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大阪市福島区で「Beauto」を使ったロボット工作教室開催


 8月22日、福島区民センターにおいて、小学4年生~中学3年生を対象にしたロボット工作教室とロボットデモンストレーションのワークショップが開催された。

 同ワークショップは、大阪市、大阪市教育委員会、社団法人関西経済連合会、大阪大学等で構成される「ロボット人材育成プロジェクト実行委員会」が企画する「未来のロボット技術者」育成プログラムの一環であり、「ロボット人材育成プロジェクト実行委員会」と財団法人 福島区コミュニティ協会と福島区役所の共催で開催された。


ロボット工作教室

講師の金田忠裕氏(大阪府立工業高等専門学校)が「隣の子が判らなくて困っていたら教えてあげて、友達になってほしい」と挨拶して教室が始まった
 ロボット工作教室の教材は、先日、ヴイストン株式会社が発表した掃除機能付台車型ロボット教材「Beauto(ビュート)」。大阪府立工業高等専門学校の金田忠裕氏が講師を務め、同校の学生20名がスタッフとして、200名の子ども達にロボットの組立とプログラミングを指導した。

 今回教材に使用されたBeautoは、工作教室用に初心者でも1時間で組み立てられる簡易版で、タイヤや、ギアボックス、センサー、CPUなどのパーツをドライバーでネジ止めするだけで完成する。初めてドライバーを手にする小学生達は、スタッフから丁寧な説明を受けながら、頑張って組み立てていた。


子ども達が続々と受付に集まり、キットを手に会場へ向かう 教材の「Beauto」。組立パーツは10個程度。ドライバー1本で完成する 慣れない手つきでドライバーを使う子どもにスタッフが丁寧に指導していた

 午後は、ロボットを走行させるプログラミングを学習した。Beautoは、PCを使わずに本体にある4つのボタンと上下ボタンだけで、前進、後退、センサーの値に応じた方向転換がプログラムできる。


赤:OK、青:キャンセル、黄:SET、緑:DEL、上下ボタンで項目の選択、数値の増減を行なう。一番端が電源スイッチ 初めてのプログラムに戸惑う子供も多いようだった センサーで机から落ちないようにプログラミングをされたBeauto

 プログラム学習では、基本動作の学習、タッチセンサと赤外線センサの基本を学んだ後、応用編として机の上から落ちないように走ったり、赤外線でラインをトレースして走るプログラムを作成した。

 2時間半ほどで、プログラム学習を終えると、会場後方の床に作ったコースで自分のロボットでライントレースのテストを行なった。思うようにロボットが動かない子は、スタッフに積極的に質問し、調整を繰り返していた。

 筆者が、ラインを綺麗にトレースして走るロボットを感心してみていると、ロボットが赤外線センサの値に応じて方向転換していること、プログラムのやり方などを、子供達が私にわかるように説明してくれたのが嬉しかった。


完成した「Beauto」で実際にライントレースを行う子ども達 ロボットが思い通りに走らない子は、その場でスタッフに相談してプログラムを修正する

 ロボット工作教室は、子ども達がものづくりに親しみ楽しさを知ることを目的としている。この体験がロボット学習のスタートとなるよう、9月にロボット学習フォローアップのサイトを公開する予定だという。


ロボットデモンストレーション

 工作教室終了後、今日、学習したことをもっと進めていけば、将来はこうしたロボットを開発できる実例として、ぜんまい仕掛けのからくり人形や二足歩行ロボットの解説と実演、すもうロボット等の実演とデモンストレーションが行なわれた。


「Muu」は介護や養護施設などで会話を活性化させる対話支援型福祉ロボット(システクアカザワ株式会社) 「PLEN」を携帯電話で操作するデモンストレーションは子供たちに大人気だった 知能対戦型じゃんけんロボット。手袋をはめてロボットとじゃんけんをすると、ロボットが勝敗を読み取って顔の表情を変える

大阪府立西野田工科高等学校の生徒によるラジコン型ロボット相撲のデモンストレーション 10月に開催される第15回産業教育フェアで行なわれる「ロボットつくり講習・競技会」のデモンストレーション。ルールは西野田工科高等学校の生徒が考案している 大阪府立西野田工科高等学校 山田仁史氏

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( 三月兎 )
2007/08/29 16:10

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