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参加者で記念撮影
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学校法人早稲田電子学園 東京テクノロジーコミュニケーション専門学校とロボットメーカー・ヴイストンのコラボレーションにより開催されている「ロボプロステーション in TECH.C」の第3回が、去る12日(土)に行なわれた。ヴイストンは大阪の自社社屋1階のコミュニティスペース・ロボプロステーションで、定期的に有料のロボット練習会を開催しているが、その東京版というわけだ。ただし、こちらは無料なのが特徴。会場は、東京・高田馬場の東京テクノロジーコミュニケーション専門学校の校舎内の1室となっている。
同イベントは、東京にどのメーカーのロボットのユーザーでも参加できる、広いロボット練習会場がないことから、ヴイストンが月1回のペースで始めたもの。中央にサッカーおよびアスリート競技用の特設フィールドが設けられており、四方の壁にくっつける形で作業用の机とイスが用意されている。コンセントも豊富に用意されているので、充電なども問題なくできる形だ。
イベント内容は、サッカー、アスリート競技、バトルの練習ができる。翌日が第4回「わんだほーろぼっとか~にばる」だったので、それに備えてのボトルトラクション用台車や、サイコロシュート用のサイコロ、積み上げ用のキューブなども用意されていた。
今回のスケジュールは、午前中の調整と自由練習からスタートし、午後は4チームに分かれての総当たり戦方式のサッカー、直線のスプリント3000とトラックを1周するスプリント5000のアスリート競技、そしてトーナメント方式のロボットバトル、最後にランブル(バトルロイヤル)の順に開催。愛機の調整を行なっていた人もいれば、自機を所持していないので貸し出し用のJR PROPOの「RB2000」で参加した人もいる。それぞれのスタンスで楽しんでいた。
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会場の模様
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サッカーおよびアスリート競技用のフィールド
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で・か~る(道楽、さん製作)は調整のみ
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そして今回の一番のサプライズは、後ほど改めて紹介するが、午前中の自由練習の時間帯に、“ロボドル”の一之瀬まゆさんが急遽参加していたこと。専用の赤いボディーのスペシャルなRB2000(名前はまだついてない)の操作の練習をしていた。一之瀬さんは、昼食休憩前に行なわれた参加者を2チームに分けての無差別級のサッカーにも参加し、楽しんだ様子だった。
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一之瀬まゆさんと赤いRB2000
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一般ユーザーからの記念撮影などにも応じていた
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一之瀬さん専用の赤いスペシャルなRB2000
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斜めから
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背面
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【動画】一之瀬さんのRB2000操縦トレーニング風景
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見ていてとても面白いのが、ナアガ(イガアさん製作)、YOGOROZA(だうとさん製作)、クロムキッド(くぱぱさん製作)、ガルー(くぱぱさん製作、操縦くままさん)といった体格のあるロボットが参加した一方で、東京テクノロジーコミュニケーション専門学校の生徒さんたちが授業で製作したヴイストンの新製品「Robovie-X」(教材用として同学校で使用しており、製品版と若干外観が異なる部分もある)やRB2000など、小柄な部類に入るロボットも一緒に参加していたこと。
特に、昼食休憩前に行なわれた、その時点での参加者を2チームに分けたサッカー(4対4)は、バトルロイヤル的で見ていて面白かった。体格もパワーもメーカーも異なるロボット同士が同じフィールドでサッカーボール目がけて集まってきてガチャガチャゴツゴツぶつかる感じは、異種格闘技戦やミックストマッチ的で、なおかつそれらのバトルロイヤルという趣。重量制限などや同一機種で統一といったルールのある大会では、決して味わえない楽しさがあった。それは参加者も感じていたようで、「面白いね」という感想が聞かれた。さすがに、大型ロボットのユーザーの方々は、小型ロボットを倒してしまったりしたときに結構心配していた様子で、気を遣っていた様子も見受けられた。
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【動画】一之瀬さんも参加したサッカー。前半は5分で行なわれた
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【動画】前半の5分が長いと感じた人が多かったことから、後半は3分となった
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参加ロボットその1、ナアガ
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参加ロボットその2、Kinopy
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参加ロボットその3、YOGOROZA
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参加ロボットその5、NOVA-OX(KENTAさん製作)
