ハムやベーコンは、ビニールで包装された状態でも測定できるが、ワインは色つきの瓶では測定できない。ただし、透明のコップなどに移すと、銘柄も判定できる。
「チーズも、カマンベール、チェダー、ゴーダなどの種類を判別できる。そのほか、農家では、出荷に最適な時期を判断したり、糖度によって選別したりといったことも可能になる」(NECパーソナルプロダクツ)としている。
将来的な応用分野としては、冷蔵庫に搭載して、食品の鮮度や食べ頃時期を判断したり、生活習慣病での食事療法の支援用として、また、環境分野において、有害物質や汚染物質などの発見や監視などへの応用も期待されるという。
味見ロボットは、第12回米沢市産業まつりの「置賜(おきたま)食の見本市会場」に展示され、来場者からも関心を集めていた。
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第12回米沢市産業まつりの「置賜食の見本市会場」入口
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10月20~22日の3日間、山形県米沢市で開催された第12回米沢市産業まつり(い~よね!フェスタ2006)のメイン会場
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地元企業などが参加する米沢電機工業会は、ロボットアームを使ったタイムアタックのアトラクションを実施
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米沢市産業まつりのNECパーソナルプロダクツブースでは、モバイルノートPC「VersaPro UltraLite」の加圧試験も実演。大人が乗っても大丈夫
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■URL
NECパーソナルプロダクツ
http://www.necp.co.jp/flash/index.html
い~よね!フェスタ2006
http://www.ycci.or.jp/eyone1.html
( 大河原克行 )
2006/10/23 17:20
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