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ヴイストン、鉄人28号のライバル「ブラックオックス」を発表
〜元祖“漆黒の好敵手”見参!


 2008年3月11日、ヴイストン株式会社は、二足歩行ロボット「ブラックオックス」の商品化を、大阪・ロボットラボラトリーにて発表した。組み立て完成・調整済みでのリリースとなり、コントローラーも同梱される。販売チャンネルはヴイストンのサイトから受注生産する形になる予定だという。発売時期や価格は現在のところ未定だが、同社が2005年から2006年にかけて発売した「鉄人28号」よりも可動軸数が3軸増えた上に完全完成済みということで、「鉄人28号」の35万円に組み立てサービスの8万円を足した43万円よりも高くなってしまうことは避けられないようだ。詳細は、今後あらためて同社のサイト上やプレスリリースなどで明かされる。

 「ブラックオックス」は、横山光輝氏原作の『鉄人28号』に登場する、不乱拳博士が作ったライバルロボットである。「鉄人28号」のユーザーも含めた問い合わせが多かった、まさに待望の“相手役”登場となった。ちなみに、モデルとなっているのはカラーになったアニメ版のブラックオックスである。


正面 側面。猫背のスタイルが特徴 背面

【動画】歩行とパンチのデモ。足を投げ出すような歩き方が、とても“らしい” 【動画】別アングルから

TVアニメ版鉄人との比較 倒した鉄人を踏みつける名場面を再現。原作にある、こういった“らしい”動きをモーションとして収録予定だという

 まだ試作段階ではあるが、現在の「ブラックオックス」のスペックは、

・サイズ:340×130×440mm(幅×奥行き×高さ)
・重量:2.5kg
・可動軸:20
・バッテリ:Ni-MH・6V
・マイコンボード:VS-RC003HV
・サーボモーター:DSR8901

 となっている。外装の素材が変われば重量も変わるし、サーボモーターも換装される可能性があるが、現在のスペックから大きくかけ離れたものになる予定はないという。

 鉄人は185×140×380mm(同)というサイズだったので、高さと幅はかなりブラックオックスのほうが優っている状態だ。また、鉄人の発売から2年が経とうとしており、さまざまなパーツが進化していることもあいまって、鉄人とブラックオックスが直接対決すると「10戦で10回ブラックオックスが勝ってしまうのではないか(大和氏)」というほどの能力差があるという(というよりも、鉄人は外装をつけた状態で起き上がることができないため、ダウンするとその時点でK.O.になってしまう)。


 完成品のみの販売となる理由は、鉄人を実際に販売してみると、オマケとして考えていた組み立てサービスを利用するユーザーが非常に多かった実績があるという。そもそも対象ユーザーとして考えられているのが、団塊の世代を中心とする、鉄人のモノクロ放送にリアルタイムで触れて、憧れを抱いている層のため、組み立て調整には必須の「パソコン」そのものが苦手というユーザーが本当に多いようだ。メンテナンスについても、保証期間を設けたうえでヴイストンが行なう形になるという。

 ヴイストン株式会社 代表取締役社長 大和信夫氏は、今回の発表で「以前の鉄人を作っているときには、すでにブラックオックスの製作は企画案としてはあったんです」と明かした(そういえば、アニメ版鉄人の広告写真の背景に、すでにブラックオックスが登場している)。それがここまで時間が掛かってしまったのは、多くのこだわりを盛り込んだことが大きいと語った。

 大和氏がこだわりの一つとしてあげたのが、「外装をつけたままで起き上がれる」こと。原作のブラックオックスは“浮くようにして”起き上がるために完全再現とはいかなかったが、あくまでカッコイイスタイルで起き上がれるように作ることができた、と胸を張り、「時間をかけたぶんだけ、よくやったとユーザーに褒めてもらえるできにしたいと、アニメを見直しながら仕上げている」と語った。

 さらに、鉄人を300体以上販売した中で、二足歩行ロボットとしての能力というよりも、「所有すること」に喜びを感じるユーザーが実際多かったことから、スタイルをなるべくデフォルメせずに再現することや、ガニ股での歩行や大振りのパンチなど、「ブラックオックスらしい」モーションが再生できるロボットにすることにもこだわった。


 マイコンボードにはRB2000やRobovie-Xに搭載されている本格的な「VS-RC003HV」を採用し、鉄人では「ガオー」の一種類だけだった音声も足音など複数の音源を搭載。また、ジャイロセンサーもピッチ軸/ロール軸に搭載されており、安定して動かすことができるようになっている。

 こだわりを実現する力となったのは、多くのキャラクターロボット製作を請け負ってきた経験と技術の蓄積があるヴイストンのメンバー、特に今回の発表を行なった、クリエイター・浅井時也氏の力は大きかったようだ。

 浅井氏は神戸芸術工科大学在学中からインターンとして同社に在籍しており、これまでもRobovie-XやBeautoのデザイン担当として力を発揮している。ブラックオックスでは外装全般のデザインとモーションの構想を担当しており、機械部分を担当したメンバーと試行錯誤しながら作り上げたのだという。

 浅田氏によると、ブラックオックスを二足歩行ロボット化するに当たって一番苦労したのは、足の付け根の配線部分だという。「カバーしたかったんですが、ここを隠してしまうと、足がものすごい太くなってしまうので、バランスを考えて処理しました」また、スペック以上に大きく見えますねという問いかけには、「(手足の)末端を大きくして、上半身を引き締めたことでボリューム感は出せたのかなと思います」と答えてくれた。


【動画】うつ伏せからの起き上がり 【動画】仰向けからの起き上がり 目はLEDで点灯/消灯をコントロールできる

腰の一部分以外の配線は露出しない。ブラケットやサーボのシルエットもできるだけ隠されている 浅田氏が一番苦労したという足の付け根部分

両持ちの旋回軸を搭載して、機体剛性を高めている マイコンボードには背面からアクセスできる。その下にバッテリが納まっているのもわかる。スイッチは外側から操作できるように移設されるという

ヴイストン株式会社代表取締役社長 大和信夫氏 ヴイストン株式会社クリエーター 浅井時也氏 これまでヴイストン社が作ってきたキャラクターロボット/サッカーロボットたちも大集合。発表にはロボクリエーションの金井進氏も駆けつけた

(C)光プロダクション/敷島重工


URL
  ヴイストン
  http://www.vstone.co.jp/
  製品情報
  http://www.vstone.co.jp/top/products/robot/blackox/
  【2006年3月31日】ヴイストン、「TVアニメ版鉄人28号ロボット」を受注開始(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0331/vstone.htm

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( 梓みきお )
2008/03/13 15:56

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