 |
 |
記事検索 |
最新ニュース |
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
ポーラ研究所、画像認識技術の応用で肌のキメを自動分析する技術を発表 |
||||||||
|
||||||||
|
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
||||||||
|
11月18日、ポーラ研究所が、東京理科大学工学部の小林研究室と共同研究によって肌表面のキメを画像解析技術によって分析し、自動的に評価する技術を開発したことを発表した。 肌のキメというのは、皮膚の表面にある細かい皮溝と、皮溝に囲まれた皮丘の模様のことをいう。キメが整った肌は、美肌の条件の1つとなっているが、年齢や肌荒れ等の状態によって変化する。 これまで、肌のキメは専門家が目視で総合的に評価していたため、判断する人によって評価にばらつきが生じていた。また、従来のコンピュータによるキメ解析は、個々の微細な特徴評価に優れている半面、専門家の目視評価のような全体を総合的に評価することができなかったという。 今回、小林宏教授(東京理科大学工学部機械工学科)が開発した画像解析技術「短直線マッチング法」により、皮溝を0.01?o単位の精度で解析が可能となった。 まず、デジタル画像をグレー画像に変換し、ノイズを除去した後で、対象領域を中心に十字型のエリアを比較領域とし、中央の輝度値を比較して皮溝か皮丘かを判断していく十字2値化法によって2値化する。このように、十字の中央部分で画像を全てスキャンし、1画素ごとに判断を繰り返して全て画素に対して2値化処理を行なう。 画面全体を1つの閾値で2値化する通常の方法ではなく、十字2値化法を使うことにより、照明による明るさのムラに影響を受けずに画面全体を均一に2値化することが可能となった。 2値化した画像の解析には、基本となる一本の短直線が、皮溝の上に何本並ぶかを調べる「短直線マッチング法」を用いている。短線を皮溝から外れないように、短線の終点と始点を連結して、皮溝の探索開始点からできるだけ長くなるように繰り返す。最後に、並べ終わった短直線の方向と本数を計算し、画像の特徴を表す量としている。 この短直線マッチングは、皮溝などのように、その方向性が画像の特徴となる場合の解析法として有効な手法だという。 こうした画像解析技術の開発より、肌の微細な状態変化を定量的に値として扱うことができるようなったため、キメ評価の安定した再現が可能になった。また、これまで5段階だったキメ評価が10段階評価へと精度が向上した。 ユーザーが化粧料使用前後の肌の変化を数値で表すことができるため、化粧料の有用性評価研究の応用、化粧品開発への活用が期待される。 なお本研究は、11月26日東京にて開催される「日本化粧品技術者会研究討論会」にて発表される。 ■URL ポーラ http://www.pola.co.jp/index.html ニュースリリース(PDF) http://www.pola.co.jp/company/home/back/2008/20r076.pdf 小林研究室 http://kobalab.com/ ■ 関連記事 ・ 夢を追って! ロボットが支える未来～人間と人生を支援するロボット技術～ ～文部科学大臣賞を受賞したアクティブ歩行器「ハートステップ」（2008/08/22）
（ 編集部 ）
- ページの先頭へ-
|
