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ロボスクエアの入っているTNC放送会館
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12月21日(日)、福岡県福岡市のロボスクエアにおいて、「第12回ロボスクエアロボチャレンジ大会」が行なわれた。これはROBO-CUPジュニアチャレンジの大会で、今回は年明け1月に行なわれるROBO-CUPジュニア九州ノード大会への練習会の意味合いもあった。
今回はサッカーとレスキューの2種目が実施された。
● 東海地区からの参加もあったサッカー
ロボチャレンジ大会は参加チーム数の制限はあるが、九州地区の人間だけが参加できるわけではなく、他地域からの参加も可能だ。今回は愛知県高浜市から3チームの参加があった。チーム高浜といえば、静岡県沼津市で2008年5月に開催されたROBO-CUPジュニアジャパン大会のサッカーチャレンジで、プライマリとセカンダリの両部門を制した強豪チームである。今回は腕試しの意味で、福岡で開催されたロボチャレンジ大会に参加したようだ。
サッカーチャレンジには11チームが参加。プライマリ・セカンダリの区別なく試合が行なわれた。普通のROBO-CUPジュニアサッカーチャレンジの試合は前後半10分の計20分で行なわれるが、今回は試合時間10分という特別ルールで行なわれた。なお、サッカージュニアチャレンジでは大幅なルール改正が予定されているが、今回は旧来のルール及びサッカーコートで行なわれた。11チームは3ブロックに分かれて総当りリーグの予選を実施。それぞれのブロックの上位2台が決勝トーナメントに進んだ。
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サッカーチャレンジの試合会場。「卒業生」がボランティアでスタッフとして頑張っていた
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トーナメント表。6チームが戦うので、多少変則的になっている
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決勝トーナメントに進んだのは、「かもっこKMTM」「TNスターズ」「九州ロボット少年団」「TeamTakahamaJr」「TeamTakahama3rd」「FSフェニックス」の6チーム。そして決勝戦はTNスターズとTeamTakahama3rdという、福岡県北九州市と愛知県高浜市のチームとの戦いになった。
TNスターズはなかなかスタートスイッチが入らずに苦労していたようだが、試合を押し気味に進め、6-1で優勝を決めた。なお、3位決定戦は、敗者復活戦を勝ち抜いたかもっこKMTMとTeamTakahamaJrが戦い、かもっこKMTMが勝利して3位となった。
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北九州市のチーム同士の対決となった、TNスターズ VS かもっこKMTM
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高浜市からやってきたTeamTakahamaJrと地元福岡市から唯一決勝トーナメントに進出した九州ロボット少年団
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FSフェニックス VS TeamTakahama3rd
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TNスターズはTeamTakahamaJrを破って決勝進出
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決勝のTeamTakahama3rd VS TNスターズ
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どちらもオムニホイールなどを使用した、レベルの高いチームだ
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【動画】TNスターズがゴールを決めたシーン(音声なし)
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【動画】TNスターズの優勝が決まった瞬間(音声なし)
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● フィールドが新しくなったレスキュー
レスキューチャレンジでは、変更された試合フィールドで試合が行なわれた。具体的には壁がアクリル板となり、上部のフィールドにはラインがなくなり、ガレキに見立てた爪楊枝がばらまかれるようになった。レスキューチャレンジには4チームが参加し、優勝は爪楊枝の排除のために前面に箒をつけた「ハイビスカス」だった。
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爪楊枝が撒かれているレスキューチャレンジの上部フィールド。また壁がアクリルになっている
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ハイビスカスのレスキューロボットの説明。やはり事前にしっかりと準備できたチームが強いようだ
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レスキューチャレンジ部門で優勝したハイビスカス。前面についているものは、箒の先端部を切り取ったもの
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今回のロボチャレンジは、九州ノード大会に向けての練習用の大会の意味も強かったが、サッカーチャレンジにはチーム高浜が参加するなど、かなりレベルの高い戦いが繰り広げられた。ただ、ルール改正を控えての手探り感もあり、これが年明けの1月に行なわれる九州ノード大会にどうつながっていくのか注目したい。
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表彰式
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講評する新宮中学の中村講介先生。今回、都合でダンスチャレンジが行なわれなかったことを残念がっていた
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同日、ロボスクエアの奥では九州ロボット練習会が開催され、年明け1月4日(日)にロボスクエアで開催されるYOKAロボ祭りに向けての調整が行なわれていた
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■URL
ロボスクエア
http://robosquare.city.fukuoka.lg.jp/
( 大林憲司 )
2008/12/26 17:38
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