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STマイクロエレクトロニクスのブース
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CEATECのSTマイクロエレクトロニクス(ST)ブースでは、早稲田大学ヒューマノイド研究所(HRI)と共同開発した、2輪倒立振子型ロボット「WV-1(Waseda wheeled Vehicle-No.1)」を出展している。これはヒューマノイドおよび医療ロボット・システムの関連技術とソリューションに関する共同研究開発の最初の成果として発表されたもの。
倒立2輪ロボットとは、2輪を取り付けた台座の上に、先端に重りを付けた棒を逆さまに設置した逆さ振り子状の構造を持つ移動ロボット。同じタイプのロボットとしては「セグウェイ」が有名だ。STのARM Cortex-M3コア・ベースの32bitマイコン「STM32」や、3軸アナログ加速度センサー「LIS344ALH」を搭載。車体の傾き角度や角速度などのセンサー情報をマイコンが高速で計算し、常に最適なトルクをモータより発生させることにより、倒れることなくスムーズな移動を実現する。同社らは「倒立振子型ロボットの制御技術は、ヒューマノイドなどの姿勢制御機能や、新しい移動手段への応用が考えられている」としている。
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「WV-1(Waseda wheeled Vehicle-No.1)」
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【動画】WV-1の動き
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STM32の評価ボードなどもブースでは展示されている
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STは、早稲田大学ヒューマノイド研究所の半導体製品のオフィシャル・サプライヤの一社。早稲田大学ヒューマノイド研究所に対して無償で半導体製品を提供している。また今後は早稲田大学ヒューマノイド研究所の学生に対する奨学金制度も予定されているという。
早稲田大学ヒューマノイド研究所は、福岡県ロボット産業振興会議のロボット開発技術力強化事業の助成金を受けて「WV-1」を開発している。教育用途を想定した商品化の準備も進めているという。
■URL
CEATEC JAPAN 2008
http://www.ceatec.com/2008/ja/
STマイクロエレクトロニクス
http://www.st-japan.co.jp/
ニュースリリース
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2324r.html
( 森山和道 )
2008/09/30 18:55
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