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ロボソート、ニューラルネットワークチップ搭載の画像認識ボードを発売


ニューラルネットワークチップを搭載した同社製品のラインナップ
 ロボソート(RoboThought)は、ニューラルネットワークチップを搭載し、高速な画像認識処理が可能な評価ボードを発売した。まずはCMOSカメラを搭載した「RT-01-001-1」を投入し、順次ラインナップを拡張する予定。価格は199,500円で、ツクモロボット王国または同社WEBサイトから注文を受け付ける。

 この製品は、米General Visionと米Recogneticsが開発したもので、ロボソートはアジアパシフィック地域での代表・販売代理店となる。

 前述のとおり、評価ボードにはニューラルネットワークチップ「CogniMem」を搭載しており、カメラに映った画像を学習することで、簡単にパターン認識させることができる。チップ内には“ニューロン”(実体は256byteのベクトルデータ)が1,024個あり、高速な並列処理により、わずか10μsでパターンマッチングが完了するという。アーキテクチャの詳細は非公開だが、RBF(Radial Basis Function)とKNN(K-Nearest Neighbor)モデルが利用できるそうだ。


付属するサンプルプログラムの画面(VBで開発されているそうだ)。まだ何も学習していないので、画面には「Unknown」と表示されている このボタンを押してパターンを学習させる。画面には7つ(Category1~7)しか表示されていないが、ボードとしては3万パターン以上を設定可能 分かりやすいように、パターンの名称は変更可能だ。テストとして、携帯電話2種類とライターを学習させた

学習後、カメラに携帯電話を写すと「phone1」と表示されるようになった。画像認識はリアルタイムに行なわれ、画面に反映される こちらはライターを認識したところ。左右に動かしても正しく「lighter」と表示される。物体だけでなく、人間の顔も認識可能だ こちらはノートPCを学習させたとき。ニューロンのベクトルデータが右のウィンドウに表示されている

 ボードのハードウェア構成は、MicronのCMOSセンサ「MT9V022」、ニューラルネットワークチップ「CogniMem」、ActelのFPGA、フラッシュメモリなど。インターフェイスはUSBポートが用意されており、PCと接続して利用できる。付属CDにはSDKが含まれており、任意のプログラミング言語でアプリケーション開発が可能だ。


第1弾製品の「RT-01-001-1」。CMOSカメラは752×480ピクセルのモノクロタイプを搭載している 裏側にあるこのチップがニューラルネットワークの「CogniMem」。基板上にはもう1チップ搭載できる空きパターンも見える ActelのFPGA(写真中央)はユーザーがプログラム可能。より高度なカスタマイズが可能になる

 最初の製品「RT-01-001-1」は大学や研究所向けの製品と言えるが、同社はホビーユーザー向けとして、価格を抑えたバージョンの発売も予定している(価格や発売日は未定)。FPGAなど一部機能が省略されているが、同様の画像認識機能が利用可能だという。インターフェイスはI2Cが用意されており、マイコンなどとの通信が可能になっている。


こちらがホビーユーザー向けのボード。レゴのスタンドが付いている 上部のボードにあるボタンで学習させることができるようだ ニューラルネットワークチップのみのボードも来週発売予定とのこと

URL
  ロボソート
  http://www.robothought.com/japan/


( 大塚 実 )
2009/02/25 13:05

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