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第2回GPSロボットカー学生コンテスト開催
~GPSの測位データでロボットを制御!


GPSを利用してロボットカーを緻密に制御するユニークな競技

【写真1】競技会場となった東京海洋大学越中島キャンパスには、重要文化財指定の帆付汽船「明治丸」が保存されている。明治7年にイギリスで灯台巡視船として建造されたもの
 11月20日、21日の両日、東京海洋大学越中島キャンパスにおいて、「第2回GPSロボットカー学生コンテスト」が開催された【写真1】。主催は、日本航海学会GPS/GNSS研究会。

 このコンテストは、車両や船舶から、人工衛星のナビゲーションまで用いられているGPSを利用したロボット競技会だ。GPSのデータに基づいて、車両型ロボットを自動で制御し、目的地点までのタイムと精度を競いあう。衛星測位技術に関する基礎技術の習得や、学生間の技術交流の場を提供し、研究開発能力を向上することを目的としているという。今回のイベントでは、20日にGPSに関するチュートリアルセッションとロボットカーのプレゼンテーションが行なわれた。また、21日には走行競技が実施された。ここでは後半の走行競技についてレポートする。

 このコンテストの競技内容は、競技フィールド内に配置された4点のwaypointを1周以上周回し、waypoint近傍で5秒以上停止するというもの【写真2】【写真3】。waypointにあるカラーコーンは障害物と見なされるため、ロボットカーでこれらを自律的に回避する必要がある。ロボットカーがカラーコーンに衝突しても減点対象にはならないが、走行不能になっても救済処置はないため、競技を続ける場合はリトライとなる【写真4】。

 あらかじめ、精密測位より得られたフィールドの4隅の座標と基準点は公開されているが、waypoint(カラーコーン)の位置は競技当日まで公表されない【写真5】。車体を制御するためには、1秒ごとに更新されるGPSからのデータを基に、現在走行している地点と目標となるwaypointの位置の差を逐次算出して、車体のステアリングをRCサーボで自律的に切っていくという仕組みが基本。ただし、GPS受信機の関係から正確な位置データが得られない場合も多々あり、補助的に機体側にセンサを取り付けたり、ソフトウェアのアルゴリズムによって誤差を補正するなどの工夫が必要となる。

 競技ルールは、waypointのサークルを通過、あるいはサークル内に停止できると得点をゲットできる。競技時間15分以内に、すべてのwaypointをクリアしながら得点を稼ぎ、スタート地点まで戻れると完走となる。


【写真2】競技会場となった越中島キャンパスのテニスコート。まわりに障害物もなく、GPSの電波の受信状況もよい環境だ 【写真3】競技用のフィールドマップ。点ABCDで囲まれた範囲が競技フィールドで、線ABがスタートライン。E点は基準点。waypoint(カラーコーン)の位置は競技当日まで公表されない

【写真4】ロボットカーがカラーコーンに衝突しても、減点対象にはならないが、走行不能になっても救済処置はなく、競技を続ける場合はリトライとなる 【写真5】八代工業高等専門学校のチーム☆morimori 2.0の競技にて。ロボットカーに搭載されたGPS受信機のデータをZigBeeで飛ばしてノートPCでモニタリング。7個の衛星からデータを受信していることがわかる

特徴のある6チームの無人ロボットカーが出走

【写真6】第2回大会に出場した、個性あふれるチームの車体。前方から、八代高専の「I2CM」、東京海洋大学の「最強巨人兵II」、サレジオ高専の「走れ!! GB-TANK」、防衛大学校の「Team Kondara」、八代高専の「チーム☆morimori 2.0」、茨城高専の「Critical Blue II」
 走行競技は、規定走行と技術資料による予選審査によって選抜された大学・高専5校6チームが戦いに挑んだ【写真6】。以下、出走順に参加チームのロボットの機体や走りについて紹介していこう。

【Critical Blue II】
(茨城工業高等専門学校、綿引伸吾さん)

 はじめに出走した茨城高専の「Critical Blue II」は、第1回大会につづく2度目の参加【写真7】。前大会では1つ目のwaypointに到達したが、スタート地点に戻れずリタイアとなった。そのため、本大会では完走を目標にGPSロボットカーを製作したという。

 Critical Blue IIは、駆動部にラジコンカーを流用している。計測・制御部として、GPS単独測位受信機とラジコンサーボコントローラを搭載【写真8】。これらを無線LANコンバータに接続して、無線LANを用いた仮想シリアル通信により、ノートPC上の自作プログラムから動作させるという仕組みだ。これにより、RCカーにノートPCを載せることなく、ノートPCからGPSの位置データを取得し、RCカーの駆動モータの回転数や、サーボモータによるRCカーの舵角を制御することができる。