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参加ロボットその6、フィアス'LL(399さん製作)
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貸し出し用のRB2000は2体参加(写真は女性参加者が使用したRB-kino)
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午後に入って最初に行なわれたサッカーは、3体1チームで、4チームによるリーグ戦方式。3分ハーフだ。ここから竜鬼II(コイズミさん製作)と、学生さんたちのRobovie-Xが参加した。先ほどのサッカーは、人数調整のために学生さんたちは外れていたのである。
厳密に1体1体の戦力を分析してチーム分けを行なったわけではないため、やや戦力差が付いてしまった感じだった。Robovie-Xユーザーの生徒さんたち4人(tuyoshiさん、Akiさん、SriNigataさん、チャリットさん)は完成させたばかりだそうで、操縦も慣れていない状態だった。
ナアガ、Kinopy(小田さん製作)、貸し出し用RB2000(その場の識別名称は「RB-kino」で、女性の参加者の方)のAチームが3勝で優勝となった。この時はまだクロムキッドとガルーは到着していなかったため、ナアガ所属のAチームと、YOGOROZA所属のCチームの一騎打ちになると皆が予想。直接対決は1-0でAチームが勝ち、A、C、B、Dの順位となった。
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【動画】Aチーム対Cチームのサッカー前半
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【動画】Aチーム対Cチームの後半戦
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サッカーから参加したロボットその1、竜鬼II
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サッカーから参加したロボットその2、Robovie-X。4体が参加した
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ボールを蹴るNOVA-OX
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キーパーながら得点を最も挙げ、MVP確実のナアガ
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続いて行なわれたのが、アスリート競技。専用フィールド上に、エンドラインとエンドラインのやや内側にちょうど直線で3mの距離になるよう、半透明のテープが貼られており、まずはスプリント3000から行なわれた。大会の参加経験の多いユーザーの方によれば、フィールド面の素材は滑らない方ということだ。この競技に入る前にくぱぱさんとくままさんが到着し、クロムキッドとガルーがここから参加。スプリント3000で、ガルーはYOGOROZAと同タイムの5秒53を記録し、クロムキッドもナアガの6秒フラットに続く6秒4でベスト4に入った。
続いて行なわれたのが、スプリント5000。フィールド中央に侵入したら失格のマットが置かれ、その周囲ギリギリを走ると、ちょうど5mという距離。いかに内側ギリギリを走れるかが、好タイムを出すためのカギというわけだ。そのためには、いかにコーナリングをスムーズに行なえるかなのだが、これが経験豊富なユーザーでも難しい。
最初のコーナーはクリアできる人が多いのだが、おそらく、フィールド面の凹凸か何か、もしくはコーナリングしてバランスが崩れるためか、それともまたもう少しでゴールとユーザーの気がゆるんでしまうのか、ふたつ目のコーナーを曲がるときがかなり難しくなるようだ。転んでしまうことがままあるのである。
また、ユーザーから見て、ロボットの向きが変化するため、操縦しづらいという面もあるだろう(ユーザーによって、一般的な反時計回りと、逆の時計回りと選んでいた)。ナアガ、クロムキッド、Kinopy、YOGOROZA、Manoi112(学生さんのひとりが持参していた)が挑戦した。かなりいいコーナリングを見せたYOGOROZAが13秒87を記録し、トップタイムとなった。
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クロムキッド
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ガルー
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【動画】スプリント3000を5秒53で走ったガルー
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【動画】スプリント3000を5秒53で走ったYOGOROZA
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【動画】スプリント5000を13秒87で走ったYOGOROZA
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続いて行なわれたのが、トーナメント方式のロボットバトル。サッカーフィールド上にもう1枚白いプラスチック板を敷き、正方形のバトルフィールドを設け、13体が参加した。相手から3ダウンを奪えば勝利で、2スリップで1ダウン、3分勝負で、決着がつかない場合は延長戦ありというルールだ。
その日最小・最軽量と思われるRobovie-X軍団が、それぞれガルーやクロムキッド、YOGOROZAなどと対決したが、大人と子供まではいかないにしても、格闘家と素人が闘うような状態。さすがにRobovie-Xでそれらのロボットと闘えというのは酷で、圧倒的な差に、思わず会場も和んでいた。
Robovie-Xのユーザーの学生さんたちはさぞかし苦労しただろうが、逆に対戦相手の大型ロボットのユーザーの方たちもかなり気を遣っていた模様。ワンパンチで相手が強烈にダウンしてしまうため、しきりに心配しており、少々戦いづらかったようだ。今後、今回ぐらい参加人数があれば、大まかにヘビー(大型)とジュニアヘビー(小型)といった感じで、2クラスぐらいに分けてもいいのではないだろうか。
