|
産総研と大東スピニングが共同開発したスピニング加工機
|
独立行政法人 産業技術総合研究所は、株式会社大東スピニングと共同で、異形断面形状の成形が可能なスピニング加工機を開発した。
このスピニング加工機は加工ローラーをリニアモーターで駆動し、金属素材に加える加工力を高速で制御できる。また主軸にサーボモーターを採用し、主軸の回転角に合わせて加工ローラーを動かせることが特徴となっている。
同機はロボット制御技術の適用により、従来のスピニング加工機では難しかった楕円、偏心、多角形といったさまざまな異形断面形状の成形が可能。また、金型製造コストが削減できるため、小ロットの多品種少量生産、単品の特注品や製品開発における試作に用いることができる。
産総研では、ロボット制御技術に関する研究の成果をものづくり分野に適用し、社会に還元することを目指している。その一環として、より自由度が高く、付加価値の高い加工を実現するために、ロボット制御技術をスピニング加工に導入することを試みてきたという。
なお、同機は2008年10月30日(木)~11月4日(火)に東京ビッグサイトで開催される「第24回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2008)」で展示され、加工実演を行なう予定だ。
|
楕円、多角形などさまざまな異形断面形状の成形ができる
|
■URL
独立行政法人 産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/index_ja.html
株式会社大東スピニング
http://www.daitohsp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20080929_2/nr20080929_2.html
第24回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2008)
http://www.jimtof.org/Jap/index.html
( 小林 隆 )
2008/10/03 00:13
- ページの先頭へ-
|