 本大会では、Critical Blue IIはソツのないスムーズな動きをみせ、いくつかのwaypointをクリアしていった【写真9】【動画1】。


【写真7】第一走者、茨城高専の「Critical Blue II」。スタート準備の模様。完走を目標にGPSロボットカーを製作したという 【写真8】計測・制御部として、GPS単独測位受信機とラジコンサーボコントローラを搭載。無線LANを用いた仮想シリアル通信により、ノートPC上の自作プログラムからロボットカーを動作させる

【写真9】Critical Blue IIはソツのないスムーズな動きをみせ、いくつかのwaypointをクリアして得点を稼いだ 【動画1】Critical Blue IIの動き。無線通信によって、GPSの位置データをノートPCで取得し、RCカーの駆動モーターの回転数、サーボモーターによるRCカーの舵角を制御

【最強巨人兵II】
(東京海洋大学、川嵜洋平さん、森本春香さん)

 ホームグラウンドでの大会開催のため、強い意気込みが感じられたのは、東京海洋大学の「最強巨人兵II」【写真10】【写真11】。前大会はロボットカーの車体まで自作したが、ハードウェアでトラブルがあったため、今回は車体にラジコンカーを用いてハードウェアの製作を簡略化したという。そのぶん、GPS受信機による航法やフィードバック制御による軌道修正など、制御プログラムに集中。実際に、このロボットはGPSの位置データに対する機体の制御が抜群によく、目標のカラーコーンに追突してしまうほどの正確さで、とても驚いた【動画2】。

 車体の制御には、Atmel社製の8ビットマイコン「ATmega128」を搭載した小型マイコンボードを利用し、サーボ系、GPS受信機との通信系、フィードバック制御系など、すべてこのボードに担当させている【写真12】。ATmega128には、12ビットのA/Dコンバータ×8chが搭載され、ここに加速度計やジャイロセンサを接続。これらの情報をベースに、GPS受信機からの測位結果と複合し、測位精度を向上させているという。

 競技の途中で、衛星からのデータ受信状態が変化したため、waypointとなる目標位置からのズレが起きたが、うまく誤差を相殺して調整できていた。とはいえ、あまりにも精度が良すぎて、waypointに車体が乗り上げてしまい、一時的に抜け出せなくなり、リスタートするというハプニングもあった【写真13】【動画3】。最強巨人兵IIは、waypointへのクリアが多く、高得点をはじき出した。


【写真10】東京海洋大学の「最強巨人兵II」。ホームグラウンドでの戦いとなった。GPS受信機による航法やフィードバック制御による軌道修正など、制御プログラムを集中して開発したという 【写真11】最強巨人兵II、出走前の模様。入念な準備が行なわれた 【動画2】GPSの位置データに対する機体の制御が抜群によく、目標のポールに追突してしまうほどの正確さに驚いた。超音波センサを搭載しているため、waypointのカラーコーンに追突しても後ろに戻るようになっていた

【写真12】最強巨人兵IIの俯瞰。Atmel社製の8ビットマイコン「ATmega128」を搭載した小型マイコンボードを利用(赤い基板)。サーボ系、GPS受信機との通信系、フィードバック制御系など、すべてを担当 【写真13】最強巨人兵IIは、waypointへのクリアが多く、高得点をはじき出した。車体の制御性も際立って優れていた 【動画3】ハプニング発生! あまりにも精度が良すぎて、カラーコーンに車体が乗り上げてしまい、機体が一時的に抜け出せなくなった

【I2CM】
(八代高専、石橋勇希さん)

 八代高専は、昨年の走行競技で準優勝を成し遂げた強豪。同校は2台の車体をエントリしていた。第3走者として臨んだ「I2CM」は、前大会で製作した機体のステアリング角度制御をスムーズにして、すばやく目的地に到達できることを目指した。ソフト面でプログラムを大幅に改良したそうだ【写真14】。

 車体制御用のマイコンには、ベストテクノロジーのH8/3687Fを使用し、GPSから受信した位置データをマイコンに取り込む。このデータをベースにサーボモータやアンプへの信号を制御している【写真15】。機体の速度を可変でき、直進の際は速く、旋回時には遅くできるように制御しているため、加速がよく機動性に優れたマシンに仕上がった【写真16】【動画4】。また、ステアリングの角度の制御も、目的地と現在地の角度の差の関係を関数化し、より滑らかにステアリングを切れるように工夫したという。

