3月1日(日)、福岡市中央区舞鶴にある福岡市立少年科学文化会館で、科学イベント「わくわく科学カーニバル~FUKUOKAサイエンス・コラボーション2009~」が開催され、その中でロボットイベントも実施された。
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福岡市立少年科学文化会館
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少年科学文化会館の全景
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● 福岡市の歴史ある科学館
福岡市立少年科学文化会館は、1971年(昭和46年)5月に少年文化会館として開館した歴史のある科学館だ。地下1F~地上6Fからなり、プラネタリウムやホールもそなえた大型の施設である。
また科学「文化」会館の名前の通り、内部に絵画室や音楽室を持ち、科学だけでなく芸術などの文化教育も推進している。
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ホールも備えている
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実験実演ワークショップスペース。当日は少年科学文化会館のあちこちで、科学の実験やデモが行なわれていた
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「わくわく科学カーニバル」のポスター
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「わくわく科学カーニバル」は、少年科学文化会館で今回初めて行なわれたイベントだ。
伝統ある少年科学文化会館ということで、やはり建物は年季が入っており、建替えを含めた将来の科学文化会館のあり方を考える時期に来ているのではないかと、少年科学文化会館のスタッフは考えているらしい。
そこで「将来の科学館のあるべき姿」の参考のため、科学文化会館の外部から科学に関わっている団体を招いて科学イベントを実施することになった。それが「わくわく科学カーニバル~FUKUOKAサイエンス・コラボーション2009~」だ。
科学に関係した60ほどの団体に参加を打診。そのうち23団体が参加を受諾し、「わくわく科学カーニバル」に参加した。当日は、バラエティに富んだ展示やデモが少年科学文化会館のあちこちで行なわれ、科学のデパートのような様相を呈していた。大学などの教育機関だけでなく、福岡管区気象台のような団体も参加し雨粒の実験などを披露していた。
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福岡大学理学部による超伝導実験
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福岡管区気象台による雨粒の形の再現実験
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九州大学大学院理学研究院物理学部門の相対性理論シミュレーター。光の速度で走ると、回りの光景が歪んで見えることをCGで体験できる
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● 北九州市高専「あばうたぁ~ず」と九州共立大学水井研究室がロボットデモを披露
「わくわく科学カーニバル」では、北九州高専ロボコンチーム「あばうたぁ~ず」と九州共立大学水井研究室によるロボットイベントが行なわれた。意外なことに福岡市立少年科学文化会館でロボット関連のイベントが行なわれるのは今回が初めてとのこと(同じ福岡市内にロボスクエアが存在するため、ロボットイベントはやっていなかったらしい)。
北九州高専「あばうたぁ~ず」は、科学館の入り口前で、映画「ロボコン」にも登場したニョロのデモと、サッカーロボットの体験操縦を行なっていた。
北九州市周辺で行なわれる、数多くのロボットイベントに参加している北九州市高専「あばうたぁ~ず」だが、福岡市でデモを行なうのは初めてなのだそうだ。また今回はニョロの調子もよくなく、引っ込んでいる時間が多かったようだ。それでも科学館の入り口で、サッカーロボットの体験操縦を行ない訪れた人たちの目をひいていた。
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少年科学文化会館の入り口でデモをしていた北九州高専の「あばうたぁ~ず」
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福岡市でも頑張る蛇型ロボット「ニョロ」
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サッカーロボットの体験操縦も
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九州共立大学水井研究室は、二足歩行ロボットの解説の後、九共大-ZERO・九共大-紫電・九共大-隼の3台の二足歩行ロボットによるデモを実施。3台そろってのダンスやかけっこなどで来場者を楽しませていた。
なお、九州共立大学水井研究室は2008年11月に開催された「サイエンスマンスinアクロス」とのかかわりから、今回の「わくわく科学カーニバル」に参加することになったそうである。
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廊下の一部を仕切って行なわれた九州共立大学水井研究室の二足歩行ロボットデモ
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二足歩行ロボットについて解説する水井氏
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デモに見入る来場者たち
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九共大の3台のロボットによるダンス
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【動画】実際のダンスシーン
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ステージの周りを1周するかけっこ
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九共大-ZEROと九共大-紫電による模擬バトルも行なわれた
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少年科学文化会館によれば「わくわく科学カーニバル」はこれからも継続する予定のことだが、年度末はいろいろと大変なため、時期を考慮して実施したいという意向だった。
■URL
わくわく科学カーニバル
http://www.museum.or.jp/announce/fukuokaWSC2009/
福岡市立少年科学文化会館
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/shobun/shisetsu/syounennkagakubunnkakaikanhomepage/shobuntop.html
( 大林憲司 )
2009/04/13 13:38
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