独立行政法人 産業技術総合研究所は23日、家庭用ロボットの作業性向上を目的とした、ロボット向けユニバーサルデザインの要素を発表した。T-D-F/Robot & Interaction Designの園山隆輔氏協力の下、東京大学、株式会社東芝、測位衛星技術株式会社らとともに開発したもの。統合科学技術会議 科学技術連携施策群 次世代ロボット連携群(CPSTP)プロジェクトの一環として実施された。
従来、家庭内でロボットに作業をさせようとした場合、作業環境の違いから、1台のロボットでさまざまな作業をさせるのは、非常に困難であった。これに対して、工業用ロボットでは作業対象を限定、ロボットが認識しやすいマーカーなどを設置することで、高速な作業を可能にしている。これらを踏まえ、家庭内で人間と共生するロボットが、作業しやすい環境を構築することが目的。
今回の研究では、多くのロボットが扱いやすいハンドルのデザインや位置、ロボットに操作方法などを知らせるマークのデザインなどを開発。ロボットが操作しやすい家電製品や家具などを開発しながら、人間が操作する場合の利便性も両立させる。
平成20年度に、神奈川県ロボットパークにて、実証実験を行なうという。
■URL
産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/
ニュースリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2007/pr20071023/pr20071023.html
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( 清宮信志 )
2007/10/24 14:37
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