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「マイコンカーラリー2008年大会」が今週末に開催
~12日に北海道地区大会、13日に全国大会を開催


 今週末の12日(土)と13日(日)、北海道札幌国際情報高等学校(札幌市北区新川)でマイコンカーラリー北海道地区大会と全国大会が開催される。12日が北海道地区大会で、13日が全国大会となる。申込みは終了しているので大会自体に参加することはできないが、無料で観戦することは可能だ。

 マイコンカーラリーとは、1996年からスタートした、ジャパンマイコンカーラリー実行委員会の支給する指定マイコンボードを搭載し、独自に手作りで製作したマシンとプログラムを用いて、規定のコースを完走してスピードを争う競技だ。あまり予算を必要とせずに、ものづくりの楽しさを味わってもらうことを主目的としており、技術の公開、資料開示を積極的に行なっているのが特徴である。

 クラスは、高校生の部(その中にBasic Classがある)と一般の部と別れており、12日の北海道大会は高校生の部のみが行なわれる。小中学生も参加できるが一般の部になり、また高校生でも一般の部に参加することも可能だ。12日の北海道地区大会では、高校生の部は20台が、Basic Classは2台が翌日の全国大会に進める形だ。全国大会は高校生の部が120台、Basic Classが24台、一般の部が100台参加する。

 マイコンカーの外形は、幅30cmで高さ15cm以内なら、長さの制限は一切なしで自由に設計が可能。重量制限もない。電池はアルカリ単三電池もしくは単三2次電池(1.2v)を8本までとなっている。

 競技コースは幅30cm、高さ3cm、地の色は黒、中央に幅2cmの白色のセンターライン、その両脇には幅1cmの灰色のライン、そして両端には幅3cmの白線という構成。この黒、灰、白をマイコンカーのセンサーが判断しながら、コースアウトせずに進ませるのが基本的なルールである。コースは直線だけでなく、クランク(直角カーブ)やS字カーブ(最小内径450mm)、立体交差(傾斜角度7度以内)、レーンチェンジ(直角カーブが至近距離で続く形状)などが組み合わされたかなり複雑なレイアウトをしているのが特徴。距離も、地区大会で全長約50m、全国大会は60mにもなる。毎年コースレイアウトは変更となり、どのようなコースレイアウトにも対応できるようプログラムや車体設計するのがポイントだ。

 予選は、完走タイムを競うルールで、同一コース上を半周ずらして2台1組で走る。後ろから来るクルマに追いつかれた場合は譲る必要があり、その間のタイムロスは計測されない仕組みだ。3分以内に完走できないと失格となる。決勝へは、完走タイム上位32台が進む。決勝も2台1組で同一コース上を半周ずらして走るが、今度はトーナメント方式なので、相手よりも速いタイムを出した方が勝者だ。また予選と異なり、追いつかれた場合、前走車はその時点で失格となる。両車脱輪した場合は再レースで、さらに2台とも脱輪した場合は、予選タイムの速い方が勝ち残る仕組みだ。

 2007年の夏に横須賀の南関東一般部からスタートした2008年大会も、12の地区大会が終了しており、いよいよ大詰め。札幌市内まで足を運べる人は、ぜひ応援に行こう。


URL
  マイコンカーラリーネット
  http://www.mcr.gr.jp/
  北海道札幌国際情報高等学校
  http://www.sit.ed.jp/


( 編集部 )
2008/01/10 20:15

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