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「第11回関西設計・製造ソリューション展」「第11回関西機械要素技術展」が開催


インテックス大阪で同時開催された
 2008年10月1日(水)~3日(金)の3日間、「第11回関西設計・製造ソリューション展(DMS 関西)」と、「第11回関西機械要素技術展(M-Tech 関西)」が、インテックス大阪において開催された。主催はリード エグジビション ジャパン株式会社。

 同展には、製造業向けITソリューション企業および機械要素・加工技術を持つ企業が合わせて643社出展した。

 製造業の設計や開発、研究に携わる人に向け、モーターや機構部品、機械材料、加工技術などの展示とともに、3次元データ生成ツールやワークフロー管理システムなど、ロボットに必要な技術の展示が多かった。要素技術展なので数は少ないが、性能を見える形にするためにロボットを展示しているブースもあったので紹介する。


 有限会社はじめ研究所は、樹脂製金型専門メーカー株式会社三木製作所のブース内でHAJIME ROBOT 36号機のデモンストレーションを行なった。

 HAJIME ROBOT 36号機は、企業や大学の研究室、高校などにおいてロボットや情報分野の研究のプラットフォーム用に開発された。身長は1.1m、体重は7kg。サーボは片足7軸、腕3軸、頭1軸の計21軸。足のサーボは自作で、フレームはアルミ製。足の甲はカーボンをハニカム構造にして強度を出している。足裏にゴムを貼り、歩行時の衝撃の吸収とグリップ力をアップしている。

 また、神戸RT研究所のモノづくりセンターの協力により、頭部と上半身にABS樹脂の外装を追加した。頭部にはオプションでカメラを搭載可能。脚の構造に平行リンクを採用したため、人間に近い膝を伸ばした歩行が可能となった。上半身が安定し、姿勢がくずれにくい。足裏が柔らかいため、凹凸路面の歩行に強いという。


【動画】HAJIME ROBOT 36号機。身長1.1m、体重約7kg HAJIME ROBOT 36号機の後ろ姿 【動画】歩行のデモンストレーション。リンク機構で上半身の姿勢を保ったまま歩行できる

ABS樹脂製の頭部。頭部のカメラはオプションで搭載 足の甲はカーボン製で、厚さ1cmのハニカム構造。足裏にゴムを貼って、歩行時の衝撃を吸収している 開発者の坂本元氏(有限会社はじめ研究所 取締役)

 また、HAJIME ROBOT 18号が頭部に搭載したカメラで、ボールを見つけてキックするという自律デモを行なった。18号機は、身長50~55cm(搭載するカメラによって異なる)、体重約3kg。片足6軸、胴1軸、片腕3軸、頭2軸の計21軸。フレームはアルミ製。


【動画】HAJIME ROBOT 18号機が自律でボールを見つけてキックするデモを行なった HAJIME ROBOT 18号機の後ろ姿

 安川電機のブースでは、MOTOMAN-SDA10がバラバラにしたレンズ付フィルムを組み立てるデモンストレーションを行なっていた。

 パーツは外装を入れて16個。1番小さなレンズは、小指の爪ほどの大きさしかない。MOTOMAN-SDA10は中央テーブルの手前の治具に部品を固定して、ダイアルやレンズをセットしたり、両手に持ったパーツを中空でドッキングさせたりと器用に組み立てていた。手先だけ回転させて部品の方向を変えるなど、自由自在に動いていた。完成すると最後にシャッターを押す真似をする仕草が可愛いかった。


MOTOMAN-SDA10の手元にバラバラになったパーツが並べられている 両手に持ったパーツを器用に組み合わせる。双腕ロボットならではの緻密な制御 組立たカメラで「はい、チーズ」。シャッターを押す真似をして終了

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの小型指ロボットモジュール 【動画】小型指ロボットモジュールで、ディスクをつまみ上げるデモンストレーション

【動画】株式会社三明は、ピッキングロボットでSi servoのスピードと分解性能をアピールしていた 竹田設計工業株式会社のブースに外装がついた対向型5指ハプティックインターフェイスロボットHIROIIが展示されていた

URL
  第12回関西機械要素技術展(M-Tech 関西)
  http://www.mtech-kansai.jp/
  第12回関西設計・製造ソリューション展(DMS 関西)
  http://www.dms-kansai.jp/


( 三月兎 )
2008/10/09 16:00

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