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「TWENDY-ONE」
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米国PTCの日本法人・PTCジャパン株式会社は、同社の3次元CAD/CAM/CAEソフトウェア「Pro/ENGINEER」が、早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 菅野重樹研究室の開発したロボット「TWENDY-ONE」開発に使用されていたことを発表した。
TWENDY-ONEは2007年11月に公開された人間共存ロボット。全方位移動が可能な台車型の下半身と、2本の腕を持つ人型の上半身で構成される。身長は146.7cm。重量は111kg。家庭内での介助補助などを目的に研究開発が続けられている。
ロボットの開発では、その高機能化に比例してケーブル配線は複雑化し、モーター出力の増大に伴ってケーブル径も太くなっていく。このためケーブルの搭載そのものが開発時の課題となっていた。また、ケーブルがロボットの外装から飛び出していては、安全性の問題もある。
これまではロボットのモデル上に、ケーブルモデルを作って配線の設計をしていたが、TWENDY-ONEではPro/ENGINEERのPiping and Cabling Extensionを採用することでこの問題を解決。Pro/ENGINEERでは、ケーブルの特性をパラメータとして設定可能で、多くのケーブルを使いながらも、ケーブル配線の経路などを設定するだけで自動的に最適なケーブルのルーティングを生成できるという。
■URL
PTC
http://www.ptc.com/
早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 菅野重樹研究室
http://www.sugano.mech.waseda.ac.jp/index-j.html
TWENDY-ONE.com
http://www.twendy-one.com/
■ 関連記事
・ 早大菅野研、人間共存ロボット「TWENDY-ONE」を発表 ~受動的な人間追従能力を持ち、家庭内での介助補助等を目標(2007/11/28)
( 清宮信志 )
2008/12/16 16:44
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