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「ロボットと暮らす住まい展」開催中

〜17日にはロボットクリエイター・高橋智隆氏の講演も

一般生活の中でロボットが自然に溶け込む新ライフスタイルを提案!

東京都目黒区にあるロンジャビティ。1Fにはインテリア雑貨を扱うセレクトショップがある。今回のイベントは、B1Fの図書サロンで開かれている
 東京都目黒区のロンジャビティ図書サロンおいて、「ロボットと暮らす住まい展」が開催されている。ここでは、このイベントの展示内容についてレポートしよう。

 このイベントは、NPOみどりの風が主催し、ロボット専門誌「ロボットライフ」の協力およびロンジャビティ(ザウスコミュニケーションズ)の協賛によって実現したもの。ロンジャビティは、クインランドの住まい事業グループの専門領域(新築住宅、リフォーム、インテリア、ガーデン)を結集するかたちで誕生した施設。

 イベントが開催されている図書サロンには、市販の2足歩行ロボットを中心として、癒し系ロボット、お掃除ロボットなどさまざまなロボットが整然と陳列されている。また、ロボカップ3連覇を果したTeam OSAKAのヒューマノイドロボット「VisiON TRYZ」も、特別スペースを設けて展示されており、目を引いた。


2足歩行ロボット、ヒューマノイドロボット

入り口には、話題の市販ロボットキットのほか、癒し系ロボット、インテリア系ロボット、お掃除ロボットなど、身近になってきたロボットが展示されている 特別展示品のヒューマノイドロボット「VisiON TRYZ」。2006年、ロボカップ3連覇を達成し、ベストヒューマノイド賞を受賞したTeam OSAKAの結晶 ロボガレージの高橋智隆氏が製作した2足歩行ロボット「neon」。鉄腕アトムがモチーフになっている。目は立体構造で、ふちまわりがLEDで光る。電磁吸着方式の2足歩行によって、安定したアクションで動作が可能

2足歩行ロボット「ROBONOVA-I」。30種類もの初期モーションが組み込まれている。専用のIRリモコンを操作して、さまざまなアクションを楽しめる ヒューマノイドロボット「RB1000」。20種類以上の初期モーションが設定されており、戦闘系のモーションも用意。より人間に近い動きができるように、ロングストローク構造を採用。無線遠隔操作システム(オプション)も購入できる 2足歩行ロボット「ROBOFIE VS-1」。ロボガレージの開発した電磁吸着歩行方式を採用。概観は機構部や配線の露出をしないうにカウルデザインとし、別売のオプションでの着せ替えも可能

ヒューマノイドロボット「鉄人28号」。1/50のスケールで鉄人28号を再現。自然な歩き方を可能にする技術を採用している。また専用リモコンは12バンドの送信に対応しており、最大12体まで操作できる 初心者向け2足歩行ロボット「Robovie-i」。体を振りながら重心を移動して前進。パーツ類が少なく、初心者でも簡単に作製できる。また拡張性も高いので、外装を変えたり、追加パーツで本格的な歩行ロボットにも変身。9月17日には、組み立て教室も開催される

 玄関にあたる入口付近には、留守番ロボット「ROBORIOR」や自動お掃除ロボット「Roomba Discovery」が置かれている。一方、図書館の一画につくられたリビングには、「HelloKitty ROBO」、「プリモプエル」、「パロ」などの癒し系ロボットがさりげなく溶け込んでいた。


癒し系ロボット

100万台の発売を達成したヒット作、コミュニケーションロボット「プリモプエル」。ロボットに対する接し方によって、性格が変わるぬいぐるみ。歌を練習させて、オリジナルソングが歌えるようになる。会話は380語以上に対応 コミュニケーションロボット「Hello Kitty ROBO」。挨拶はもちろん、なぞなぞ、占い、歌など多彩な機能を装備。瞳にCCDセンサが付いているので、登録された相手の顔を認識して、名前を呼んだりすることもできる。一般企業にも導入できる受付機能を備えたタイプもある メンタルコミットロボット「パロ」。タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした外観が愛らしい。頻繁に呼ばれる名前を自分の名前と判断したり、約50種類の言葉を聞き分けることが可能。抱き上げたり、仰向けにすると反応する。お腹が空くと発声して、本物のペットのように餌(充電)をおねだりすることも。写真は充電アダプターで食事中の様子

暮らしの中に溶け込む癒し系ロボットたち。このような日常の風景が当たり前のようになる時代も近い コミュニケーションロボット「ifbot」との対話。ifbotは、相手の言葉を認識し、「喜ぶ」「はしゃぐ」「照れる」「怒る」「泣く」「むっとする」など豊かな40通りの感情を表現できる。数万語の対話シーンに対応。家族の一員としてリビングに置いておけば、やすらぎを与えてくれる

 今回のイベントを統括するクインランドの藤村あおい氏(経営企画本部 広報室)は、「ロボットを家族の一員として取り入れる新しいライフスタイルの提案」というテーマについて、次のように語る。
「インテリアについては、クインランドのグループ企業であるインテリアショップからチョイスしてきているのですが、一般的な家庭のリビングをイメージして、そこにロボットを自然なかたちで配置しています。ロボットと共に穏やかで気持ちよく暮らせるスペースがコンセプトになっています」。


インテリア・掃除ロボット

家具などの障害物を避けながら、ゴミを掃除する「Roomba Discovery」。独自の3ステップ方式を採用し、あまなく集塵が可能だ。また、バッテリが切れそうになると自動的に充電を行なう便利な機能も備える。曜日単位で掃除のスケジュールを設定できるハイエンドモデルもある 留守番ロボット「ROBORIOR」。外出先から室内やペットの様子を監視することはもちろん、テレビ電話としての利用も可能だ。ドコモのFOMAによって遠隔操作したり、センサで検知した異常をFOMAに通知する機能なども備える。インテリアとしても適している