 サーボモータのニュートラル角度は、モータの状態や路面などによって変化する。ニュートラル状態が異なっていても、簡単に調整できるように、オフセット分を調整できるボリュームをつけていた点も目を引いた。手作り感があふれる機体で、コストもそれほど掛かっていないという。

 走行競技の際には、waypointに対する機体の停止位置がサークル外に1mぐらいずつズレてしまったのが惜しかった。


【写真14】八代高専のI2CM出走の模様。ソフト面でプログラムを大幅に改良したという 【写真15】I2CMを俯瞰したところ。車体制御用のマイコンには、ベストテクノロジーのH8/3687Fを使用手作り感があふれる機体で、コストもそれほど掛かっていないという

【写真16】I2CMの走り。加速がよく機動性に優れたマシン。速度を可変でき、直進の際は速く、旋回時には遅くできるように制御している 【動画4】残り時間あと3分での出走。加速よく走るものの、途中でコントロール不能になり、場外へ出てしまった。残念

【走れ!! GB-TANK】
(サレジオ工業高等専門学校、本庄悠さん、中村将太さん)

 サレジオ高専の「走れ!! GB-TANK」は、とてもユニークな戦車の機体。外観が凝っていてマニア受けするものだった【写真17】【写真18】。前大会の走行競技で果たせなかった完走を目標に掲げ、製作を進めてきたという。そのため、他チームと同様に、ハードウェアの製作にはあまり時間を掛けず、ソフトウェア開発に重点を置いたという。

 とはいえ、機体には手作り感もあった。ロータリエンコーダも自作していた!? のにはビックリした。エンコーダの回転スリットをボール盤であけているようで、その器用さに感動してしまった【写真19】。このエンコーダは、正確な直進をさせるための軌道修正制御に用いる。駆動部の車輪の回転数を、ロータリエンコーダを用いてパルスとしてカウントし、左右のモータをPWM制御で修正しているという。

 GPS受信機からの測位データ処理などを担う中枢部には、H8/3052Fマイコンを採用し、駆動系の制御にはPIC16F873Aを利用している。GPSモジュールによって電波を受信し、緯度や経度などの情報をH8マイコンへ送信すると、H8マイコンはひとつ前に送られた緯度、経度と比較し、現在どの方角に進んでいるのかを判断。さらに目的地の緯度、経度と比較することで、現在地から目的地がどの方角にあるのかを計算し、駆動系のPICマイコンに制御信号を出す。これを受けたPICマイコン側は、車体の進行動作パターン(直進、回転、停止)をモータドライバに出力することで、駆動部を制御するという仕組み。

 機体の内部には、キャパシタンスの大きなコンデンサも搭載されており、スタート時の機動性にも優れていた【写真20】。ただし、競技前にハードウェアでトラブルがあったという。CPUに割り込みをかける際の信号系にラインドライバを入れ忘れたため、ノイズが発生すると割り込み信号として認識してしまい、誤動作が生じてしまったとのこと。結果的にあまり稼動できなかったのは残念だったが、とてもよくできた機体だけに来年の競技が楽しみだ【写真21】。


【写真17】サレジオ高専「走れ!! GB-TANK」の出走準備。完走を目標に掲げ、ソフトウェアに重点を置いて開発 【写真18】走れ!! GB-TANKを俯瞰したところ。マニア受けする凝った外観。大砲からBB弾も発射できるという 【写真19】ロータリエンコーダのスリット。スリットの穴がボコボコしているところが、手作り感あふれている。左右のエンコーダのパルスを計測し、直線走行になるように駆動系を制御

【写真20】走れ!! GB-TANKの内部。中枢部にはH8/3052Fマイコンを採用し、駆動系の制御にはPIC16F873Aを利用。キャパシタンスの大きなコンデンサも6個ほど搭載され、スタート時の機動性にも優れる(写真左) 【写真21】走れ!! GB-TANKの走り。競技前にハードウェアでトラブルが発覚し、思ったように動作しなかったという。来年に期待!

【チーム☆morimori 2.0】
(八代工業高等専門学校、森下功啓さん、今崎仁成さん)

 八代高専の「チーム☆morimori 2.0」は、昨年度の雪辱を果たすべく、車体をバージョンアップ。滑らかな走行や素早い移動が可能な自律ロボットの製作を目指したという【写真22】。車体には市販のラジコンを使用しているが、牽引車がついている点が他のチームと異なっている点だろう【写真23】。この牽引車には、ボリューム(ポテンショメータ)やロータリーエンコーダがついており、旋回角度や移動距離など、車体の状況を知ることができる。

