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「アーバンマテリアル超合金マジンガーZ」を見つめる永井豪氏と上野和典氏
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株式会社バンダイは同社が展開する「超合金魂」「ROBOT魂」「GUNDAM FIX FIGURATION」ほか、大人向けコレクターズアイテムが一堂に会するスペシャルイベント「TAMASHII NATION(タマシイネイション)2009」を、3月26日(木)~3月29日(日)の日程で秋葉原UDXにて開催する。テーマはロボット大集合。ロボットトイを中心に企画された展示イベントだ。25日(水)にはマスコミ関係者向けプレビューを実施し、新製品を紹介した。ゲストに漫画家の永井豪氏らを迎え、新番組「真マジンガー衝撃!Z編 on television」の制作発表や、同社が展開する「超合金」シリーズの新提案としてカーボン/チタン製のコンセプトモデル「アーバンマテリアル超合金マジンガーZ」を初披露した。
株式会社バンダイ代表取締役社長 上野和典氏は「大人向けのコレクターズ事業部は比較的良い成績で1年を経過しようとしている。売り上げは2年間で2倍になった。スペシャル商品は好評頂いている。今後もコレクターズ市場を活性化する驚きのある商品を展開していきたい」と述べた。そして海外のコレクター市場も狙っていくとし、「業界事情は厳しいが、ピンチはチャンスでもある。世界中の目の肥えたユーザーに受け入れられる高付加価値商品を展開していきたい」と挨拶した。
● マジンガーZ新作アニメーション発表会
合わせて制作発表が行なわれた「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」は、1972年以来の放送となるTVアニメ。ストーリーは公式ホームページによれば以下のとおり。
ジャパニウム鉱石から採取されるスーパーエネルギー・光子力。
その光子力を狙って、世界征服を企むDr.ヘルが光子力研究所に攻め寄せる。
主人公、兜甲児は、祖父・十蔵の作ったスーパーロボット・マジンガーZに乗り戦うことになる。
Dr.ヘルは配下のあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らとともに、
バードス島より発掘された機械の獣・機械獣を操り甲児の前に立ちはだかる。
最強の金属・超合金Zで作られたマジンガーZとともに激闘の中に身を投じる甲児。
だがこの戦いには兜一族とDr.ヘルとの過去の因縁、ミケーネ文明・バードス島の謎、
マジンガーZの秘密など多くの物語が隠されていた!

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左から赤羽根健治氏、永井豪氏、麻生夏子氏、南喜長氏
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発表会には漫画家の永井豪氏、プロデューサーの南喜長氏、番組エンディングテーマ曲でシンガーとしてソロデビューする麻生夏子氏、そして主役の兜甲児役の声優・赤羽根健治氏が来場。それぞれ作品への思いを語った。
「漫画家になったら絶対ロボット漫画をものにするぞと思っていた。マジンガーは自分にとっても思い入れのある作品」と語る永井豪氏は、「35年ぶりにこういうかたちでまた見ていただけるのは本当にありがたい」と述べた。「当時、熱狂していた少年もいいオジサンになっていると思う。彼らにもう一回喜んでもらおうと思って、過去のキャラクターも総動員している。昔のアニメでは描けなくて漫画にしか登場させられなかったものもたくさん出して、集大成的なものとして作れたらと思っています」と語った。また、海外に行くたびに多くの人に「いつ次のマジンガーを作るのか」と言われ続けてきていたそうで、「ようやくまた作ったと言えるのはたいへんうれしい」と語った。
プロデューサーの南氏は「一話はとんでもないことになっている。驚きをもって見てもらいたい」と語り「毎週楽しいことが起こると思う。毎週見ていただき、最後まで付き合っていただきたい」とアピールした。会場で必殺技「ロケットパーンチ!!」のかけ声を披露した赤羽根氏も、第一話を見た声優陣からはどよめきがあがったとコメントした。なお赤羽根氏は今回が初の主役作品となる。エンディングテーマを歌う麻生氏はマジンガーZは名前しか知らなかったそうだが「お父さんが大好きで、この話をしたらものすごく喜んでいました」と語った。ちなみにお父さんは40代半ばとのこと。マジンガーZには「スーパーロボット大戦」で親しんでいる世代も多い。親子二代で楽しむ家族も少なくないだろう。
「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」のオンエアーは4月4日(土) 23時20分から、テレビ東京系にて。詳しい情報は公式作品HPから確認してほしい。主題歌は「ULTIMATE LAZY for MAZINGER」(影山ヒロノブ氏らのLAZYとJAM Project、そして奥田民生氏、斉藤和義氏によるユニット)が歌う「感じてKnight」。発表会当日の会場では「感じてKnight」がエンドレスで鳴り響いていた。
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「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」発表会
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主題歌は「ULTIMATE LAZY for MAZINGER」による「感じてKnight」