 近い将来、ロボット産業が確立されれば、このような「人とロボットによる新しい共生のかたち」が現れるかもしれない。実際に、現在でも一人暮らしの高齢者や医療施設、ペットが飼えないアパート・マンションなどの環境で、癒し系ロボットやリアルなペットロボットがセラピーとして取り入れられるケースも多くなってきている。

 海外では人とロボットは共生できないという考え方が従来の主流であったが、最近では前述のメンタルコミットロボット・パロとのふれあいを描いたドキュメンタリー映画「メカニカル・ラブ」の製作などが始まっており、この手のロボットが家族の良きパートナーとして認知されてきたようだ。今後、人の心を癒すロボットの需要はさらに増えてくるものと予想される。


まもなく登場! ヒューマノイドロボット「MANOI」のラジオ体操のデモも

 9月9日、10日の2日間は、まもなく登場する京商のヒューマノイドロボット「MANOI」の特別展示やデモンストレーションも行なわれていた。MANOIにはアスリート専用タイプの「AT01」と、キャラクターの外装デザインを採用した「PF01」の2モデルがある。


発売直前のヒューマノイドロボット「MANOI AT01」。アスリート専用で、高速移動を可能にする新設計。アクチュエータはトルクを重視しているが、ギアの一部をメタル製にしており耐久性も同時に追及。写真は本体の胸部を開いたところ。ここにニッケル水素バッテリをセットする MANOI AT01の背部。カバーを外すと、右肩の部分にUSBコネクタが見える。ここにシリアル信号を変換するUSBケーブルを接続して、PCからモーションプログラムなどを転送する。MANOIは80種類のモーションを組み込み可能。自律コントロールのみならず、無線コントローラ(オプション)で利用できる キャラクター重視の設計をしているヒューマノイドロボット「MANOI PF01」。頭部は広いスペースが確保されている。無線通信レシーバや各種のセンサ類、さらに将来的には学習機能など頭脳となる機能を拡張できるようにするためだ

【動画】ヒューマノイドロボット「MANOI AT01」のデモンストレーション。ラジオ体操第一の音楽に合わせたアクション。人間のようなスムーズな動きはもちろんだが、数ミリほどジャンプして着地できる運動性能にも驚かされる
 AT01は高い運動性能を追求した2足歩行ロボットだ。100個以上のパーツで構成されており、自由度(稼動関節部)は17。近藤科学が開発した高精度なアクチュエータ「KRS-4024S HV」や、コンパクトなコントロールボード「RCB-3」を採用している。サーボモータのギアの一部(サードギア)は金属製になっており、耐久性も考慮されている。今回のデモンストレーションでは、ラジオ体操第一を音楽に合わせて最後まで無難にこなしていた。その高い機動性と人間のような柔軟な動きに、見学者全員の視線は釘付けだった。

 このAT01は、9月下旬に発売が予定されており、価格は147,000円。すでに50台ぶんの先行販売は完売している。京商の岡本正行氏(ロボットマネージャー)は「幅広い年齢層を対象にしているが、先行販売では高年齢層のお客様の予約が多かった。そのため、選任のアドバイザーを立て、サポート体制を強化した」という。

 また同社では、このアスリートモデルを利用して、二足歩行ロボット競技会「アスリート ヒューマノイドカップ」も開催する予定だ。アスリート種目は、無線による遠隔操作および自律制御による5m走行のタイムトライアルとなっており、将来的には100mの1/5にあたる20m走のトライアル(MANOIの全長が約40cmのため、人の大きさに換算すると20m走が100m走にあたる)も実施したい意向だ。


【動画】ヒューマノイドロボット「MANOI PF01」のデモンストレーション。こちらもスムーズな動きを実現。なによりキャラクターが愛らしく親しみが持てる。将来的には学習機能を備えた賢い頭脳も組み込めるようにするという
 一方、キャラクタータイプのPF01は、ロボガレージ代表の高橋智隆氏が外装デザインを担当。現在も鋭意製作中のため、少しだけ発売日はずれ込みそうだが、年内中には出荷される見込み。

 「PF01は、何回もデザインを変更して金型を作り直しているが、まだアゴや本体の腹部などをシャープにしたり、細かい部分の修正をしているところ」(岡本氏)で、ロボットデザインに対する高橋氏の強いこだわりをアピール。いよいよもって完成品が待ち遠しいところだ。

 このPF01は、頭部のスペースを大きくとっている。この部分には無線通信レシーバや各種センサなどの搭載スペースが確保されているが、将来的には頭脳となる学習機能なども組み込んでいく予定もあるそうだ。現在、某大学で開発を始めたところで、「たとえば、言葉を学習してキーワードに対して何かリアクションを起こすような動作にも対応したい」(岡本氏)とのこと。

 このイベントは9月17日(日)まで開催している。特に最終日は、MANOIのデザインを担当している高橋智隆氏を招聘し、特別講演会が実施される予定だ(30名までの予約制)。さらに初心者向け2足歩行ロボット「Robovie-i」の組み立て教室(キット購入の場合は31,500円、レンタルは5,250円)や、組み立てたロボットを使用した相撲大会などの楽しい企画も用意されている。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがだろうか。


URL
  クインランド
  http://www.quinland.co.jp/
  イベント情報
  http://www.zaus-co.com/event/2006/09/01.html

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東京・目黒で「ロボットと暮らす住まい展」が9月2日より開催(2006/09/01)


( 井上猛雄 )
2006/09/11 13:45

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