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富士重工業とツムラ、新型連結式搬送ロボットシステムを導入
製品搬送ロボット
富士重工業(スバル)はツムラと共同で、活躍フィールドをより広げた新型の連結式搬送ロボットシステムを開発し、実用化したことを2日に発表した。
今回開発されたのは、2007年の「今年のロボット」大賞において「優秀賞 - 産業用ロボット部門」を受賞した、200kgの重量物を運搬できる医薬品容器交換用の「連結式搬送ロボット」の新型機だ。ツムラ静岡工場に導入され、複数の包装ラインから出てくる段ボール詰めされた製品を、離れた場所にある集約型ロボットパレタイザーまで搬送する作業に活用される。
なお、このロボットシステムは、経済産業省によるふたつの公募「平成19年度サービスロボット市場創出支援事業」と「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」を活用して、開発・実用化された。
新型ロボット最大の特徴は、CCDカメラを活用した新開発のロボット走行技術を搭載していること。天井に貼られた色テープを軌道レールとして画像認識して走行できるシステムだ。これにより、従来の磁気型軌道レールのように床や壁などに時間と手間をかけてレールを埋設する必要がなく、導入までの期間が大幅に短縮されることになった。また、色テープは天井にあるため、床に埋設された軌道レールのように人や台車などに踏まれて損傷してしまう危険性がなく、軌道レールの補修がほぼ不要という点でも大きなメリットとなっている。
また、高精度な位置決めを必要とする場所では、同じく新開発のシステムで対応。床面にドリルで小さな穴を開けて埋め込むだけという、施工が容易な小型の磁気ピンでロボットの動作を補完する形だ。そのほか、物を載せる台車にICタグを装備し、物と情報を一緒に搬送することが可能な仕組みも導入し、品質保証の信頼性を高めている。
ちなみにツムラ静岡工場では、2007年型の連結式搬送ロボットを、すでに医薬品顆粒製造工程の4ラインに導入済みだ。ロボットシステムは、従来のAGV(無人搬送台車)やローラーコンベア、天井搬送などが抱える、小回りが利かない、人や物流の導線が分断されるためにスペース効率が悪い、清掃性・メンテナンス性が悪い、ライン変更などのフレキシブル性が悪い、高コストといった課題を解決できる点などが導入の理由。実際に、ロボットの導入により、昼休みや夜間の無人化製造による増産効果(労働生産性の向上)、ライン作業者の少人数化、異物混入などのリスク軽減による品質確保などの効果も上がっているという。
ツムラでは、今後も、少子高齢化による労働力不足や原材料費高騰、CO2排出削減、そのほかAGVなどではクリアできない技術的な課題などに、ロボットシステムで対応していくとしている。具体的には、静岡工場で顆粒容器交換用として1台、製品搬送用として1台が今年度中に導入される予定だ。また来年度には、茨城工場への導入も検討中である。
富士重工業とツムラは、連結器部分さえ共通化すれば、より重量のある物、形状やサイズが異なる物なども搬送可能であることから、さらに共同開発を進めて、多様なニーズに応える形でサービスロボット市場を切り開いていくとしている。
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URL
富士重工業(スバル)
http://www.subaru.jp/
ニュースリリース
http://www.fhi.co.jp/news/08_07_09/08_07_02.html
ツムラ
http://www.tsumura.co.jp/
( 編集部 )
2008/07/03 15:40
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