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関経連、ロボット組み立て教室「ロボットスクール(2)」レポート

~動かしてみよう! プログラム編

 関西経済連合会(関経連)は、創立60周年記念特別事業として「関経連ロボットチャレンジプログラム」の開催を7月に発表した。

 本事業は、関西次世代ロボット推進会議の重点分野である「教育」に取組み、小学生がロボットの学習、製作、プログラミングを体験することにより、科学技術やものづくりへの関心を高め、次世代の人材を育成することを目標としている。

 8月19日にけいはんな学研都市(京都府相楽郡)において、ロボットスクール(1)が開講され、小学4~6年生と保護者の60組が、始めてのロボット作りに挑戦、2時間ほどでロボットを組み立てた。
ロボットスクール(2)「動かしてみよう! プログラム編」は、講師に古城戸新吾氏(Coolware代表)を招き、9月9日、10日に30組ずつ分かれて行なわれた。

 「動かしてみよう! プログラム編」のミッションは、

1) コントローラーを使い、サンプルモーションを動かす
2) ロボビーメーカーを使い、ロボットのモーションを作成する
3) 作成したモーションで、トコトコ相撲にチャレンジ

の3部からなっている。

 参加している子ども達はPCに慣れているが、初めて体験するモーション作成ソフトにはとまどうう様子が見られた。

 スライダーを動かすと対応するサーボが動くことは直感的に理解できるが、モーション作成のために、ループや遷移時間の指定などプログラムの概念が出てくるのが難しいようだ。


古城戸新吾氏の講義を受けて、ロボビーメーカーの基本操作を学ぶ モーションスライダーを使い、ロボットを動かしてみる

 スクールの教材に使用されているロボットは、二足歩行ロボット「Robovie-i」である。Robovie-iは、足に各1個、胴に1個、計3個のサーボモーターを持っている。

 現在市販されている二足歩行ロボットキットは、17~20個のサーボモーターで構成されている。どちらもロボットのモーション作成のキモは重心移動になるが、初心者にとって、複数のサーボを同時操った時に、重心の位置がどこにあるのかを掴むのは難しい。

 Robovie-iは、頭に重りをつけているため、胴のサーボを使って体を右に動かせば重心も右に移動するのが直感的にわかる。


ロボビーメーカーは、30軸のロボットにまで対応している。デモに使われたRB1000は19軸
 ロボットの構成は極めてシンプルだが、モーション作成ソフト「ロボビーメーカー」は、30個までのサーボに対応している。受講生は、まずは少ない軸数の機体を使ってモーション作成を覚え、次第にフレームとサーボを増やして、本格的ロボットにカスタマイズすることができる。

 講座の途中では、Robovie-iのカスタマイズ例として、ロボビーメーカーで動くRB1000のデモンストレーションも行なわれた。

 しばらく、とまどいながらPCに向かっていた受講者も、城戸氏の説明にしたがい基本機能を覚えた後、オリジナルモーション作成まで行なった。試行錯誤しながら、1時間ほどでモーション作成ができるようになっていた。


 その後、出来上がったモーションを使って、トコトコ相撲を行なった。Robovie-iのトコトコ相撲は、45cmの土俵上で2体のロボットを戦わせ、倒れた方が負けというシンプルな競技だ。自分たちが作ったモーションで闘うだけに、保護者も応援の声に力が入っていた。


できあがったモーションを使って、トコトコ相撲の模擬戦が行なわれた 自分が作ったロボットで闘うと、勝っても負けても楽しい

【動画】横山裕君(6年生)のモーション「強い頭突きを作りたかった」 【動画】森本君(小6)のロボットが見事なすくい投げを決めた

 参加した末吉君(5年生)は、「モーションを作るのはむずかしいけど、おもしろかった。」と言っていた。頭突やキックの技を作ったが、模擬戦では残念ながら負けてしまった。

 ロボットスクール受講生は、10月29日(日)に大丸梅田店で開催される、「ロボットフェスタ」で行なわれるコンテストに出場する。

 競技内容は、「トコトコ相撲トーナメント」、「トコトコスプリント100cm走」の2種目。今回、学習したモーション作成を、自宅でどこまで作りこみ操縦練習してくるのかが、勝敗の決め手となる。

 ロボットフェスタでは、一般のホビーロボットユーザーが参加するコンテストや、次世代ロボットショーなども予定されている。


URL
  ロボットスクール&フェスタ
  http://infosaal.jp/robot2006/index.html
  関経連
  http://www.kankeiren.or.jp/index.html

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( 三月兎 )
2006/09/12 00:02

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