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「Neural Impulse Actuator」。ヘッドバンドの中央にセンサーが3つ搭載されている。これを額に当ててコントロールする
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7月27日(日)に、東京・秋葉原のツクモパソコン本店IIのイベントフロア(3F)で、手を使わずにロボットを操作するというデモが行なわれた。
これは、米OCZ Technology社製の「Neural Impulse Actuator」(NIA)という製品を利用したもの。この製品は24,800円という予価ながら、同ショップにはすでにたくさんの予約が来ているという。
このNIAは、タバコケース大サイズの本体と、ヘッドバンドのセンサー部、それにソフトウェアから構成。利用者はヘッドバンドを頭部にセットすることで、ハンズフリーでPCを操作できるというものだ。主にゲームでの利用が想定された製品らしい。
OCZ社は、高速のメモリモジュールメーカーとして有名。この製品の動作原理について、OCZ社のWEBページに詳細説明は見当たらないが、Brain Actuated Technologies社の「Brainfingers」という技術を利用しており、同社のサイトには「顔の筋肉、目の動き、脳波などの電気信号を検出している」との記述がある。
NIAで入力できるのは、「左」「右」「上」といったジョイスティックのような動き。ただ、これは必ずしも視線の動きを意味するのではなく、実際に1週間くらい練習した店舗スタッフによれば「左右はウィンクするような感じで、上は視線をそのままに目玉だけ持ち上げる(?)ような感じ」で入力できるそうだ。スタッフも、このあたりはまだ手探りといった感じ。
左右はそれぞれ2つ、上は4つまで信号のレベルを設定できるので、これだけで合計8入力、それに「噛むような感じ」(同)で入力できる信号も1つあるそうだ。ゲームなどで使うときには、これらをキー入力やマウスのボタン入力などに割り当てることになる。メジャーなゲーム用のプロファイルは予め用意されている。
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下の水平バーが左右の入力。L1/R1を超えると入力される。右の垂直バーは上の入力だが、Z1/Z2の間で止めるのは至難の業
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【動画】練習用のゲームも用意されている。左が人間の操作。慣れた店舗スタッフが操作すると、このようにうまく動かせる
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NIAの店頭デモとして2回目となるこの日は、KHR-2HVを動かすデモを披露。KHR-2HVはPCと有線で接続されており、「RCBコマンダー3」で制御。「上」入力で挨拶モーション、「左」入力で腕立てモーションが発動するようセットされていた。
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この日のデモに使用されたのはKHR-2HV
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KHR-2HVはRCBコマンダー3を使って制御
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【動画】来場者が挑戦。挨拶→腕立てモーションに
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最初は「ボタンを押す時間が不要なので、いち早く反応できて有利かも」と考えていたのだが、ウィンクするくらいなら指でボタンを押した方が早いので、実用性はあまりないかも。だが、手を使わずにうまく操作することができたら、見た目のインパクトはかなりありそう。バトルやサッカーでチャレンジする猛者に期待したい。
この製品は8月第1週の発売を予定。普段は同ショップのB1Fで展示されており、時間があるとき(なるべく平日)は体験操作も可能とのことなので、試してみるといいだろう。
■URL
九十九電機
http://shop.tsukumo.co.jp/
デモ詳細
http://blog.tsukumo.co.jp/honten/2008/07/post_61.html
( 大塚 実 )
2008/07/31 00:34
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