綜合警備保障株式会社(ALSOK)は2日、企業向けの受付けロボット「An9-RR(アンナインアールツー)」を発表した。リースプランでの価格は月額68,250円(4年契約)、購入時の価格は2,892,750円。発売は5月を予定。3月3日から東京ビックサイトで開催される「セキュリティーショー2009」に参考出展する。
An9-RRは、企業などでの受付け担当者の業務を代行するロボット。本体と子機の2台で構成され、警備機能も兼ね備えるのが特徴。本体・子機ともにカメラと空間センサーを内蔵し、訪問者を感知するとその方向にロボットが顔を向けて迎え、訪問者の顔や通話内容を自動的に記録するなど、入退出記録の簡素化が可能になった。また、子機は持ち運びが可能で、自由に設置してスポット監視的な使い方ができるという。
事前訪問予約へも対応。担当者があらかじめ訪問者の情報を登録して番号を取得し、その番号を訪問者が入力することで、担当者の内線へ直接連絡ができる。タッチパネルによる「部署検索」や「人名検索」にも対応する。
そのほか主な警備機能として、受付けに一定時間滞留する訪問者を感知すると音声による注意とオフィス側へのアラームを鳴らすほか、不審者を感知すると登録した携帯電話へ画像付きの警報メールを送ったり、オフィスの内線電話を一斉に鳴動させ、不審者を威嚇する機能なども持つ。
また、オプションとして、入館証発行機能も搭載可能。ロボットが搭載するカメラからの映像を企業側のPCで確認できるため、警備担当者などが映像で訪問者を確認し、受付けに設置したカード発行機からICカードの入館証が発行できるもの。入館証には企業側が指定した通行可能エリアの情報が記録されており、退出時にも使用制限に基づいた操作を行なうため、訪問者側の入室管理と企業側の業務行為効率を向上できる
本体サイズは本体が510×532×765mm(幅×奥行き×高さ)、重量35kg。子機が159×231×264mm(同)、重量1.5kg。
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ALSOK「An9-RR」本体(写真左)と子機。子機の下にあるのはカード発行機
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「An9-RR」本体。タッチパネル式の液晶を搭載
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「An9-RR」子機。カメラなどは本体と同等のものを搭載する
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■URL
ALSOK
http://www.alsok.co.jp/
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( 清宮信志 )
2009/03/02 13:57
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