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セガトイズの音楽ペットロボット「i」シリーズレビュー
~タップを踏んだり、クルクル回ったりかわいさあふれるロボットたち

Reported by デイビー日高

 セガトイズから3月27日に、音楽との親和性が高いペットロボット「i」シリーズの新製品、「i-dog STEREO COOL TAP」(以下、i-dog SCT)と「i-spin」が発売された。それぞれ製品を借りることができたので、製品リポートをお伝えする。


i-dog STEREO COOL TAP

 iシリーズは、ポータブルスピーカーの機能を持ったペットロボット。収録されている楽曲を演奏したり、ライン端子を介して各種音楽プレーヤーと接続してポータブルスピーカーとして使えたりする機能を持つ。中でも犬をモチーフにしたi-dogはiシリーズ内シリーズともいうべき人気商品で、これまでに複数種類が発売されている。ノーマルのi-dogを筆頭に、i-dog USバージョン、i-dog mini、i-dog colorなどだ。

 今回発売されたi-dog SCTは、i-dogの機能強化版である。カラーリングは、クリアホワイト、パープルバタフライ、ブルードラゴンの3色。パープルバタフライは濃いピンクと言った方がいい色味の紫色で、草花と蝶が描かれている。ブルードラゴンは、龍の図柄が青で描かれているという具合。クリアホワイトは、まっさらな白だ。今回は、パープルバタフライとブルードラゴンをお借りした。

 付属品は、本体のほか、単三電池3本とライン端子用の接続ケーブルが1本。アルカリ電池で連続約7時間の可動が可能だ。電池は、お腹から後ろ足の辺りにかけてカバーを外して収納する。また付属の接続ケーブルは、iPodなどの携帯音楽プレーヤーを想定した短いもの。特にi-dog SCT専用というわけではなく、市販のライン端子用ケーブルなら問題なく差し込めるので、PCやコンポなどで使用しているライン端子があれば、それを使うこともできる。


i-dog SCTのパープルバタフライとブルードラゴン ブルードラゴンを斜め前から 横から

斜め後ろから 真後ろ

パープルバタフライの図柄のアップ ブルードラゴンの図柄のアップ

500mlのペットボトルと比較した大きさはこのぐらい 横方向でペットボトルと比較

 i-dog SCTの特徴のひとつが、名前にある通りに楽曲をステレオ再生できること。これまでのシリーズはスピーカーをひとつしか備えていなかったが、今回はお腹と背中にひとつずつ搭載した。お腹側が右スピーカーで、背中側が左スピーカーとなっている。これにより、モノラルサウンドだった従来のi-dogよりも音質のクォリティがアップしたというわけだ。ちなみに、スピーカーの音量調整は、しっぽで行なう。楽曲を再生中にしっぽを上に倒すと音量アップ、下に倒すと音量ダウンだ。なお、i-dog SCTとi-spinのムービーで使用している楽曲は、SHWフリー音楽素材のものを使用させてもらった。


背中のスピーカー お腹のスピーカー 【動画】ステレオサウンド

 そしてもうひとつの特徴が、別のスピーカーから音楽を聴くか(内蔵マイクを搭載)、自らがスピーカーとして音楽を流している時に、タップを踏むこと。右前足を音楽に合わせてリズムを取るようにタップを踏むのである。この動作はいうまでもなくかわいいのだが、ひとつだけ問題点がある。タップを踏む際のサーボ音が結構するのだ。ただし、タップを停止させることもできるので心配ない。スピーカーとして使いたい時はタップを踏ませず、ペットらしい雰囲気をほしい時や、人にその愛らしい動作を見せてあげたい時などに、タップを踏ませてあげるといいだろう。


【動画】音楽を聴いてタップを踏む様子のアップ 【動画】ライン端子を接続して音楽を流しながら自らもタップ

ライン端子の接続部は右脇腹にある 【動画】ライン端子に接続した瞬間はこんな反応をする

 また特徴として、i-dog SCTは気分が変化するという点も挙げられる。熱狂、興奮、幸せ、通常、退屈、ひとぼっち、悲しみ、病気8種類の感情があり、それぞれ顔面のイルミネーションの発光パターンで確認することが可能だ。なお、退屈やひとりぼっち、悲しみ、病気などマイナスの状態になってしまった場合、どうすると機嫌をよくしてあげられるかというと、かまってあげたり、音楽を聴かせてあげたりすればいい。かまうとは、タッチセンサーになっている顔をなでてあげたり、鼻ボタンを押してあげること。ペットロボットなので、触れあいが重要というわけだ。


【動画】特にハッピーでもなければ、悲しくもないという通常モード 【動画】幸せモード。プラスの感情では、この上に興奮、その上に熱狂がある 【動画】ひとりぼっちで寂しがっている表情。この下に悲しみ、さらにその下に病気がある

