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明和電機事業報告ショーに「バカロボ」登場
〜今秋にバカロボコンテスト2008を開催予定


 3月30日、大阪のうめだ花月にて明和電機が事業報告ショーを行なった。

 明和電機は、土佐信道氏がプロデュースするアートユニットだ。2007年11月に「バカロボ2007」という“まじめ”なテーマの世界初・笑えるロボットコンテストを実施した。筆者は残念ながら見に行けなかったのだが、ロボット仲間の間で「面白かった!」と評判が高かった。2007年度事業報告ショーに、バカロボに出場した2体のロボットがゲスト出演すると聞いたので見てきた。


うめだ花月にて、事業報告をショー形式を実施。もちろん、入場料が必要 日本で唯一、有料の会社説明会だ バカロボ2007活動報告の場面

 バカロボとは、人の役に立つまじめな機械ではなく、人を笑わせるふまじめな機械をいう。バカロボコンテストは、まじめに“ふまじめ”な機械を作ることにチャレンジしたコンテストだ。明和電機はコンテストを実施するにあたり、「バカロボ三原則」を提唱した。すなわち、「バカロボはメカニックであること」「バカロボは役にたたないこと」「バカロボは人を笑わせること」である。この三原則を満たすロボットを募集した、ビデオ審査を通過した8体のロボットが「ルミネ the よしもと」のステージに立ち公開審査でパフォーマンスをし優勝ロボットを決めたのだ。

 今回の事業報告ショーには、その中からプッシュくんとロボプッチョが出演した。

 プッシュくんは、ロボットフォースの岩気氏が製作したゴミ箱ロボットだ。ちなみにプッシュくんは、バカロボ2007で最終的に審査で優勝を争ったいわば準優勝ロボットだ。

 岩気氏が電源を入れた途端、「ギャラは高いでぇ」とプッシュくんがしゃべり、くるくる回り始めると会場から笑いが起こった。プッシュくんは、食い倒れ人形のリスペクトということで、天井をむいてそっくりかえると、前足で底面を太鼓のように叩いたり、明和電機のテーマソングを歌ったりと新ネタを交えて芸を披露した。


【動画】岩気氏との掛け合いもばっちり、ツカミで笑いをとるプッシュくん 【動画】この日のために仕込んだ新ネタを披露するプッシュくん プッシュくんはショーが終わった後にロビーでファンサービスもしていた

 もう1体のロボプッチョは、UHA味覚糖のソフトキャンディぷっちょのキャラクタをロボット化したものだ。もともと、プッチョのキャラクタをアピールするためにプッチョのロボットを試作していたらしい。バカロボコンテストの存在を締め切り1カ月前に知り、急遽、大きなロボプッチョを製作したという。

 パフォーマンスでは、小さなプッチョ2体が、「ぷーっちょ、ぷーっちょ」と足音(?)を立てて歩行し、「パパ、頑張ってね」と、大きなロボプッチョに声援を送った。

 パパ・ロボプッチョは、自分で「アカ アゲテ シロ アゲテ」と一人旗揚げゲームを始めた。一人で遊んで間違えて、方向転換しようとして転んで手足をバタバタしながら「タスケテー オコシテー」とか弱く叫んで力尽きた。とまぁ、可愛い外見で観客の心を引きつけておいて、ブラックなショートショートのようなオチで会場の笑いを誘っていた。


【動画】小さなロボプッチョが歩くようすがけなげでかわいい 【動画】一人で旗揚げゲームをするロボプッチョ。次に何をやるのか? という期待感が笑いを誘う 【動画】「タスケテー オコシテー」とか弱く叫んで力尽きるパパ・ロボプッチョ

 筆者はプッシュくんを他のイベントで何度か見ているが、こうしてお笑いのステージでいつもと違う観客の前で演技を披露しているのを見るのは初めてだ。あまりロボットを見る機会がないであろう観客が、プッシュくんやロボプッチョのユニークなモーションに素直に反応して笑ったり驚いたりしているのを、新鮮に感じた。

 明和電機では、今年も秋にバカロボ2008を予定しているという。それに向けて、現在、日本バカロボ学会を準備中。例として、「パンチ君における クビチョンパ機構の改良」が紹介された。パンチ君は明和電機が製作したロボットでクビが飛ぶのだが、初期には安定して飛ばなかったという。クビを飛ばす機構を初期型では横から叩いていたのを、下から叩き上げることで安定したクビチョンパを実現した。……とまぁ、このようにばかばかしいテクノロジーをまじめに考えるバカロボをつくるための学会だ。


【動画】新旧2体のパンチ君、クビチョンパ機能の実践 左が旧型、右が新型の機構図

 普通のロボットコンテストには、見学無料であっても一般の観戦者というのは少ない。だが、バカロボ2007は有料イベントであるにも関わらず、観客席がほぼ埋まるほどの動員があったという。

 ロボット開発者は、まじめに技術を用いて役に立つロボットを作るために努力するのが王道だが、時にはこんなイベントで、RT(ロボットテクノロジー)にあまり関心がない層へ実物のロボットを披露して興味を持ってもらうのもいい。何より、役に立たないロボットが笑いという感動を呼ぶのは見ていて楽しい。

 バカロボ2007の模様は、吉本芸人監督による短編映画「YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100」の中の1本として映像化されている。後日DVDも発売されるというので、笑えるロボットに興味をもった方は見てほしい。

 なお、明和電機ではフライス盤が使えて歌って踊れる新工作員を募集中だ。


URL
  バカロボ2007
  http://www.bacarobo.com/
  明和電機
  http://www.maywadenki.com/
  ロボットフォース バカロボプッシュくん
  http://www3.llpalace.co.jp/robo/bacarobo.htm

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( 三月兎 )
2008/04/14 17:07

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