株式会社東芝は、人間の音声でTVなどのリモコン操作をするロボット「アプリポコ」を開発した。同社は2002年からコミュニケーションロボット「アプリアルファ」を開発していたが、アプリポコはその直系となる最新モデル。2006年より開発が続けられていた。
TVなどのAV・家電機器のリモコンが出す赤外線を記憶し、リモコンの代わりに機器を操作してくれるロボット。登録した機器は人間が音声でロボットに命令することで操作可能になる。丸い胴体に、球状の頭部が付いた形状で、両腕の先端には赤外線発信器を内蔵。この腕を機器へ向けて操作する。また、頭部にはカメラも内蔵され、使用者を識別することができる。
登録の手順は、まずユーザーがリモコンを操作すると、リモコンから発信された赤外線をロボットが検出。ロボットが記憶していない赤外線であれば、何の操作をしたのかをロボットがユーザーに聞いてくる。ユーザーがこれに音声で「TVをつけた」などとで答えることで、リモコンが発した赤外線と人間の音声が紐付けされ、ロボットに記憶される。以降はユーザーが「TVをつけて」と命令すると、該当する赤外線をロボットが発信し、機器を操作してくれる。
現段階では、機器の電源を入れたり、TVのチャンネルを変える操作などが可能で、HDDレコーダのメニュー操作など、複雑な操作には対応しない。今後は実証実験を重ね、製品化を目指すという。
■URL
東芝
http://www.toshiba.co.jp/
ApriAlpha
http://www.toshiba.co.jp/rdc/rd/detail_j/0501_04.htm
( 清宮信志 )
2008/03/26 00:01
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