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テムザックが西日本工業大学とロボット開発で提携
~調印式にはテムザックのロボットも登場


 3月3日、株式会社テムザックと西日本工業大学による、ロボット開発についての産学連携協定締結の調印式が行なわれた。会場は、北九州市小倉北区の西日本工業大学小倉キャンパス内。調印式にはテムザックのサービスロボットも登場し、協定書を運ぶデモを見せていた。


今回の調印式の背景

 西日本工業大学は、福岡県苅田町に工学部の「おばせキャンパス」、北九州市小倉北区にデザイン学部の小倉キャンバスの2つのキャンパスを持つ工業系の大学だ。

 今回の提携は、福岡市博多区に本店を持つ西日本シティ銀行の仲介によるものだ。西日本シティ銀行は、地域の発展と学術の振興に寄与するために、西日本工業大学と「産学連携協力に関する協定書」を締結。

 またテムザックの取引銀行が西日本シティ銀行だったことから、西日本シティ銀行が西日本工業大学にテムザックを紹介する形で今回の提携が実現した。

 西日本工業大学は地域との連携を熱心に進めており、2009年4月には西日本工業大学小倉キャンパスのすぐ近くに地域連携センターを開所する予定で、そこにテムザックが入所し、西日本工業大学とロボット研究開発に関する相互協力を推し進めていくことになっている。


西日本工業大学小倉キャンパス。奥にあるのは北九州市のショッピングビルとして有名なリバーウォーク リバーウォークと西日本工業大学小倉キャンパスをつなぐ廊下には、地域との連携の成果が展示されている 式典の前にはテムザックのPRロボットが、西日本工業大学の紹介ビデオを投影していた

式典前のリハーサル 動かなかったが、会場の隅にはロボリアも 会場の様子。会場は11Fにあり、眺めがよかった

ロボットも登場した調印式

 西日本工業大学小倉キャンパス内で行なわれた調印式には、テムザック、西日本工業大学、西日本シティ銀行から代表が出席した。

 出席者の挨拶と今回の提携に関する説明の後、テムザックのPRロボットが調印書と筆記具を持って部屋の中央まで移動。ロボットから調印書と筆記具を受け取って調印式が行なわれた。

 その後にマスコミ向けの質疑応答があり、最後にPRロボットを出席者が囲んでの記念撮影があって、調印式は終了した。


調印式の参加者。左から西日本シティ銀行の眞浄靖氏、テムザックの馬場勝之技術本部長、高本陽一社長、西日本工業大学の坂本正史学長、吉永俊雄工学部長、永山猛彦デザイン学部長 挨拶する坂本学長とPRロボット 高本社長の挨拶

調印書を手にしてスタートを待つPRロボット 最終的に調印書と筆記具は人の手による手渡しだった 【動画】調印書を運ぶPRロボット

両者による調印 PRロボットとの記念撮影

PRロボットのアップ。PRロボットは正式な名称がなく、テムザック社内では単に「Pちゃん」と呼ばれているそうだ 参考写真。2008年5月に、長崎県佐世保市のハウステンボスで行なわれたロボットイベントに参加していたPRロボット

2009年4月に開所予定の地域連携センター
 テムザックは、西日本工業大学デザイン部とすでにロボットのデザインに関する相互研究に着手しており、テムザックの高本社長は「ロボットが社会に入っていくに当たってどんなデザインが相応しいのか研究を進めていきたい」との発言があった。またこの研究で考え出されたロボットデザインが世界標準になれるように期待しているとの発言もあった。

 西日本工業大学はデザイン部だけではなく、テムザックとの連携で工学部の活性化も考えているようだ。西日本工業大学おばせキャンバスのある福岡県苅田町には、トヨタと日産の工場があり、工学部は自動車産業との関係が深い。

 西日本工業大学では、この度テムザックと連携することにより、新たに工学部にロボット技術研究を導入していく狙いを持っているようだ。

 4月に開所される地域連携センターには、西日本工業大学のデザイン部だけでなく工学部の教師・生徒も集まり、テムザックとの提携を通じてロボット研究開発の拠点の1つになっていくと思われる。


URL
  テムザック
  http://www.tmsuk.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.tmsuk.co.jp/admin_tools/data/090303_1.pdf
  西日本工業大学
  http://www2.nishitech.ac.jp/
  ニュースリリース
  http://www2.nishitech.ac.jp/news/post_39.html#pagetop


( 大林憲司 )
2009/03/05 13:16

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