 車体制御用のマイコンにはH8/3687Fを採用。マイコン側でGPS受信器や前述のボリューム、ロータリエンコーダからの情報を基に、おおよその自己位置を割り出し、サーボ系に信号を出す。また、マシンの状況を知るために、ZigBeeモジュールを使用し、無線シリアル通信によってマシンの状態をモニタリングできるようにしたそうだ【写真24】。


【写真22】八代高専「チーム☆morimori 2.0」の出走準備の模様。滑らかな走行や素早い移動が可能な自律ロボットの製作を目指したという 【写真23】チーム☆morimori 2.0を俯瞰したところ。車体後部に牽引車がついている点が他のチームと異なるところ。ボリューム(ポテンショメータ)やロータリーエンコーダを搭載し、車体の状況を知ることができる 【写真24】チーム☆morimori 2.0は、マシンの状況を知るために、ZigBeeモジュールを使用。無線シリアル通信によって、マシンの状態をノートPCからモニタリングできる

【Team Kondara】
(防衛大学校、小川耕太郎さん、原口大輔さん)

 防衛大学校は、学部4年生と研修生のコンビで参加となった。昨年の優勝校だけに、出走前から大きな注目が集まったが、その期待の応える走りで、すべてのwaypointをクリアし、完走を成し遂げた【写真25】【動画5】。前大会では、高精度なRTK-GPS受信機を使用していたが、今年から規定が変更になり、RTK-GPSを使用できなくなった。このため、小型受信機を用いた単独測位によって誘導を行なうことになった。

 とはいえ、GPS受信機の精度が15mとあまり良くないため、これだけでは目標となるwaypointに正確に到達することができないと考え、特に制御系を中心にして力を入れたという。そこで、センサとして2つの距離計を後輪の外側に配置した。後輪の回転は2段の歯車機構で増速してロータリーエンコーダに伝達し、エンコーダのパルス出力をワンチップマイコン側(ルネサステクノロジのSH2/7144)でカウント【写真26】。分解能は0.05mmと高精度だ。左右の角速度の差から、姿勢変化を直接得ることができる。走行制御については、マイコン側からPWM信号を出力し、モータドライブ回路を介して、DCモータを駆動。また、GPS受信機とはシリアル接続によって通信を行なっている。

 特にユニークな点は、超音波センサを搭載し、それが首を振って動くことだ【写真27】【動画6】。目標のwaypoint内に入ると車体が一時停止し、そこで超音波センサによって目標までの距離を計測する。また、距離計の誤差も推定しながら正確に動作している。速度の加減速も制御されており、機体の停止時にタイマーのカウントを開始し、5秒間経過すると次に目標とするwaypointを設定するようになっている。Team Kondaraは、緻密な制御を可能とする完璧な仕上がりで、本大会においてV2優勝を果たした【写真28】。


【写真25】防衛大学校のTeam Kondara。昨年の優勝校だけに、出走前から大きな注目が集まった。ちなみにアンテナのように車体に立っているのはGPS受信機。モータのノイズを拾わないように、高いところにボードを設置するという配慮 【動画5】Team Kondaraの安定した走り。すべてのwaypointをクリアし、完走を成し遂げた! 動画はスタート地点に帰還してくるところ 【写真26】Team Kondaraを俯瞰したところ。2つの距離計を後輪の外側に配置。ロータリーエンコーダのパルス出力をワンチップマイコン側でカウントし、走行方向を制御する

【写真27】Team Kondaramに搭載されている超音波トランスデューサ。2つあるのは、超音波の発信と受信用。超音波センサの下側には障害物検知センサも設置 【動画6】waypoint内に入ると車体が一時停止し、そこで超音波センサによって目標までの距離を計測する。超音波センサが首振りをしているところがユニークだ 【写真28】完璧な走りで優勝を果たした防衛大学校のTeam Kondara。表彰式の模様。防衛大学校らしく、凛とした姿勢がかっこいい

【写真29】第2回GPSロボットカー学生コンテストに出場した皆さん大集合。また来年も頑張りましょう。お疲れさまでした!
 この競技は、GPSを用いるという点に加えて、車体はすべて自律制御となるので、技術的にかなりレベルが高い競技だと感じた。しかし、ロボットカーレースとして大変面白く、実用的な技術に直結するため、とても勉強にもなる。まだ第2回目の競技会とあって、現時点では知名度もそれほど高くはないようだが、本場アメリカで米国防総省国防高等研究事業局が開催する「Grand Challenge」のように、今後国内でも盛り上がりを見せてくれると思う。腕に自信のあるかたは、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか【写真29】。


URL
  第2回 GPSロボットカー学生コンテスト
  http://www.denshi.e.kaiyodai.ac.jp/JIN-GPS/2007/contest/contest.html


( 井上猛雄 )
2007/12/04 20:49

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