ホンダは7日、新型歩行アシスト機器の試作機として「体重支持型歩行アシスト」を発表した。
体重の一部を機器が支え、階段昇降や中腰での作業時など、脚への負担を軽減する機器。シートとフレーム、靴で構成され、靴を履いてシートを持ち上げるだけで簡単に装着できる。このため、機器をベルトなどで体に固定する必要が無いほか、両脚の間にフレームを配置したデザインのため、幅を取らないメリットがある。
両脚の間にあるフレームが人間の脚の動きに合わせてシートを保持することで、利用者の脚の筋肉と関節(股関節、ひざ関節、足首関節)をアシストする。靴に内蔵されたセンサーなどの情報により、フレームに搭載された2個のモーターを制御することで自然な歩行も可能になっている。
試作機の重量は6.5kg(靴、バッテリ込み)。電源はリチウムイオンバッテリで約2時間の利用が可能。
同社では11月から体重支持型歩行アシストの試作機を埼玉製作所(埼玉県狭山市)で実際に利用しながら、その有効性を検証していくという。なお、今回のモデルは自力で歩行が可能な人を対象としたアシスト機器となっている。
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階段昇降での利用イメージ
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埼玉製作所での検証イメージ
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現場でその有効性を検証していく
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■URL
ホンダ
http://www.honda.co.jp/
ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2008/c081107.html
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( 清宮信志 )
2008/11/07 13:57
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