トーナメントは予想通り大型クラスが勝ち進み、ベスト4は、ガルー、クロムキッド、ナアガ、YOGOROZAとなった。そして決勝戦はガルー対クロムキッドの夫婦対決に。この1戦には夕飯をどちらが作るかがかかっていたようで、ガルーの勝ち。非情に徹することができなかったくぱぱさんの優しさが(?)、勝敗を分ける形となった模様だ。3位はナアガとなっている。
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ロボットバトル用のフィールド
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【動画】かなり無茶な対決。YOGOROZAはパンチを受けてあげる余裕だ
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【動画】Robovie-X同士の対決で、投げ技が見事に決まった
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【動画】準決勝第1試合のガルー対ナアガ
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【動画】準決勝第2試合のクロムキッド対YOGOROZA
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【動画】3位決定戦のナアガ対YOGOROZAはナアガに軍配
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【動画】決勝戦はガルー対クロムキッドの夫婦対決
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最後は、その時点で残っていたユーザー全員で、ランブルを実施。人数が減るまでは、場外に出たらアウトというルールで、4、5体に絞られた時点からルールが変わり、ダウンを奪われても退場という形だ。ナアガが長い腕を振り回すと、次々と小型ロボットたちが場外に吹き飛ばされてしまい、なかなか無差別な状況では小型は生き残りが大変なのが改めて見て取れた。
小型の機体は、せめてバトルフィールド中央に置いた状態からスタートしてあげるといいかも知れない。2回行なわれ、1回目はナアガとKinopyが最後に残り、ナアガがKinopyを場外に突き倒して勝利。2回目は、再び夫婦対決。さっきの負けでくぱぱさんの闘志に火が着いたのか(?)、雪辱を果たすことに成功。クロムキッドに凱歌が上がった。
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【動画】ランブル1回戦。勝者はナアガ
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【動画】ランブル2回戦。勝者はクロムキッド
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そして、“ロボドル”の一之瀬まゆさん。この日は、午後に別の用事が入っているため、午前中の練習時間のみ参加した。まだまだ専用のスペシャルな赤いRB2000の操作が難しいようで、ソフトブロックを積み上げて崩すなどの練習をしていた。
ちなみに、大のガンダム好きとして知られている彼女だが、取材した記者もその道30年のベテランなので、思わずガンプラを初めとするガンダム話に花が咲く結果に(笑)。正月休みは、「かわいいから」という理由で、ファーストのジオン軍の水陸両用モビルスーツの1機である「アッガイ」のプラモデルを作ろうとしたらしいのだが、結局落ち着いて時間が取れなかった模様。残念そうだった。
なお、ファーストの時代の1/144シリーズのプラモデルは1箱300円が普通(今でも発売中)という話に驚いており、思わず世代の差を感じさせられるハメに。しかし、「今のガンダム00にも、ザクレロ(ファーストのテレビ版のみに登場する試作(失敗作?)モビルアーマー)みたいなすごいデザインのモビルスーツやモビルアーマーを出してほしいですよね!」などと、ウワサに違わぬ会話が飛び出す。
高校生の頃に「ガンダムSEED」から見始めたそうだが、やはりファーストが一番だそうだ。なお、10代の頃は学校でガンダムの話ができる友達がいなくて、寂しかったとか。美少女の口から「ザクレロ」という固有名詞が出てくる、そのギャップの激しいキャラクターは、要注目である。
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RB2000を調整中
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キューブを相手に格闘
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悩んでるの図?
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なお、次回の「ロボプロステーション in TECH.C Vol.4」は2月2日(土)に開催が決定。会場は同じ学校法人早稲田電子学園 東京テクノロジーコミュニケーション専門学校だ。10時から受付開始で、17時終了予定となっている。今回も参加費用は無料だ。ロボットを持ち込んで参加したい人は、事前の登録・申し込みが必要。ロボットを所有していない人も、事前に申し込めば見学できるし、ロボットを貸し出してももらえる。友達や親子で気軽に申し込んで、足を運んでみよう。
■URL
ロボプロ
http://www.robo-pro.net/
ロボプロステーション
http://www.vstone.co.jp/top/robo-prostation/
ヴイストン
http://www.vstone.co.jp/
学校法人早稲田電子学園 東京テクノロジーコミュニケーション専門学校
http://www.tech.ac.jp/
一之瀬まゆブログ
http://blog.livedoor.jp/ichinosemayu/
( デイビー日高 )
2008/01/21 15:49
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