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5月下旬に発売される「超合金魂 GX-45 マジンガーZ」を手に持つ永井豪氏
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バンダイを代表するロボット玩具の一つで亜鉛合金(ダイキャスト)を用いた「超合金」シリーズもマジンガーと同じく生誕35周年を迎えた。初披露されたコンセプトモデル「アーバンマテリアル超合金マジンガーZ」は、全高60cm。ボディはカーボン/チタン製。2009年秋から受注販売される予定のモデルで、価格は200万円。高級素材が生かされた見た目の美しさと職人による丁寧な手仕上げを行なった贅沢感あふれる「今までにない超合金」だという。
構想3年、玩具では通常考えられない素材を使い、究極の質感を追求しており、ビジネス度外視で実現した企画だと上野社長は述べた。なお社長本人も実物を見たのは今回が初めてだったそうだ。商品の詳細や今後については「魂ウェブ」にて発表される予定である。
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「アーバンマテリアル超合金マジンガーZ」。会場内に展示されている
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カーボンとチタンを使用したボディ
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価格は200万円
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会場には昔のオモチャも展示されている
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また「超合金魂 GX-45 マジンガーZ」を5月下旬から発売する。価格は7,140円(税込み)。1997年に発売された「超合金魂 GX-01マジンガーZ」はシリーズ累計20万個を販売しているが、今回発表されたGX45はこれをさらに進化させたモデルで、従来の合金トイでは不可能とされていたという「立て膝をついてのロケットパンチ」ポーズの実現に成功した。また従来モデルでは差し替えになっていたホバーパイルダーの変形を再現し、質感を高めた。今後アニメに合わせて主役メカから機械獣まで豊富なラインナップ展開を行なうという。なお「超合金魂」シリーズ全体の累計出荷個数は2008年3月時点で220万個。
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5月下旬発売予定の「超合金魂 GX-45 マジンガーZ」
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ホバーパイルダーも発売予定
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(C)2009 永井豪/ダイナミック企画・くろがね屋
このほか会場では「DX超合金」「ROBOT魂」「GUNDAM FIX FIGURATION」「Super Imaginative Chogokin」「S.H.フィギュアーツ」の各種商品、未商品化モデルの展示も行なわれている。ロボットオモチャ好きの大人達は是非会場に足を運んでほしい。
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「ROBOT魂」シリーズ
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製作工程紹介コーナー
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各工程が一つ一つ解説されている
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「GUNDAM FIX FIGURATION」コーナー
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「1/35 RX-78-2 GUNDAM Ver. ka」。参考展示
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背面
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天井から吊されたDX超合金バルキリー
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「ROBOT魂」組み立て体験も
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超合金の楽しみを懐かしの商品と共に著名人がビデオで語るコーナーなども
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■URL
ニュースリリース
http://www.bandai.co.jp/releases/J2009032501.html
魂ウェブ
http://www.tamashii.jp/
魂ネイション2009
http://tamashii.jp/special/tamashii_nation/
真マジンガー 衝撃!Z編 on television
http://www.shin-mazinger.com/
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