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大阪日本橋発、犬ロボット「DOG WAN」を発表
~ダイセン電子工業とロボットフォースが共同開発


 8月26日、大阪の日本橋でんでんタウン・ロボット連絡会において、株式会社ダイセン電子工業が犬ロボット「DOG WAN(ドッグワン)」を発表した。

 DOG WANは日本橋発の実用化ロボットとして、株式会社ダイセン電子工業がロボットフォースの岩気裕司氏(ロボットフォース代表)に開発を依頼した犬型ロボットだ。名前のWANは「Watch」「Assist」「Nurse」の頭文字に由来し、防犯・監視、案内、癒しなどの用途を想定している。


日本橋発ロボットDOG WAN 蝉正敏氏(株式会社ダイセン電子工業 代表取締役社長) 岩気裕司氏(ロボットフォース代表)

 DOG WANのデザインコンセプトは「警備員のおじさん」で、お父さん犬のイメージでちょっと昔っぽいロボットにしたという。カラーリングは、ホワイトベース(ガンダム)をイメージしている。岩気氏によると「モデルは紀州犬だが、顔の一部を黒くしたらシェパードっぽくなった」そうだ。

 発表されたDOG WANのサイズは、体長530mm、体高700mm、体重約5kg。自由度は、首2軸、しっぽ2軸、足5軸×4で計24軸。トルク40.8kg・cmのサーボを使用している。四足のためサーボへの負荷が少なく、長時間の稼働が可能。外装は、ポリカーボネートを成形している。今後の改良で、仕様は変更されるという。


DOG WANの正面 お座りのポーズ デザインイメージは「警備員のおじさん」だという

お座りを右後方から お座りの後ろ姿 カラーリングはホワイトベースをイメージしている

 デフォルトのモーションとして、歩行および後退、旋回、お座り、お手、おかわりや、首やしっぽを振って愛想を振りまくなど犬らしい動きが入っている。ジャイロセンサーを搭載しているため、1cm程度の段差はなんなく乗り越えて歩行する。

 安全性確保のため、敢えて自動起き上がりの機能は搭載していないそうだ。というのも、イベント会場などでロボットが転ぶと、近くにいる子どもがロボットを起こしてあげようとすることが多い。この時にモーションが発動すると、手を挟む危険性があるためだ。

 DOG WANの歩行は極めて安定しており、350mlの缶ジュースが2本入った買い物袋を咥えて歩くことも可能だ。岩気氏は、「荷物を背中へ振り分ければ、2kg程度の重量を運ぶことができる」という。DOG WANがパーティーで飲み物を配って歩いたり、チラシを背中に乗せて街を歩いて回るなど楽しい使い方を提案していきたいと語った。


【動画】歩行の様子 【動画】お手、おかわり 【動画】方向転換をして愛想を振りまく

【動画】1cm位の段差は問題なく歩行可能 【動画】お手と待てをDOG WANの視線と同じ高さで撮影 350mlの缶を2つ入れた買い物袋を咥えて歩行する

買い物袋を咥えた様子が可愛い 買い物袋を咥えた口元のアップ。袋はロボット専用に作成した 【動画】荷物を咥えたままでも段差を乗り越えられる

【動画】蝉社長の元まで歩いていくDOG WAN DOG WANに搭載したネットワークカメラの映像をPCに転送できる 今回はネットワークカメラを背中に搭載して、デモを行なった

 DOG WANの開発は、蝉氏が、岩気氏が製作したエンターテイメント四足歩行ロボット「プッシュくん」を見て、「四足歩行ロボットなら実用化できるのではないか」と考え、製作を依頼したのがきっかけだという。

 蝉氏は、日本橋はロボットの街をアピールしているのに、街から誕生した実用ロボットがいない点を指摘し、「日本橋発のロボットとして、DOG WANが日本橋商店街で来店者を楽しませる存在として定着してほしい」と期待している。

 今回発表したDOG WANをベースに、企業からのオーダーやイベントに応じたカスタマイズをして、レンタルを行なう予定。レンタル料は5年リースで月2~3万円を想定している。また、オプションでネットワークカメラを搭載すれば、DOG WANが見た映像をPCに転送し、家庭用の留守番ロボットとして使うこともできるという。


URL
  ダイセン電子工業
  http://www.daisendenshi.com/
  ロボットフォース
  http://www.robot-force.jp/


( 三月兎 )
2008/09/03 18:20

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