経済産業省は5日、次世代ロボット安全性確保ガイドライン(案)を公開した。同省が外部の有識者からなる「次世代ロボット安全性確保ガイドライン検討委員会」を設立し、2006年12月から検討を続けた内容を元にまとめられたもの。
将来、人間と共存する可能性のある次世代ロボットについて、安全性を確保する必要がある。しかし、次世代ロボットは、その用途により、多種多様な形態が予想される。今回のガイドラインは、こうしたロボットに共通の安全性を確保することが狙い。
ガイドラインには、製造現場における搬送ロボット、オフィスビルなどで作業をする清掃ロボット、警備ロボット、消費者向けの生活支援ロボットなどを対象として、ロボットの設計、製造、輸入、設置、管理、修理、販売及び使用の各段階における関係者が行なうべき取り組みについて示されている。
具体的には、製造者、管理者にはリスクアセスメントと保護方策によるリスク低減、販売者には使用上の情報等の確認と、使用者への情報提供、使用者には、使用上の情報確認とそれに基づく使用についてなど。なお、今回のガイドラインは、空中・宇宙、海底、人体内等を稼働領域とするものや、手術用ロボットなどは除外されているほか、軍事ロボットも対象外となる。
また、同時に、本ガイドラインに対する意見募集(パブリックコメント)も開始された。募集期間は2007年4月6日~5月8日まで。パブリックコメントによる意見を反映したのち、ガイドラインが策定されることになる。
■URL
経済産業省
http://www.meti.go.jp/
次世代ロボット安全性確保ガイドライン(案)(PDF)
http://www.meti.go.jp/press/20070405002/jisedairobo-guideline.pdf
パブリックコメントの実施について(PDF)
http://www.meti.go.jp/press/20070405002/jisedairobo-p.r.pdf
■ 関連記事
・ 第2回安全工学フォーラムレポート(2007/02/02)
( 清宮信志 )
2007/04/06 14:35
- ページの先頭へ-
|