【動画】鼻ボタンを押すと、こんな表情を見せる 【動画】顔を触ると、こんな反応

 ちなみに顔の中央のイルミネーションがピンクに点滅しているうなり声を出した時は、その時に顔をなでてあげると、スクラッチ音で遊ぶことができる。同じく中央のイルミネーションが青色に点滅して吼えた時は、音楽を聴きたがっているので、ぜひ聴かせてあげよう。特に音楽のえり好みはないので(笑)、ヒットチャートをにぎわしているような曲から、クラシック、演歌、アニソン、BGM集など、ヴォーカルのあるなし関係なくどんな曲でもOKだ。小型のステレオスピーカーがほしいという人や、ペットロボットがほしいという人には、ぜひオススメなので、チェックしてみてほしい。


【動画】スクラッチして遊んでいるところ 【動画】音楽を聴かせてほしいと催促の合図 【動画】スリープモードにする時は、鼻ボタンを3秒間押す

【動画】覚醒させる時は鼻ボタンを普通に押す 【動画】i-spinとコラボレーション。i-spinをスピーカーにしてタップ

タマゴ形のペットロボ「i-spin」

 続いて紹介するのは、i-dog SCTと同日発売されたi-spinだ。iシリーズはペットロボットなので、犬、猫、ペンギンなど何らかの動物を模しているのだが、i-spinは特に何かの動物を模しているわけではない。iシリーズの中では少し珍しいタイプといえるが、丸みを帯びたかわいらしさは共通だ。デザインとしては、タマゴに翼のような耳と、足がついているというもの。タマゴだとしたら、孵化すればかなり大きな鳥類(ダチョウとか?)になりそうである。カラーリングは、ピンクとブルーの2種類だ。付属品は単四電池3本と、ライン端子用のケーブルが1本。連続稼働時間に関しては取扱説明書やメーカー広報資料にも記載がなかった。付属ケーブルは、携帯音楽プレーヤーとの接続を想定した短いものとなっている。


i-spin。カラーリングはピンクとブルーの2種類 ブルードラゴンを斜め前から 横から

斜め後ろから 後ろから スピーカー部分アップ

500mlのペットボトルと比較した大きさ 横方向でペットボトルと比較

 特徴は、こちらも名は体を表すで、クルクルと回転するアクションを見せてくれること。両足の間にベースと呼ばれる3本目の足があり、両足を広げてそれを接地させ、そこを軸にして回転する仕組みになっている。回転時は、本体のサイズが結構ある上に(幅95mm×奥行き80mm×高さ160mm)、回転する時は両足に加えて翼のような両耳も広げるので、迫力がある。なので、回転アクションを含むダンスパフォーマンスをさせる時は、ある程度の広さがあるスペースで行なうこと。回転半径そのものに加え、回転後に立ち上がる際に多少元の位置からずれるというクセもあるので、狭いスペースだとあちこちぶつかってしまうのだ。


【動画】回転アクションの様子 【動画】2体同時にダンス

 モードはセンサー、ミュージック、デモの3種類。センサーモードは、音センサーを利用する仕組みで、音楽や声、手拍子などさまざまな音に反応してスピンして見せてくれる。ミュージックモードは、ライン端子を介して、各種音楽プレーヤーと接続が可能で、モノラルスピーカーとして使用可能。ケーブルが絡んでしまわないように、同モードでは回転アクションは行なわない仕様で、両足と両耳を閉開する上下動作のアクションのみとなっている。

 デモモードは、頭頂部のボタンを押すと、内蔵曲に合わせて、回転アクションを含めたダンスパフォーマンスを見せてくれる。内蔵曲は3曲だ。また、デモモードではボタンを押さなくても、一定時間ごとに何らかのアクションを見せてくれる仕組みである。モード切替は背面のライン端子差し込み口の右側にある。左側のスイッチは、音量調節用。2段階で切り替えられるようになっている。


【動画】センサーモードで音に反応して動く様子 【動画】モノラルスピーカーとなるミュージックモード。ダンスも見せてくれる 【動画】デモモード。頭頂部のTOPボタンを押すと踊る

ライン端子を差し込んだところ。差し込み口の右側がモード切替で、左は音量切り替え 【動画】先ほどとは逆に、i-dog SCTをスピーカーにしてi-spinがダンス

 ちなみに、i-spinはi-dog SCTのように感情表現機能は搭載されていない。足の付け根に赤青のLEDが用意されているが、こちらは演出面での使用に使われるだけで、明滅のパターンに特に意味合いはない形だ。

 なお両製品の価格はi-dog SCT、i-spinともに5,250円。音楽をスピーカーで聴きたいけど、あまり大きいものは置けない、またただの味気ないスピーカーではなくて遊び心のあるものを、などと思っている人はぜひ購入を検討してみてはいかがだろうか。特にステレオサウンドの聴けるi-dog SCTはオススメなので、考えてみてほしい。


URL
  セガトイズ
  http://www.segatoys.co.jp/
  i-dog STEREO COOL TAP
  http://www.idog-segatoys.com/i-dogstereo/
  i-spin
  http://www.idog-segatoys.com/i-spin/
  SHWフリー音楽素材
  http://shw.in/


2008/04/21 00:13

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