8月17日、北九州市小倉北区にある西日本総合展示場新館で、「夏休み! こどもフェスティバル~遊んで! 作って! 科学しよう!~」が開催された。
これは子供たちに科学に親しんでもらおうと、北九州市が主催したイベントだ。北九州市の科学に関連した団体が数多く参加し、その中にはロボットもあった。
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会場の西日本総合展示場新館
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「夏休み! こどもフェスティバル」の看板
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会場内
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● 二足歩行ロボットによるダンス
今回のイベントで、最も目立つ場所に設置されていたのは、九州共立大学ロボット工房とロボプランニングによる二足歩行ロボットコーナーだ。
メインはROBONOVA-Iによる集団ダンスショー。ダンスショーが始まると、観客が鈴なりになってショーを見ていた。ダンスショーの合間には、九州共立大学のロボットがボールをキックしたりして、子供たちを楽しませていた。
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九州共立大学ロボット工房とロボプランニングの二足歩行ロボットスペース
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ROBONOVA-Iのダンスショーには多くの親子連れが集まった
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メカしぇんろんもイベントに協力
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サッカーデモを行なう九州共立大学のロボット
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● 九州工業大学の磁力で動く魚ロボット
会場には学研科学大賞を受賞したこともある、九州工業大学本田研究室の魚ロボットも出ていた。これは水を張った桶の中の磁界を交互に逆転させることにより、桶の中の魚ロボットを動かすものだ。簡単な仕組みで動き、数千円程度で製作できるそうだ。
内部に電源を必要としないため、将来はマイクロ化して人体に注入し、人体内部の調査や治療に使えるかもしれないとのことだった。
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九州工業大学本田研究室のブース
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桶の中を泳ぐ魚ロボット。「たなごっち」という名前をつけたこともあるが、いまいち不評だったそうだ
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魚ロボットのアップ。尾びれを左右に振って泳ぐ
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魚ロボットの内部。黒く丸いものが磁石で、磁場の向きが変わるごとに磁石も動く。その動きで紐を引っ張り、尾びれを左右に動かす仕組み
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コイルを巻いた桶。コイルの電流の流れを反転させ続けて、磁界の向きを変化させる
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電流の流れを変化させるダイオード。これを左右に歪ませると、電流の流れが逆になる
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【動画】魚ロボットの動く様子
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● 北京オリンピックの余波を受けたHibikino-Musashi
ROBO-CUP世界大会に参加したHibikino-Musashiは、このイベントで子供たちとサッカーロボットでPK対決をする予定だった。
しかし、北京オリンピックの警備強化で、中国国内での危険物の移動が制限され、世界大会に参加したサッカーロボットが中国国内で足止めされてしまった(リチウムポリマー電池が引っかかったとのこと)。
代わりに当日は、シミュレーターとWiiコントローラーで操作するサッカーロボットの体験操縦を子供たちに体験してもらっていた。
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Hibikino-Musashiのスペース
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全方位カメラの説明
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Wiiコントローラーで操作するサッカーロボット。たまたま研究室に残っていたオムニホイール部分を改造したのだとか
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会場は夏休みということもあって、子供たちで賑わっていた。子供たちにとっても、普段は見ることのできない科学技術に触れることができて、科学に興味を持つことができたのではないだろうか。
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株式会社KITHITのコミュニケーションロボットの新製品「まんたろう」。会話の中でダジャレを言ったり、突っ込みを入れてきたりする
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エコロジーに関するものも多かった
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会場でひときわ人目を引いていたJAFのシートベルト体験車
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■URL
九州共立大学ロボット工房
http://www3.kyukyo-u.ac.jp/t/k057/index.html
九州工業大学 大学院工学研究科 機能システム創成工学専攻本田研究室
http://www.climb.ele.kyutech.ac.jp/
Hibikino-Musashi
http://robocup.ksrp.or.jp/hibikino-musashi/j_index.html
北九州学術研究都市
http://www.ksrp.or.jp/
北九州産業学術推進機構
http://www.ksrp.or.jp/fais/
( 大林憲司 )
2008/08/26 16:46
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